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イワテバイクライフ 2012年11月後半


2012年11月30日(金)
最低気温・氷点下4度(盛岡)。朝方は、きりっとした青空だった。透明な光だった。鮮明な山々だった。昼過ぎには、灰色の雲に塗り潰されていた。最高気温4度7分(盛岡)



  人間、誰しも
  「やれば出来る」ということは、ある。

  でもね、敢えてやらないという意志も、
  その人間の背骨なんだよな。

  酔うと、この回路が飛ぶ)
YAMAHA YB1(2スト) @岩手山麓

2012年11月29日(木)
曇ってはいたが空気の柔和な朝だった。やがて、青空の拡大とともに風も強まった。原野でシャッターを押す指が凍って痺れた。



  山に向って
  夢物語を叫ぶのは自由だ。

  海に向って
  絵空事を歌うのも任意だ。

  人に向って。
  大嘘をつくのは御法度だ。


  (今日限りの約束はいらない)
MOTO GUZZI 850GT @岩手山麓

2012年11月28日(水)
昼前には明るい青空があった。午後には冷えた雲に覆われた。雪が降らなかったというだけの一日だった。最高気温6度1分(盛岡)。



  黒は白を求める。
  白は黒にすがる。

  遂に一面灰色だ。
スポーツスター883R @岩手山麓

2012年11月27日(火)
前夜の強風で自転車はなぎ倒され、落ち葉は道路に散乱し、時折の吹雪で街は白く染まった。午後には、大気も落ち着き、青空ものぞいた。最高気温8度(盛岡)



  誰かに推されないと、
  君は世に飛び出せないのか?

  誰かに隷属しないと、
  君は立場を得られないのか?

  誰かにお酌しないと、
  君は歌うことも無理なのか?

  (その誰かがいなくなったら、どうする?)

  まさか、
  誰かの評価に手を加えたり、
  誰かを私物として使ったり、
  誰かに道化師を強要したり、
  そんな者になるのではあるまいな?
YAMAHA YB1(2スト) @盛岡市

2012年11月26日(月)
すっかり曇って、時折の薄日に気は晴れなかった。日中は岩手山も見えたが、夕刻には雨が降り出した。最高気温7度8分(盛岡)。



  まあ、いっぱいありますよ。
  どうでもいいことがね。
  この世の中には、あるわけです。
  ただね。
  その、どうでもいいことに
  驚いたり、怒ったり、悲しんだり、
  思案を巡らせ、困り果て、
  皆と一緒に右往左往する姿は、
  案外、大切なんですね。
  信頼され好かれる人物像と言うのは、
  そういうところで
  決まっていくのかもしれません。
MOTO GUZZI V7 Classic @岩手山麓

2012年11月25日(日)
朝方は予想以上に曇って、最低気温0度(盛岡)。日中は予想以上の青空で、ほぼ「小春日和」。最高気温8度8分(盛岡)



  図抜けたことが出来ることは、
  一流だ。

  それを楽しくこなせることは、
  達人だ。

  しかも美しく見せられるのは、
  芸術だ。
高橋由選手(トライアル国際A級) @花巻市(チャレンジカップIN山屋)

2012年11月24日(土)
藪川で氷点下6度6分。日中は盛岡市で5度1分。12月中旬並みに冷えた。陽射しはあったが、もやもやとした冬雲に包囲された。



  「強い願望を実現しようとする者は、
  多少の不都合には目をつむる。」
  そのような推論のもとに進められる企ては、多い。
  しかし、あからさまな筋書や芝居が見抜かれて、
  大きなものを失うことも、また多い。

  よくよく覚えておくことだ。

  純粋に目標へ向う者は、
  反転を辞さず、豹変に躊躇せず、
  明日の骨格を組み立てる。
  (妥協は無い)
MOTO GUZZI 850GT @岩手山麓

2012年11月23日(金)
まあ、良い天気ではなかった。けれど、陰鬱な降雨も無かったし、午後には晴れ間ものぞいた。最高気温8度5分なら、感謝すべきだろう。



  背中を向ける者に
  こんにちは、と明るく声をかける。

  息を詰め潜む者に
  ご機嫌いかが?と手を振ってみる。

  闇に黒眼鏡の者に
  気分は晴れますか?と肩など叩く。

  わたくしという人物は、
  今日も、そのような者だ。
スポーツスター883R @岩手山麓

2012年11月22日(木)
氷点下1度3分(盛岡)で始まった一日は、思いのほかに青空と眩しい陽射しに恵まれ、冬へ加速をゆるめてくれた。最高気温10度2分(盛岡)なら、上等。



