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イワテバイクライフ 2014年6月後半


2014年6月30日(月
天気予報は最悪の事態を想定している。だから、「くもり」は、よほどの山間部のこと。下界では、そこそこ青空。そんな傾向だ。最高気温25度4分(盛岡)。



  そうかい。
  何ひとつ面白いことはないのかい。

  でも、大丈夫。
  楽しもうとしない君がいるだけだから。

  (世界はお構いなしに素敵だ)
Harley‐Davidson XL1200CA @岩手山麓

2014年6月29日(日)
完璧な梅雨空。時折、雷鳴を飲み尽くすようなスコール。最高気温23度9分(盛岡)ではあったが、湿度の高い熱帯の大気。。



  何事も思い通りにはならない。
  この当たり前のことを
  瞬時に端的に鮮明に
  突き付けてもらえる場所があるとすれば、
  それこそ楽園に違いない。

 (己の現実に親しむ時間は、宝石に等しい)

湯沢エンジョイトライアル大会@秋田県湯沢市

2014年6月28日(土)
天気は下り坂。曇りや雨の予報だったが、盛岡は、思わぬ青空や陽射し。気温も29度まで。沿岸は南部を中心に雨に濡れた。



  今日の輪郭を写しとるのは、
  立ち止るゆとり。

  希望の色をにじませるのは、
  心とかす光の筆。

  描き続けるのは、
  塗り潰された日々の面影。
MOTO GUZZI 850GT @三陸沿岸北部

2014年6月27日(金)
29度6分(盛岡)という数値ほどの「真夏」は感じなかった。曖昧な青空と山の眺め。倦怠感漂う一日。大気は不安定となり、明日の雨の気配。



  田舎の芝居小屋で、
  長いこと演じていれば、
  馴染みの客も出来る。
  まれに、おひねりも飛んで来る。
  祭の夜には、うまい酒にありつける。

  そんな舞台に安住し、
  芸を錆びつかせた役者の末路は哀れだ。

  波乱無き日々の中で、
  刃を研ぎ続けるのは、
  実に、特級の精進だ。
MOTO GUZZI California Vintage @岩手山麓

2014年6月26日(木)
もはや、梅雨の中休みとは思えない。強靭な青空とギラギラの太陽。ほぼ真夏日ではあっても、空気が乾いていたので大汗には至らなかった。夜の涼しさは絶品。



  スポーツは、
  国の器量を物語る。

  (ならば)

  個は無く、世間があるだけの国に
  お似合いの競技は、
  さて、何だろう?
Harley‐Davidson XL1200CA @八幡平

2014年6月25日(水)
サッカーは日本が予選リーグ敗退。そんなことはお構いなしに朝から夏空モード。積乱雲がわき立ったが、夕風は爽やかだった。最高気温28度5分(盛岡)。



  まずは、今日まで、
  楽しみ尽くした、と言うべきであろう。
  まことに思いの通りの日々だった。

  「そんな歳月は、けしからん。返還せよ」
  と詰め寄られても、手遅れだ。

  山の彼方へ流れ去ったものは、戻らない。
  道の記憶なら内ポケットの中だが、
  これも提出の仕様がない。

  (ま、そういうことだ)
MOTO GUZZI V7 Classic @八幡平

2014年6月24日(火)
内陸はカンカン照り、沿岸の北は冷たい海霧の余韻。大気の落差を体感した一日。最高気温27度1分(盛岡)。



  光という光が
  不意に遮断された晩秋の夕暮れ。

  波という波が
  寒風の中で凍り付いた冬の午後。

  夢という夢が
  温めきれずに衰弱した早春の夜。

  あの日々の思いを託され、
  今日の道は流れる。
MOTO GUZZI California Vintage @三陸沿岸

2014年6月23日(月)
朝方は澄み切った青空、清明で涼やかな大気だった。日中は雲わき立つ夏空。夕刻になって暗い雲が流れ込んだが、降雨には至らず、夜風ひんやり。最高気温25度4分(盛岡)。



