TOP

イワテバイクライフ 2013年8月後半


2013年8月31日(土)
朝の雨雲は、やがて途切れ、日中は曖昧な曇天。気温も上がらず、けれど秋の爽やかさは皆無で、夜を迎える頃、再びの雨。



  理に従い、クールに縁を切っていくと、
  いずれ、ひとりになってしまう。

  それが怖ければ、
  目をつむり、知らぬふりをする他はない。

  たぶらかされ、
  まきあげられ、
  使いまわされ、
  走らされても、
  絆と称して受け入れる。

  それが無理な者には、
  日々秋の風が身にしみる。
 (それだけのことだ)
MOTO GUZZI 850GT @岩手山麓

2013年8月30日(金)
早朝には予想以上の雨で、通行止になる道もあったが、昼前には青空が雲の群を押しやり、主役となった。見事な夕焼けを見た。やや蒸し暑さを感じたが、最高気温は27度2分(盛岡)



  沈黙の意味は、
  いずれ、わかる。


  嵐が去るのを
  じっと待つだけだったのか。
  それとも、
  重大な決断を下すまでの
  熟慮の時だったのか。

  それを、人は、じっと見ている。
  それで、全部、わかってしまう。

  マニュアル通りの沈黙は、
  取り返しのつかない落胆を
  招くこともある。
Harley‐Davidson XL1200CA @八幡平市

2013年8月29日(木)
西から雨雲接近中。それでも薄曇りのまま踏ん張って、薄日さえ射した。いつの間にか、野山にはススキがそよいでいた。最高気温24度4分(盛岡)。夏からの離脱が始まった。



  誰かの身勝手な目論みに
  従わないと、
  身勝手な者と呼ばれるのか?

  すると
  理不尽の火の粉を払っているうちに、
  極悪人にされていたりするのか?

  (なるほどなぁ)
MOTO GUZZI 850GT @岩手山麓

2013年8月28日(水)
ひんやりと夜は明けた。澄んだ朝陽を浴びて、影は濃く、一切の輪郭は鮮明だった。終日、そんな秋を実感させる大気。心地よさは、今年屈指の一日。



  敗者のとるべき態度はね、
  勝者以上に強くなくちゃ。

  屈辱に顔色を変えず、
  偏見に抗弁などせず、
  迫害に折れたりせず、
  最後の最後まで、
  敗者として、

  きっぱり生き抜くんだよ。
MOTO GUZZI 850GT @岩手山麓

2013年8月27日(火)
朝方は、所により強い雨が降ったが、盛岡周辺は、まずまず青空が主役の一日だった。それでも、方角によって暗い雲がわきたっていた。



  終りにすることに躊躇しない。
  その覚悟がない限り、
  ものごとを始めちゃいけないよ。

  続けることが、
  自分の利益になると、
  あれこれ理由を並べて、
  昨日と変わらない日々を
  延命させるようになる。

  大義を失った祭の末路は、悲しい。
  せめて、立ち止まる勇気は、あるか?
  (生まれ変わるために)
Harley‐Davidson XL1200CA @八幡平市

2013年8月26日(月)
早朝は肌に染み入る冷気だった。午前中は澄んだ秋の青空だったが、午後になって、すべては夏の盛りに豹変した。最高気温29度(盛岡)。



  秋晴れの午後、
  訃報は届いた。

  またひとり、友を失った。

  夕風が
  こめかみをかすめて
  すすり泣く。
Harley‐Davidson XL1200CA @八幡平市

2013年8月25日(日)
朝方は透明な青空。しだいに不穏な雲が随所に現われ、局地的に強い通り雨。午後は、晴れてはいたが、どこか気だるい陽射しだった。最高気温29度(盛岡)



