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イワテバイクライフ 2012年8月後半


2012年8月31日(金)
単なる真夏日では無い。限りなく猛暑日に近いのだ。眩暈を誘う陽射しを離れ天上の楽園に至れば、乾いた涼風。



  この日々の幸福。
  どこまでも自由な風。
  腹の底からわき出す歓喜。
  それらは、
  莫大な賠償金の一部に過ぎない。

  (地獄を生きる束の間の褒美だ)
MOTO GUZZI V7 Classic @八幡平市

2012年8月30日(木)
夏空には違いなかった。けれど、雲は千切れ、分断され、個々に漂っていた。異様なエネルギーの塊に吸収されることはなかった。



  御大層なことを言うな。
  辛辣な言葉など吐くな。
  そんなことに頭を使う暇があれば、
  他人を労われ。友を励ませ。
  よかったね。頑張ったね。楽しいね。
  心底の笑顔を添えて、そう声をかけなよ。
  それが何よりだ。

  お前と言うちっぽけな者が、
  一番力を出せるとしたら、
  そういう人間であり続けることだよ。
MOTO GUZZI California Vintage @岩手県北部

2012年8月29日(水)
そうか、今日も真夏日か。もはや西日本か。でもね、虫の音は日毎に軽やかで澄んで秋を呼んでいる。夕刻の雷鳴・降雨無し。



  疑うのは、
  人間が獣だった頃のなごりだ。
  (ひとつの習性だ)

  それを救うために
  神はひとつの鍵を授けた。
  「信じる力」だ。
スポーツスター883R @八幡平市

2012年8月28日(火)
盛岡で33度6分など「らしくない」暑さは続く。北上高地は積乱雲の品評会。けれど、ひとたび山上に至れば見渡す限りの秋だった。



  あれは流れ星?
  それとも密書?

  有ること無いこと火花を散らし、
  誰かを何かに仕立て上げ、
  月をかすめて飛んでいく。

  大概、しめくくりはこうだ。
  「どうか、彼の者にお近付きになりませぬように」
MOTO GUZZI V7Classic @八幡平市

2012年8月27日(月)
まあ、暑い一日だったことは確か。けれど、大気は乾き、風は軽く、光と影の濃度は、まぎれもない「秋」だった。



  気のいい相棒だった。
  「俺はお前より三日早く生まれた」
  それが口癖だった。

  私は「アニキ」と呼んだ。
  「アニキには敵わねぇなぁ」と頭をかけば、
  大概うまくいった。

  面倒なことや危ないことは、
  その背後に回ってやり過ごせた。

  得意満面にしてあげれば、
  無害な人物だった。

  (今、どうしている?)
MOTO GUZZI 850GT @三陸沿岸北部

2012年8月26日(日)
広範囲に真夏日だったが、雲の表情は「秋」だった。夕闇、天空高く駆けわき上がってみせた積乱雲さえ、秋の光線に包まれた。



  自然なものだけ、
  聡明なものだけ、
  美しいものだけ、
  見ることにした。

  すると、ほらね。
  怒りもわかない。
  毒もあふれない。

  (いいね、これ)

  何故もっと早く、
  気付かなかった?
スポーツスター883R @八幡平市

2012年8月25日(土)
日中は雷鳴など轟いてスコールに身構えた。大雨・洪水警報なども出た。けれど夕刻の空は、斜光に染まり、山も輪郭を鮮明にした。



  どんなに素敵な一日も
  漫然と迎えていると、
  やがて習慣化する。
  ついに義務となる。
  だから、
  時には離れてみる。
  呼吸を整える。
  そういう一日も必要だ。

  気持が戻ったら、また始めればよい。
  その日は、変わらず巡って来るのだから。
スポーツスター883R @岩手山麓

2012年8月24日(金)
猛暑続き。夕方には不穏な雲に覆われ、若干の降雨。各地に大雨・洪水警報。更には土砂災害警戒情報。その割に、実態は静かなものだった。



  願望が強い者は、
  限りなく願望に近い噂を信じたがる。
  嘘だとわかっていても
  丸呑みしたがる。

  (すがりついて、釣られる)
MOTO GUZZI 850GT @北上高地

2012年8月23日(木)
二十四節季のひとつ「処暑」。暑さも峠を越えるどころか、日々上昇を続け、盛岡は猛暑日。暗くなって叩きつけるスコール。



  飲み過ぎた薬を減らすこと。
  ついには飲まないこと。
  それこそが最大の治療だ。
スポーツスター883R @岩手山麓

2012年8月22日(水)
盛岡では二日続けて猛暑日。地球規模で何かが起きている。解明したら不都合な事実の嵐だから「厳しい残暑」で済ませる他ないのだろう。



  未熟者はプレーを追うだけだ。
  思いがけないことが起きると、
  「おっと」を連発する。

  (個人的に慌てているだけだ)

