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イワテバイクライフ 2012年2月前半


2012年2月15日(水)
そりゃあ、最低気温が氷点下4度5分であろうと北国だ..。雪も降る。最高気温がプラス3度5分で、みんなとけたけどね。問題は夕刻からの冷え込みだ。相当鋭い。



  仕組みというものは、
  どんなに歪み痛んでいても
  壊れるまで回り続ける。
  手遅れになるまで回り続ける。
  見て見ぬふりをすると、
  ますます回ってみせる。
  勢いを増して、遂に砕け散るから
  修復は不可能だ。

  (今日も悲鳴を上げて回るものがある)
HONDA Ape100 @岩手山麓

2012年2月14日(火)
最高気温・2度7分(盛岡)。この地の、この時季に、その数値は、言葉にするだけで温まる。



  あの山を見上げて
  此処に立つ。

  その川に寄り添い、
  歳月は流れる。

  この空を染め上げ、
  夢はわき立つ。

  (魂は風景に宿る)
HONDA Monkey @盛岡市

2012年2月13日(月)
歌うように屋根の雪はとけ雫を散らした。未練は無いように道の雪も崩れてとけた。最高気温2度8分(盛岡)。なるほど、2月も中旬だ。



  まあ、色々なケースがあるよね。
  案の定だったり、
  予想外だったり、
  あれこれあるよね。

  いちいちどう切り返すかなんて
  考え込んじゃいけないよ。

  どうありたいのか、
  それだけだからね。
  それを阻む切っ先を皮膚に感じたら、
  上段に構えた太刀を
  すっと振り下ろすだけだよ。
  そう、自動的に、即座にね。

  得るものは無くても
  失うものも無い。
  (絶対の構えだよ)
HONDA Monkey @岩手山麓

2012年2月12日(日)
岩手山から吹き降ろす風は、未明の粉雪を吹き飛ばし、激しい地吹雪となった。冷気は強風を得て、数値の何倍も鋭かった。



  突き刺さって来る喜びがある。
  挑むからこそだ。

  染みわたって来る感慨がある。
  走るからこそだ。

  わし掴みにされる啓示がある。
  迷うからこそだ。

  (何という温もりだ)
HONDA ベンリィ50S @雫石町

2012年2月11日(土)
最低・氷点下9度、最高・氷点下1度6分(盛岡)という不動の冷気が続く。目に見える青空は頼りにならず、凍る道に目を伏せるばかり。



  熟読する。
  何が伝えられていないのか知るために、
  今朝の行間を読む。

  凝視する。
  重大事がいかに軽薄に流されているか、
  今日の惨状を視る。

  敢えて曖昧にされるものは、
  大きな真実をぶらさげている。
  (結末の到来を直感せよ)
HONDA KTM200EGS @岩手山麓 撮影日2008年2月15日

2012年2月10日(金)
そこそこ青空も陽射しもあったが、数値は厳しかった。盛岡の下と上は、氷点下10度8分と氷点下2度1分。岩手山も雲に隠れた。



  うしろめたい者は
  怯えて暮らす。
  それに耐えられなくなると、
  再び、うしろめたいことをする。
HONDA Monkey @岩手山麓

2012年2月9日(木)
最低気温が氷点下9度5分というより、今朝の氷の固さと艶めきは、もはや宝石だった。一日晴れて岩手山も見えていたが、真冬日で終わった。



  老練な職人は知っている。
  用意された煉瓦の数では、
  到底足りないことを知っている。
 (でも、まあ)
  それで大丈夫だと若い施主も言い張るし、
  煉瓦を使い切る前に
  自分は隠居するわけだし、
  だから、その日まで、丁寧に
  寸分の狂いも無く積み上げてみせる。
  (設計図の通りにね)
HONDA ベンリィ50S @岩手山麓

2012年2月8日(水)
小雪で街は化粧直し。日中は淡い陽射しを浴びて幹線道路も乾いた。けれど、夕暮の走行風はチクチク痛かった。



  人の思考は、数式では到底とけない。
  人の行動は、物理では説明できない。
  人の情感は、化学では分析できない。

  にも関わらず、いるのだ。
  足したり引いたり、
  掛けたり割ったり、
  計量し記号にして、
  それで答えを出したつもりの者が
  必ずと言ってよいほど現われる。

  数学者にもなれず、
  科学者にもなれなかった者が、
  人間を扱って
  めちゃくちゃにしていく。
HONDA Ape100 @姫神山遠望

2012年2月7日(火)
最低気温0度(盛岡)。ほぼ2ヶ月ぶりに氷点下の朝から解放された。最高気温は3度を越えて、雪はとけ泥水となった。



  先人は
  未来を先回りして
  ものごとを準備してきた。

  我々は、
  その遺産を受止めるだけの
  仕事をしているだろうか?