  走り出せば
  風が生れる。
  風に包まれ
  言葉が溢れ、
  音楽が流れ、
  今日一日が、
  明日へ向う。

  そのように
  生きていく。
MOTO GUZZI 850GT @岩手山麓

2013年8月24日(土)
早朝の雲は、瞬く間に吹き飛び、爽快な青空。日中、局所的な雨もあったようだが、まずは、かすかに秋が香る好日だった。



  うまくいったら
  幸運に感謝する。

  不本意であれば、
  試練に感謝する。

  途方に暮れたら、
  境遇に感謝する。

  今日の出来事は、
  明日への物語の
  一歩なのだから。
2013イーハトーブトライアル @八幡平市

2013年8月23日(金)
まずは雲りベース。盛岡から北は、雨の気配も皆無で青空さえのぞいた。最高気温27度8分(盛岡)の冷静さ。もはや秋の圏内。



  夏が巡って来るように、
  いつもの顔が
  いつもの空の下に帰って来るだけで、
  みんな元気付けられる。

  それぞれの一年に折り合いを付け、
  いつもの出発点に戻る勇姿があるだけで、
  みんなが嬉しくなる。
  友情の熾火は踊り、
  天地さえ励まされる。

  嗚呼、そんな舞台の開幕寸前の
  そよぐ風さえ無い場所に、
  みんなを待つ者の、
  束の間の寂しさの
  何という贅沢だ。
MOTO GUZZI V7 Classic @八幡平市(イーハトーブトライアル大会会場)

2013年8月22日(木)
内陸は、朝から凄い夏空だった。三陸沿岸に至れば、すっかり雲に覆われ、走行風にも太陽の熱は感じられなかった。それでも、盛岡は、しぶとく30度。



  称賛を求め
  目標を掲げ、
  意地を張る、
  そんな一生懸命だったら、
  三日と続かない。

  ただ悠々と、
  ただ無心に、
  とめどない天地の物語を追って、
  一切が終わる瞬間まで楽しみ切る。

  (俺の日々は、それだけのことさ)
Harley‐Davidson XL1200CA @岩手山麓

2013年8月21日(水)
北へ向うほど、青空は澄み、雲は軽やかで、風は乾き涼やかで、すっかり寛いだ。盛岡に帰ってみれば、最高気温が31度1分という現実。



  そうかい、
  しくじって表街道を外れたのかい。
  大丈夫、なんとか明日へ辿り着ける。
  日陰道なら、あるから。

  そうかい、
  勢い余って人の道を外れたのかい。
  大丈夫、なんとか山は越えて行ける。
  獣の道なら、あるから。

  未練を捨て、欲は焼き、
  荷を軽くして行くんだよ。
MOTO GUZZI 850GT @三陸沿岸北部

2013年8月20日(火)
 思いのほか、というより、想定外だった。 午後になっても小雨断続。諦めた途端、開けた夕空。輪郭をあらわした山岳。最高気温28度2分(盛岡)。夜の大気の冷え具合は、北東北の特権。



  矜持とやらを煮詰めていくと、
  大概、滑稽になる。

  それが、壮大な規模になると
  くすりとも笑えないことになる。

  妄想を現実にすり替える祭に対し、
  笑顔は極刑に値する侮辱だから。

  (やりすごす精神力だけは用意しよう)
MOTO GUZZI V7 Classic @盛岡市

2013年8月19日(月)
曇り空だとか、時折の小雨だとか、夕暮れに微かな青空がのぞいただとか、そんなことより、最高気温27度5分(盛岡)と高まる秋の虫の音がすべて。



  ぺろり舌を出すなら、
  跪く瞬間だ。

  見下ろす者には、
  死角だからね。

  (古代より、その手口は巧妙らしい)
HONDA Monkey @盛岡市近郊

2013年8月18日(日)
北海道に大雨をもたらした前線は、東北北部の空も暗くして、時折の降雨。それでも最高気温は31度で、まさに焼け石に水だった。



  そこに
  知性がのぞく。
  教養がにじむ。
  民度が透ける。

  車と車、
  人と人、
  その間合いのとり方は、
  雄弁に物語る。
MOTO GUZZI 850GT @岩泉町