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イワテバイクライフ 2014年5月後半


2014年5月31日(土)
内陸南部で真夏日。盛岡市街地も30度寸前までいった。夕刻の岩手山のシルエットは、ぐったり霞んでいた。



  穏やかなあなたに会いたいのではない。
  荒れ狂ったあなたの心を知りたいのだ。
MOTO GUZZI 850GT @三陸沿岸

2014年5月30日(金)
水を撒いてもすぐ乾き、吹く風に太陽の熱。真夏日(盛岡で30度2分)の空を避け、夕方まで身を潜めていたくなる此の頃。



  闇に何が潜んでいるか。
  知りたい時には、声に出してみる。

  「さては、タヌキか?」

  すると、闇は、少し身じろぎして
  「ふん、俺様がそんな間抜けに見えるか」と
  キツネの声がすることもある。
MOTO GUZZI California Vintage @北上高地

2014年5月29日(木)
いささか白く濁った青空。夕刻には不穏な雲が折り重なり、雷鳴、局地的な雨。それでも、盛岡では30度6分。今年初めての真夏日。



  遠巻きに眺めているのは、
  管理とは言わないんだよ。

  ぐっと歩み寄る。
  かたく握手する。
  じっと話を聞く。
  ふかく理解する。
  あつく信頼する。
  ときに意見する。

  (そんな器は、絶えて久しい)

  今日も遠巻きの群に一瞥をくれて風となる。
MOTO GUZZI V7 Classic @北上高地

2014年5月28日(水)
やや白濁気味の晴天は、盛夏の陽射しをもたらし、岩泉の真夏日に各地も追随。盛岡では29度3分。夕風に「さんさ踊り」の練習の音。



  誤解されている。
  そう感じることも誤解のひとつかもしれない。

  私が思っている私は、
  私の幻想だろうから、
  むしろ、他人の印象こそが
  現実に近いのかもしれない。

  ただし、一般的に、
  人は、他人の認識に従って動くことは稀だから、
  結局、自らの誤解の上に日々を積み上げて行く。

  幻想に救われ、励まされ、
  とにもかくにも、人は今日一日走っていられる。
MOTO GUZZI 850GT @盛岡市

2014年5月27日(火)
夕べの雨に濡れた街も、急速に広がる青空と夏の陽射しに乾いた。最高気温24度5分(盛岡)。血流を和らげる夕風。



  理由なんていらない。
  損得なんて関係ない。
  後先なんて考えない。

  心意気ひとつだから。

  裸足で駆け出す者は、
  いつだって真直ぐだ。
  小回りなんて無理だ。

  心意気ひとつだから。
MOTO GUZZI California Vintage @北上高地

2014年5月26日(月)
朝方は、思わせぶりな青空があったが、現実は予報に従い曇っていった。日中は身構えていた雨も降らず、まずは穏か。最高気温23度1分(盛岡)。



  自覚なきところに反省なし。
  反省なきところに総括なし。
  総括なきところに方針なし。

  同じことを繰り返しながら、
  消滅までの螺旋軌道を辿る。
MOTO GUZZI 850GT @岩手県北部

2014年5月25日(日)
一日、薄雲に覆われた。山は、前夜の雨を吸って湿り、黒土はぬめり、走ろうとする者の足を掬った。それでも、吹き渡る風は爽やかだった。



  拘泥せず、潔く選ぶ。
  逡巡せず、鋭く飛ぶ。
  後悔せず、次へ進む。

  選んだ道は今日の私。
  めざすのは明日の私。
東北トライアル選手権シリーズ第3戦・岩手大会 @一関市(室根山)

2014年5月24日(土)
午前中は夏めいた青空。午後になって陽射しは弱まり、薄雲が広がったが、岩手山はずっと見えていた。風は爽やかで、最高気温は21度1分(盛岡)。



