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イワテバイクライフ 2013年10月後半


2013年10月31日(木)
朝方は濃い霧に包まれた。すっかり払われたのは昼も近付いた頃。午後になっても、曇りがちで青空は弱小勢力だった。最高気温16度5分(盛岡)。



  深い深い森の暮しは、楽しいよ。
  誰でも、なりたい者になれるよ。

  「私は、芸術家」
  「僕は、文化人」
  「俺は、エース」

  名乗るだけでいいんだよ。
  自分がそう思えば、そういうことになる。

  認めてもらえるか、どうか、
  たいした問題じゃない。

  狐や狸は見向きもしない。
  猿や熊は鼻もひっかけない。

  (さあ、宣言しちゃいなよ)
HONDA Monkey @岩手山麓

2013年10月30日(水)
雨は止み、うっすら岩手山が現れ、やがて、わずかだが青空がのぞき、陽も射した。けれど午後になると予報通りの雨。最高気温15度3分(盛岡)



  絶対にあってはならない時に
  発生した問題は
  ことさらに燃え盛る。

  深刻な問題であったとしても
  世間の風次第で
  片隅に追いやられる。

  事実の重さは、株のように乱高下する。
Harley‐Davidson XL1200CA @葛巻町

2013年10月29日(火)
朝霧は払われ、薄日が射し、やがて青空。けれど、午後には、ぼんやり薄雲り。それでも夕刻になって明るさを取り戻した。最高気温16度2分(盛岡)。



  ひたすら減点することに明け暮れる群から、
  けして生れ出ないものがある。

  幾多の失敗を重ねて、なお諦めず、
  新しい道を切り拓き、
  未踏の大地に立つ者だ。
Harley‐Davidson XL1200CA @岩手山麓

2013年10月28日(月)
久しぶりの快晴だった。ただ、北上するほどに雲が目立った。晩秋の色彩を照らしてはかげる陽射しに心は揺れた。厚着で出かけたが丁度良かった。



  わからないかな。
  もう2アウトだ。
  次は無いんだよ。

  みっつ目のアウトを貰ったら
  試合終了どころか、
  積み上げた一切は無効だ。
  再起の道など御伽噺だよ。

  ・・・危機管理の気分は、
  終ってみて、初めてわかる。
MOTO GUZZI 850GT @十和田湖畔

2013年10月27日(日)
遥か彼方へ去った台風の置き土産か、秋雨前線は岩手の空を暗くした。山間部では、雨と言うより水滴を吹き付ける強風で濡れた。寒さは、まだ序の口。



  百年に一度の傑作より
  日々並べ重ねらていく凡庸こそが、
  生きる力になる。

  命は、眼前の現実に触れるほどに
  明々と燃え出す。
  求める到達点のイメージを見定め、
  全力で回り出す。

  今日という日は
  百年に一度以上の瞬間(とき)なのだ。
Harley‐Davidson XL1200CA @岩手県北部

2013年10月26日(土)
未明に震度3の地震と津波注意報。台風は岩手から遠ざかるばかりだが、晩秋の雲が空を支配し、晴天らしくなったのは、夕暮れを迎えてからだった。



  清々しい話は、迷わず進める。
  どれほど困難が待っていても、
  越える先には、笑顔がある。

  得になる話は、よくよく疑う。
  どれほど利益が埋っていても、
  貪った後には、後悔だけだ。

  欲を捨てれば、花。
  信じられれば、友。
  追い続ければ、夢。

  澱み無き河となり、
  思いを明日へ運べ。
HONDA ベンリィ50S @盛岡市

2013年10月25日(金)
台風27号は、岩手の沖合をめざして接近中。昼過ぎから、所により雨脚が強まっている。予報では、明日後半には天気回復の見込み。大荒れの気配は薄くとも、要警戒。



  檜舞台のど真ん中に立つことに、
  躍起になるより、
  日々、この空の下の何処かに立つことを選ぶ。
  長台詞を朗々と歌い上げることはない。
  風の様に通り過ぎる者でよいから、
  今日の物語にとけている。

  辺境の森で生きていくには、
  もう本当に、それで充分なんだよ。

  (一度、客席から観ていてごらん)
MOTO GUZZI V7 Classic @岩手山麓

2013年10月24日(木)
頭上は雲に押さえ付けられ、辺りは霧に包まれ、街は夕べの雨に濡れたまま。やがて暗くなる頃、予定通りの雨が降り出した。遥か彼方から、ひたひたと二つの台風。



  村の将来を心配されているようですが、
  この村に骨を埋めるおつもりですか?

  村を一新したいとお考えのようですが、
  この村の裏の掟を御存知なのですか?

