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イワテバイクライフ 2013年6月後半


2013年6月30日(日)
早朝の岩手県内陸は所により霧雨。秋田県横手市に入るや快晴。最高気温は湯沢が29度1分で盛岡が26度1分。その差はデカイ。



  進み続ける道があればこそ、
  歳月は流れる。

  選び採る決断があればこそ、
  結末は愛しい。

  越えるべき事があればこそ、
  心は輝き出す。
大友トライアルパーク杯・第1戦 @秋田県湯沢市

2013年6月29日(土)
青空や陽射しを期待させない曇天の面構えは、まさに梅雨のものだった。盛岡では雨が降らなかっただけの一日。気温も全体的に20度前後と低調。



  君の言う事実って何?

  何の問題も含まず、
  何の波紋も広げず、
  何の論議も招かず、
  白日のもとに晒しておいても
  とけて消えていくようなことを
  知ったところで、
  何も起きない。
  何も変らない。
  何も進まない。

  世界は聞き流すことに慣れ切って、
  ますます真実に飢えている。
MOTO GUZZI V7 Classic @岩手山麓

2013年6月28日(金)
徹頭徹尾の曇天。岩手山麓では、霧の水滴が、小雨に移ろう時間帯があった。最高気温・17度は4月下旬並み。梅雨寒?



  今日、其処で
  それを愛でなくても、
  たぶん、僕の暮しは変わらない。

  でも、それが今日も其処に在ると
  思い続けることに意味がある。

  そんなイメージが育まれて、
  人の明日は変わるかもしれない。
MOTO GUZZI V7 Classic @岩手山麓

2013年6月27日(木)
久しぶりに澄み切った朝だった。空の蒼さの純度。吹き渡る風のまろやかさ。午後には積乱雲。宵闇に遠雷。けれど北国の爽やかさは保たれた。



  俺はね、つくづく思うよ。
  教科書のような理想論を
  朗々と謳えるのは、
  才能だとね。

  俺はね、心底そう思うよ。
  あらゆる不条理に対して
  微笑で応えるのは、
  聖人だとね。

  そういう人物でいいと思うよ。
  軌道修正が不能の惑星を任せるのなら、
  それでいい。

 (美しく終るのなら、それがいい。)

MOTO GUZZI V7 Classic @八幡平市

2013年6月26日(水)
薄雲を纏って朝を迎えた。爽やかさの欠片も無い空気だった。案の定、午後には、すっかり曇って、印象希薄なまま夜へ。凡庸以下の夏日。



  追放される自覚の無い人間は、
  居丈高な演説をするばかりだ。

  己の無策が混乱をまねいても、
  己の暗愚が群の命を縮めても、
  己の暴力が人の心を潰しても、
  すべて悲しい結果と総括する。

  だから己の明日も悲しいのさ。
MOTO GUZZI 850GT @八幡平市

2013年6月25日(火)
朝から真夏のエネルギーが充溢。岩手山に立ち上る積乱雲は、やがて見渡す限りに増殖。夕刻には活発な雷鳴。堂々の最高気温31度1分(盛岡)。



  流れ来る者を選ばず、
  流れ行く者に付かず、
  流れ去る者を思わず、
  ただ川のほとりに佇めば、
  善も悪も、明も暗も、春も冬も、
  すべては、流れる水の仕業。
  ただ一点に立ち
  歳月に染められ
  見据えていれば
  善も悪も、明も暗も、春も冬も、
  流れ来るものは、川の教え。
Harley‐Davidson XL1200CA @岩手山麓

2013年6月24日(月)
高気圧圏内。岩手全体、揺らぎのない夏空を仰ぎ、強靭な陽射しに照らされた。風は、六月らしく乾いて軽かった。最高気温30度(盛岡)の真夏日。



  巨大なものにとって、
  個人は小さなものだ。

  だからといって、
  個人にとって
  巨大なものが巨大だとは限らない。

  その辺を誤解する巨大なものは、
  力任せで単調で大雑把だから、
  時に、たったひとりの人間さえ支配できず、
  足元をすくわれる。

  寧猛な遊撃手を侮ってはいけない。
MOTO GUZZI 850GT @岩手県三陸沿岸

2013年6月23日(日)
梅雨前線は、遥か南に停滞。北東北は、存分の青空と陽射し。暗い雨空より、よほど心は前を向く。最高気温26度4分(盛岡)。、



  トライアルの東北大会から帰宅。
  即、シャワーを浴びて、ショートツーリングへ。

  メッシュのジャンパーを貫通する夕風が爽快だ。
  つい3時間前までの競技の緊張が、とけていく。
  大会の成績なんてボロボロだったけれど、
  楽しめたから疲れはない。
  おまけに、勝負のクールダウンが
  Vツインエンジンで夕景の渉猟なら、
  とことん私の日曜日だ。