  ※本文と画像は一切関係ありません。
HONDA Ape100 @岩手山麓

2012年2月6日(月)
最高気温プラス1度8分。盛岡は2週間ぶりに真冬日脱出。とはいえ陰気な曇り空。まれに薄日も射したが山の雪は盤石。



  ことさらに
  清くあろうとするより、
  自らの言動の濁りを
  見逃さぬことだ。

  どんな清流も
  ひとたび毒がまじれば
  枯れ果てる。
 
HONDA ベンリィ50S @盛岡市

2012年2月5日(日)
午前中は青空もあった。岩手山も見えた。午後は、流れる雲次第の光だった。盛岡の真冬日は13日連続。



  このままではいられなくなる。
  世界には、そう感じることばかりだ。
  でもね、それはね、
  このままであり続けようとするから、
  そう感じるだけだよ。

  自然に変わり消えていくものを
  何が何でも勘定に入れるから、
  不安になり、焦り苛立ち、争い、
  絶望したりするんだよ。

  したたかに新しい生き方を用意しよう。
  
HONDA ベンリィ50S @盛岡市

2012年2月4日(土)
昼過ぎまでチリチリ小雪。夕方には温厚な青空も開けたが、氷点下から抜け出せなかった。盛岡では、1月24日以来12日連続の真冬日。



  心の平穏は、
  今日という日が消え入る時にやって来る。
  一日を振り返り、感謝する時やって来る。
  やわらかくて、ふかい気持ちになっている。

  ところが、
  明日の平穏を願うと、
  みるみる波紋が広がり、
  心は乱れるばかりだから、
  夕闇の中に今日の出来事だけを噛み締める。

  平穏とは、平穏だったことを喜ぶひととき。
  まだ見ぬ日々のそれを求めることは、
  苦しみの始りだ。


HONDA ベンリィ50S @岩手山麓

2012年2月3日(金)
氷点下10度3分(盛岡)で始った一日は真冬日で終わった。日中は曖昧な薄日。夕方になって晴れ間が広がった。



  大混乱を恐れて、
  厄介な事が公表されない村で、
  1パーセントでも可能性が示唆されたら、
  それは、99パーセント現実であると
  理解すべきだ。

  責任を回避して、
  厄介な事に蓋をしてきた村で、
  ひとかけらでも良心の呵責がのぞいたら、
  それは、とてつもない大犯罪だったと
  理解すべきだ。

  未来を変えるかもしれないことほど、
  曖昧にされ、隠蔽され、
  あわよくば黙殺されていくものだ。
HONDA ベンリィ50S @岩手山麓 撮影日2010年2月3日  

2012年2月2日(木)
夜が明けてみれば、眩しい青空の下に分厚い銀世界。沿岸北部でも異例の積雪量。



  人は、悪魔の動向には過敏だが、
  天使の存在には鈍感なものだ。

  しかし、まあ、
  それでよいのかもしれない。

  天使は、
  いつも土壇場で
  舞い降りて来るものだから。
HONDA ベンリィ50S @岩手山麓

2012年2月1日(水)
日本海側の記録的な豪雪の影響が岩手にも及んだ。盛岡で40cmを越える勢いの積雪。ちりちり小雪。ずんずん重くなる冬。



  雪は
  ちりちりと刺さる。
  怒りの炎を揺らして降りしきる。

  雪は
  しんしんと震える。
  悲しい傷を凍らせて降りつもる。

  雪は
  ざんざんと攻める。
  空一面を覆う兵士が舞い降りる。


  静かに人を圧倒し、
  清らかに街を制圧し
  闇の季節に復讐を果たす。
HONDA ベンリィ50S @岩手山麓 撮影日2007年2月1日

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