  思い通りの明日を願う者は、
  今日をねじ伏せようとする。
 (ひと筋縄ではない)
  ままならない日々だからこそ、
  無駄な戦いも、的外れな主張も、
  絶望を避けるための祭だ。彩だ。
MOTO GUZZI V7 Classic @岩手山麓

2014年6月22日(日)
晴れるでもなく曇るでもなく、曖昧な夏が天空に揺れた。大気は不安定で、けだるい熱に包まれた。最高気温27度1分(盛岡市)。



  (歳月を経て、なお)

  あえて挑めることが、嬉しい。
  純白になれるなんて、余程だ。
  翼がはえてくるのは、痛快だ。
2013年(昨年)6月の大友トライアルパーク杯 @秋田県湯沢市

2014年6月21日(土)
朝夕は爽快な青空。日中は、雲も多く、内陸でけだるい夏空。沿岸では一時ヤマセの発生も。遠雷を聞きながらも大事には至らなかった。



  流れ去る日々を
  美しい物語にしてみせるより、
  流れ来る日々を
  正面に受け止め愛していたい。
MOTO GUZZI California Vintage @三陸沿岸

2014年6月20日(金)
前夜の雨に濡れた街も、曇天。薄日の中で乾いた。午後には、所々青空がのぞき、夕刻には斜光を浴びて煌めく雲の帯が乱舞した。



  予測できるか否か。
  天災と人災の違いは、そこだ。

  後者において、
  第一波の愚かしさを仔細に検分すれば、
  第二波の襲来は容易に見当がつく。
  先回りして、やり過ごせる。

  天地の狭間で、
  防災の構えは、必須だ。
Harley‐Davidson XL1200CA @岩手山麓

2014年6月19日(木)
雲に覆われてはいたが、うっすら青空が滲み出て、あたりは落ち着いた陽射しの中にあった。夕刻心配された降雨もなく、むしろ爽やかだった。



  私は、此処で、ただ、ぼんやりと、
  歳月を眺めていただけでございます。

  時折、キツネの算段をすっかり忘れ、
  今日の花を愛でておりました。

  時折、タヌキの脅しにもうわの空で、
  今日の光を捜しておりました。

  あれやこれや、過ぎてみれば、
  いつもの空の下に、私です。

  叩き斬られたキツネの尻尾やタヌキの臍を、
  夕風がカラコロ笑って撫でるばかりです。
MOTO GUZZI V7 Classic @岩手山麓

2014年6月18日(水)
薄雲は、空の蒼さを奪い、けれど夏の陽射しを許し、不透明な蒸し暑さをもたらした。スコールに身構えてはいたが、濡れることはなかった。最高気温27度3分(盛岡)。



  昨日は、今日を追い越せない。

  昨日が、
  どれほど一昨日に拘り、
  事の顛末を叫び、引き戻そうとしても、
  今日の関心は明日にあるのだ。

  目の前の今日と手を組み、
  明日へ向うほかはない。
HONDA ベンリィ50S @岩手山麓

2014年6月17日(火)
雲が日傘になって、風景は落ち着いて見えた。お昼には通り雨に濡れたが、やがて乾いて、そこそこ晴れた気がする。



  凄いものなど、
  すぐに慣れる。
  いずれ普通だ。
  やがて退屈だ。
  ついに邪魔だ。

  凄いと言われてみたくて樹に登り、
  束の間踊って、追い払われる。
  樹から樹へと渡り歩き、
  とうとう樹からもふるい落とされ
  地べたに暮らす。

  どこまでも真っ平らであることの凄さに
  ようやく気付く。
MOTO GUZZI 850GT @岩手県北部

2014年6月16日(月)
梅雨の晴れ間と言うには、曖昧な空。白く濁り、けだるい陽射しだった。夕刻、僅かに澄んだ青い空を見た。



  同じ道を突き詰めていく。
  それが最善だと信じる時代もあった。

  違う道の空気を呼吸する。
  それもアリだと思えるようになった。

  昨日と決別するのは、今日の私。
  明日を選択するのも、今日の私。
  心を決めるのは、この空の下。
 ヘリテイジ ソフテイル クラシック @岩手県北部

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