  彼方に沈みゆく太陽が
  「すべては、これからさ」と微笑んだ。
MOTO GUZZI V7 Classic @盛岡市

2013年6月22日(土)
まあ、梅雨だから雲は多かったが、わずかにのぞく青空が濃厚だった。嫉妬した雲は不穏で、唐突に水滴を叩きつけて来た。24度8分(盛岡)。



  魂に等しいものを買うのなら、
  遥か異国の港町がいい。
  私とは無縁な人々が暮らす路地裏の
  小さな店がいい。

  余所者の思いなどには無関心な街の
  ショーウィンドウの中で、
  温和な光を吸って、それは待っている。
  誰の嫉妬や爪痕や仕掛けもからまない
  無垢なるものを手にする。

  店の奥の薄暗がりで、
  無愛想なだけの老店主に金を払い、
  清々しい宝を懐にしまう。

  他人の幸に舌打ちする影も無い港から、
  私たちを乗せた高速船は夜の海へ消えて行く。
Harley‐Davidson XL1200CA @岩手山麓

2013年6月21日(金)
梅雨空は、どこか緩く、青空をのぞかせたり、意外な陽射しを許した。事情を呑み込めない雲が惑乱し俄か雨となった。23度9分(盛岡)。



  決められたことなど
  自由自在にこなして、
  決められたことより
  価値あるものにする。

 (文句はあるまい)

  型通りの群にとっては、
  まったく嫌味な遊戯だ。

  創意に労働の自覚は無いから、
  一日に二度楽しめる人生は豊かだ。

Harley‐Davidson XL1200CA @岩手山麓

2013年6月20日(木)
おびただしい雲は行き先を失ったかのように、青空に絡みつき、陽光に噛みつき、天気雨など降らせながら、落ち着かない一日にした。気温は平凡な夏日(盛岡)。



  暗示されても、群は沈黙するだけだ。
  明かされても、群はじっとしている。
  警告されても、群は薄笑いを浮べる。

  不思議なことに、
  暴露されると、群は俄然色めき立つ。

  今日も予定通り何かが暴かれ、
  途切れ途切れに暴かれ、
  けして暴動に発展しない程度に暴かれ、
  やがて忘却されていく。
MOTO GUZZI California Vintage @八幡平市

2013年6月19日(水)
湿度100パーセント。小雨にけむる梅雨の朝。日中も断続的に風が水滴を運んで来た。すっかり日も暮れた頃、青空が広がった。最高気温20度9分(盛岡)、かすかに、ひんやり。



  立ち止る。
  そんな時間があればいいね。

  振り返る。
  そんな昨日があればいいね。

  もの思う。
  そんな道端があればいいね。

  僕は、この川べりで
  何年も、こうして、
  遠い昨日を振り返り、振り返り、
  あの日の僕が此処に追い付く時を
  待っている。
HONDA Monkey @盛岡市

2013年6月18日(火)
しっとり濡れて、街は朝を迎えた。もやもや、むしむしの曇天は、晴れる素振りを見せながら、時折、水滴をばらまいた。岩手も梅雨入り。



  君達は
  野天に放置されているのではない。
  育ったことを喜ばれ、大切に収穫され、
  雨から守られ、意味をもって配置され、
  おさまるべき所へ向う日を待つばかりだ。

  唐突な汚濁の雨に濡れ、
  帰り道さえ不確かな夕暮に、
  さみしい風笛を聞きながら、
  かすかな光を求めて彷徨い歩く者より、
  よほど幸せだ。
MOTO GUZZI V7 Glassic @岩手山麓

2013年6月17日(月)
自重という縄に縛られた予報の何とリアリティの無いこと。一日を始めてみれば、曇ると見なされていた時間帯に真夏の青空が開けた。最高気温28度(盛岡)。



  ボロを出すのが怖いなら、
  黙っていなよ。

  なめられたくないのなら、
  飾っていなよ。

  主流に居座りたいのなら、、
  群れていなよ。

  それで済む人生なら、
  せいぜい、そうしていなよ。
Harley‐Davidson XL1200CA @遠野市

2013年6月16日(日)
朝方、前夜の予報を信じた者には、たじろぐほどの曇天。県北部では弱いながらも降雨。青空は、やがて岩手全体に広がったようだが、どうも、すっきりしない。最高気温28度5分(盛岡)。



  大きな仕組というものは、
  錆び付いた機械仕掛けだ。

  融通がきかなかったり、
  まるっきりザルだったり。

  その固さをうまく使えば、武器。
  その緩さと仲良くすれば、楽園。
  
  いずれにしても、コツはひとつ。
  仕組に縛られている顔でいること。

  (使い倒すのは、個々の才覚)
MOTO GUZZI 850GT @岩手県三陸沿岸

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