  村に新しい道を通したいとの事ですが、
  この村の道という道をお歩きですか?

  あなた様のような御方が、
  時々村にやって来られて、
  村をめちゃめちゃにして、
  出世され、旅立つのです。

  で、今度は、どんな花火ですか?
HONDA Monkey @盛岡市

2013年10月23日(水)
天気予報では「曇り」と片付けられた一日も、時や所を変えれば、霧雨に濡れていた。このところの雨が木々の葉を秋色に染めていた。



  
気が付いたら、
  とんでもない道を歩いていて、
  けれど、

  後悔したり逃げ出したりするのは、
  プライドが許さない、ということで、
  大股で突き進む姿がある。

  結局、その道で
  一番とんでもない者になる他に、
  意地がみたされることはないのだろう。

  引き返す思慮さえあれば、
  無駄な修羅場を見なくて済んだものを。
  そこまで黒く汚れなくても
  穏かに暮していられたのに。

  (君ほどの人物なのだから)
MOTO GUZZI V7 Classic @岩手山麓

2013年10月22日(火)
小雨に濡れて朝を迎えた。日中は曇り空。風に水滴がまじることもあった。どこか乾き切れない一日だった。最高気温14度1分(盛岡)



  売りたいものの利点を
  立て板に水で並べ立て、
  隣にあるものの欠点を
  引き合いに出して、とどめを刺す。

 (そんなセールストークもある)

  さて、客にとって、
  その隣にあるものこそが本命だったとしたら、
  どうだろう。
HONDA Ape100 @滝沢村

2013年10月21日(月)
街は濡れたまま、頼りない青空を見上げて朝を迎えた。北上するほどに、あたりは暗くなり、雨は本気になった。戻ってみれば、盛岡以南は、さっぱり系の晴天。陽の温もり。



  そうかい。そうだったのかい。
  輪の中の一人なら何とかしてもらえると
  信じていたのかい。

  では、一度、試しに離れてごらん。
  心の拠り所とやらから離れてごらん。

  ほらね。
  今までと何ひとつ変わらない。
  ひとりの君が立っているだけだよ。

  風の音が良く聞こえるだろ。
  陽の温もりがうれしいだろ。
  地平線の果てまで広々だろ。
MOTO GUZZI 850GT @岩手山麓

2013年10月20日(日)
早朝から小雨に濡れ、昼前には間断ない雨音。午後には雨脚も強まり、日曜日は、うなだれた。



  前進する力はね、
  決別する力だよ。

  眩しい明日を得るために、
  愛しい昨日を手放すのさ。

  血の涙を慈雨として行く手を潤し、
  終りを知らぬ旅になるのさ。
Beta Evo 2st @滝沢村 ※画像は過去のものです。

2013年10月19日(土)
朝夕の冷え込みは「らしく」なって来たが、日中は温厚な秋晴れ。雲の印象の薄い一日だった。最高気温17度7分(盛岡)。



  絶えず新しくしていくのも方法。
  それに疲れたら、
  何も変えず黙々続けるのも方法。

  結局、大差ないことがわかれば、上等。
BMW HP2 @岩手県北部 ※画像は過去のものです。

2013年10月18日(金)
夜明は冷えた。盛岡市の藪川では氷点下4度3分など、本州随一の冷え込み。日中は、論評の仕様も無いほどの善良な青空。最高気温は16度(盛岡)。



  雨合羽を着ているのに、雨を恐れる。
  長靴を履いているのに、泥を避ける。

  そのように
  濡れず、汚れず、歩いていると、
  何処にも辿り着けず、
  何も学ぶことも無く、
  思いから遠く離れて、
  やがて、旅は終わる。
 
MOTO GUZZI California Vintage @岩手県三陸沿岸

2013年10月17日(木)
台風の余韻というのか、午前中は青空に不穏な雲がもぐり込み、時折、冷えた霧雨を吹き付けて来た。夕刻、すっかり穏やかな秋が戻った。



  目前の冬の兆しを見たら、
  三年先の春を思う。
  十年先の山を思う。
  ついに変わらぬ天地を思う。
MOTO GUZZI V7 Classic @ 岩手山麓

2013年10月16日(水)
台風26号は、三陸沖を北上した。午前中は暴風被害が相次いだ。屋根が飛ばされ、トラックが横転。鉄道は運休だらけ。夕刻、急速に雲は払われ、青空がのぞいた。



  組織には、ルールがある。
  基本は理性だ。

  世間には、因習や慣習だ。
  結局は情念だ。

  怒らせたら怖いのは、
  会社の上司ではない。
  近所のおばさんだよ。

  なめてかかると、
  棲家を失うよ。
Harley‐Davidson XL1200CA @盛岡市

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