  休むことがなかった日記が
  空白のページを残す。
  (反省が深まったのだ)

  怒りの声を上げ続けた者が、
  沈黙の一日を過ごす。
  (全体を見渡せたのだ)

  真実を追いかけてきた者が、
  立ち止り腕組みする。
  (原点に気付いたのだ)

  意志をもって流れを止める。
  深化の前夜に訪れる勇気だ。
MOTO GUZZI 850GT @岩手山麓

2012年11月21日(水)
早朝は、小さく浅い水溜りに薄っすら氷。青空と雪雲が隣り合わせの一日。最高気温は12月を思わせる5度8分(盛岡)。風の冷たさ。



  詩人は、日々、
  心のおもむくままに歌った。

  ある日、花の美しさを歌うと
  睨み付ける者があらわれた。
  「それは、花を盗んだ私のことか?」

  ある日、約束の重さを歌うと、
  詰め寄る者があらわれた。
  「それは、掟を破った私のことか?」

  ある日、命の大切さを歌うと、
  刃を向ける者があらわれた。
  「それは、人を殺めた私のことか?」

  詩人はこたえた。
  君たちのことではない。それは証明された。
  良心の欠片も無い者は、
  私の歌に振り向きもしないからね。
YAMAHA YB1(2スト) @岩手山麓

2012年11月20日(火)
日中こそ青空だったが、朝夕は雪雲が漂い、小雨・小雪の時間帯があった。冬本番への猶予なのか、最高気温は10度6分(盛岡)だった。



  盛り上って欲しくない話題があると、
  とってつけたような理屈を振り回し、
  火消しに奔走する姿がある。

  都合の悪い話には我を忘れる。

  その滑稽と醜さこそが、
  まあ、本性というべきなのだろう。

  さて、普通の大人は、
  周囲が誰を評価し盛り上がろうと
  軽やかに手を叩き、微笑むだけだ。
スポーツスター883R @岩手山麓

2012年11月19日(月)
最低気温は氷点下0度7分(盛岡)。らしい朝になった。日中は青空もあったが、岩手山は一日冬雲に包まれた。最高気温は8度(盛岡)。



  ライオンの顔をしているのに
  鼠以下の度胸だとか。

  喜劇役者の顔をしているのに
  笑えない言動だとか。

  理想論者の顔をしているのに
  保守的な小物だとか。

  そんな顔で生まれて来たばかりに、
  風当たりが強くなることもある。

  (顔に罪は無いが、責任は持とう)
スポーツスター883R @岩手山麓

2012年11月18日(日)
日中は空も青く、まずまずの陽射しだった。けれど、もやもやとした雲が山々を覆い、時折、雪が舞った。最高気温9度4分(盛岡)。



  良いものを眺める。
  時を忘れて見つめる。
  心を同化させて記憶に焼き付ける。

  稀に、そんな日がおとずれる。
  進歩を求め続けていると、
  ひとつの「答え」が眼前に現われ、
  道の長さと深さを教えてくれる。
高橋由選手(トライアル国際A級) @滝沢村(チャグチャグトライアルパーク)

2012年11月17日(土)
寒冷前線の接近で、悪くはなっても良くなることはない曇天。その空の中に午前中の岩手山は鮮明だった。午後は小雨に濡れ、山も消えた。最高気温7度6分(盛岡)。



  昨日より今日が
  嬉しい一日であればいい。
  それ以上に、
  昨日より今日が
  静かな一日であればいい。

  特別なことは要らない。
  束の間の笛や太鼓はいらない。
  不可解なものに巻き込まれず、
  騒動の中心に立たされることなく、
  ますます静かに生きていられるなら、
  何よりだ。

  その価値は、地獄を見て来ないと、
  わからない。
MOTO GUZZI 850GT @岩手山麓

2012年11月16日(金)
盛岡の市街地で最低気温が氷点下0度1分。まずは御印程度の冷え込み。日中は、冬雲の乱舞もあったが、柔和な青空の印象が強く11度4分。



  真実を明らかにする個人は、
  巧妙な罠で舞台から消える。
  巨大な闇はそういう手を使う。

  翻せば、
  個人の力は、
  そこまで来たのかもしれない。

  発信力は、
  兵器以上だから。
MOTO GUZZI V7Classic @岩手山麓

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