  夢が見えて来ないのなら、
  せめて、彼方の山を眺めたらどうだい。

  道が険しくなる一方なら、
  せめて、道端の花を愛でたらどうだい。

  心が閉ざされたままなら、
  せめて、新しい旅を思ったらどうだい。


  季節を呼吸し、今日を膨らませれば、
  ほら、空はどこまでも広がっていく。
MOTO GUZZI 850GT @岩手県北部

2014年5月23日(金)
4月前半に引き戻された昨日の冷気に比べれば、夏をほのめかす陽射しがあった。最高気温21度2分(盛岡)。



  闇の中では、
  一匹の蛍さえ明らかだ。

  光の中では、
  宝石の輝きさえ虚ろだ。

  多くのものを失うのは、
  おそらく至福の時代だ。


  ※本文と画像は一切関係ありません。
HONDA Monkey @盛岡市

2014年5月22日(木)
ひたすら、どんより。小雨断続。まれに薄い陽が射すこともあったが、好転の兆しにもならなかった。最高気温12度9分(盛岡)。ひと月早い梅雨寒む。



  健気に頑張っている。
  ひたすら明日を信じている。
  夢を忘れず真っ直ぐ生きている。

  その貴く美しい物語に
  冷や水をかけるのは、忍びない・・・。

  いつの世にも、思いやりという名の風が吹く。
  抗う者は、人でなしと呼ばれる。
  (結局みんな口籠る)

  理と情の間に明確な線を引けない群は、
  そのように
  幾多の真実を闇に葬り去ってきたのだろう。
  日々の平穏にすがりついてきたのだろう。

  先送りされたものは、
  はるかに残酷な姿となって
  未来に待っている。
HONDA ベンリィ50S @盛岡市

2014年5月21日(水)
曇ってはいたが、たれ込めるほどの雲ではなかった。小雨が降り続いたが、水溜りが出来た程度。空には時折、太陽が透けて見えた。最高気温16度8分(盛岡)。



  誰かの目標達成を阻止する。
  それを目標とする影もある。

  輪の外にある者の夢を潰し、
  輪の中の己の値打を高める。
  そんな仕組に棲みつく影がある。

  憑かれたように目標を追う群を避け、
  今日もひとり。

  (呪文の如き遠雷を聞く)
Harley‐Davidson XL1200CA @岩手山麓

2014年5月20日(火)
やや薄い雲の被膜に覆われ、快晴とは言い難いものの、柔和な陽射しで、夕風の爽やかさは特筆ものだった。最高気温24度9分(盛岡)。



  小学生の僕は、
  年増の担任教師に、
  幾度となく廊下に立たされた。

  しめ出される理由もわからず、
  一人、窓外の季節を眺めていた。

  ずっと後になってわかったことだが、
  罰の理由は、
  注意されても微笑んでいる僕の態度だったらしい。

  そのように、
  ありのままに生きているだけで、
  人は他者の苛立ちを誘い、
  毛嫌いされ、遠ざけられるものらしい。

  (そんなことで地球は回るらしい)
Harley‐Davidson XL1200CA @岩手山麓

2014年5月19日(月)
朝から明確な夏空だった。サングラスを通す他に向き合えない陽射しだった。けれど、夕刻には、かなり真剣な曇り空となり、ひんやり。最高気温22度9分(盛岡)。



  挑めば、
  結果が突き付けられる。

  何がだめだったのか、
  何が無用だったのか
  何がすれ違ったのか、
  全部、教えてくれる

  その溝を埋める為に、
  明日が待ち遠しくなれば。
  光の到来は近い。
Harley‐Davidson XL1200CA @岩手山麓

2014年5月18日(日)
蔵王山麓は、朝方、小雨に濡れた。その後、青空もあるにはあったが、完全回復には至らず、どこか冷えた風だった。盛岡に帰っても、雲の多い空だった



  新しい試みは、本番でやる。
  真剣勝負の風の中で、
  使える自分かどうかを見極める。

  時に痛い思いをしながら、
  試し、改め、つくり上げて行く。
  ぎりぎりの呼吸を身に付ける。

  (スポーツに限ったことではない)
山形県 蔵王山麓(蔵王川)

2014年5月16日(金)
朝方は、予想外の青空。前夜の雨に濡れた街も乾いていた。だが、空は急降下。昼前には暗い雲が広がり、小雨断続の午後。かすかな雷鳴も聞いた。最高気温19度(盛岡)。



  「まさか、御存知なかったのですか?」

  その驚愕の瞳を、そっと笑顔ではずしてあげながら、
  「はい、まったく」とこたえる場面は、
  私の場合、珍しいことではない。

  (いつも一人、の代償なのだから)

  遥か昔の無知を、今日になって偶然知り、
  重ねた遠回りの意味が、
  雨にとけ、山を染める。
@岩手県滝沢市

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