  達人はプレーの先に回り込む。
  どんな展開にも柔らかく応える。
  不測の事態も
  予測していたかのように
  流れを切らずに伝え切る。

  (伝説の世界だ)
YAMAHA YB1(2スト) @岩手山麓

2012年8月21日(火)
日常化された異常気象。盛岡、北上などで猛暑日。沿岸まで広範囲に真夏日。何かが進行している。



  風景は「ある」のではない。
  そこに立ち現れた者の心に映るものだ。
  だから、今日も、そこへ私を運び、
  今日の眺めを受け取る。
  今日の心を知る。
MOTO GUZZI V7classic @岩手山麓

2012年8月20日(月)
誰も言い出さない。もはや、この数年、岩手は岩手ではなくなったのだ、と。8月も下旬なのに、県内全域逃れようの無い炎暑。



  この国の人間であるというだけで、
  醜悪なものを突き付けられ、
  馬鹿馬鹿しさの相手をさせられるくらいなら、
  いっそ地の果ての異国に生まれ直し、
  羊飼いをしながら、
  美しい衰退劇でも眺めていたい。
MOTO GUZZI 850GT @岩手県北部

2012年8月19日(日)
朝方こそフェイント気味の曇天だったが、みるみる本性剥き出しの夏空。岩手全体真夏日。逃げ場のない熱気だった。



  15年選手と言えば、
  駆け出しの私には眩しかった。
  まして大舞台の実績とあれば、
  エリート中のエリートだった。

  彼の前で何か意見を述べると、
  クールな間合いとともに
  返って来る言葉は、いつもそうだった。
  「そうかな。違うな」
  彼を頷かせたくて、私は背伸びした。

  「一人一人違うのが当たり前」と気付く前に、
  そんな遠回りがあった。
MOTO GUZZI 850GT @三陸沿岸北部

2012年8月18日(土)
天気予報は、ことごとく覆され破壊され、天空に真夏の雲がわき立った。2学期が始まったというのに、陽射しは夏休みのままだ。、



  三つ年上だった。
  ひどく大人びた先輩だった。
  いつもスナックの奥で
  ギターを抱えて飲んでいた。
  「まあ、どうでもいいんだけどさ」が
  口癖だった。

  「ただなあ、俺はなあ、
  あからさまな負けず嫌いを見ると、
  気紛れに足を払ってみたくなる」

  時々、辛辣な台詞を決めた後で、
  新米の私に店のママを口説かせ、採点した。
  「子供だな、お前。」と舌打ちされ、
  水割りを作らされた。

  (修行の日々だった)
MOTO GUZZI V7 Classic @盛岡市

2012年8月17日(金)
終日の曇天?そこまで嘘をつける勇気は大したものだ。現実は爆発的な真夏の空。局所的なスコールに濡れた道も、熱風を浴びて乾いた。



  遥か昔の話だ。新米の頃の話だ。

  私はドジを踏んだ。まあ、ささいなミスだった。
  ところが上司は激怒した。
  「このオトシマエをどうつける?」と詰め寄った。
  終いには「指をつめろ」と気色ばんだ。

  私は、あまりの現実を目の当たりにして、
  落胆し、情けなくなり、涙を流した。
  すると、その男は満足そうな顔で言った。
  「その反省の涙に免じて刑は猶予してやる」

  私は吹き出しそうになりながら、
  さめた涙を流してみせた。
スポーツスター883R @花巻市近郊

2012年8月16日(木)
ほぼ曇っていたはずだが、県内全域で真夏日。とりわけ沿岸部では猛暑日寸前。とはいえ、夜の冷気は「秋」を隠しきれず。



  風邪引くのなら、
  相談し予定を立てて寝込めという男もありき。
  今は行方知らず。
HONDA Monkey @岩手山麓

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