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イワテバイクライフ 2014年9月前半


2014年9月15日(月)
すっきり快晴とは言い難い空で始まったが、雨を隠し持つ雲は無かった。夕刻には、白濁の膜も払われ、透明。最高気温23度5分(盛岡)。家路の風は冷えてしみた。



  やさしく
  たのしく
  ためになる。

  もののわかった手が
  道をつくると、
  そうなる。
Harley‐Davidson XL1200CA @北三陸

2014年9月14日(日)
秋を蹂躙する夏雲の反乱。方角によっては絶望的な暗さ。追われるように秋田県の内陸を南下すれば、純度の高い青空、光と影。最高気温24度8分(盛岡)。



  山は、今日もそこに連なる。
  見慣れぬ光と影をまとって、
  遠い遠い異国の眺めになる。

  湖は、今日もそこに広がる。
  生まれ変わった私を映して、
  キラキラ異国の波を寄せる。
MOTO GUZZI V7 Classic @秋田県

2014年9月13日(土)
荒々しい雲の乱舞は、やがて、繊細な秋空へ移ろい、夕風は爽快。夜になって小雨、いっとき。最高気温24度2分(盛岡)。



  美しい理想とやらを形にしようとして
  無理に無理を重ねていると、
  手が汚れていることにも
  気付かなくなる。

  (一心不乱とは、おそろしい)
Harley‐Davidson XL1200CA @岩手山麓

2014年9月12日(金)
青森では凄まじい雨。岩手は、局所的に暗い雲と通り雨。それ以外は、澄んだ秋の空。最高気温24度4分(盛岡)。



  さて、分岐点だ。
  道は、ふたつだ。
  でも、迷わない。

  今日の選択は,
  明日になれば昨日の気分。
  心の風に根拠なんて無い。

  行先がどうなっていようと、
  ひたすらに続く道があれば、
  それでいいじゃないか。


  ※画像と本文は一切関係ありません。
MOTO GUZZI California Vintage @岩手県三陸沿岸北部

2014年9月11日(木)
北海道に大雨をもたらした大気の余韻は薄く、午後には、思いのほかに青空が持続し、スコールの気配も薄かった。最高気温26度3分(盛岡)。



  光を求め
  雲を追い
  風になり
  此処に辿り着く。

  祝福の風景の中に、
  今日もひとり。
MOTO GUZZI V7 Classic @岩手山麓

2014年9月10日(水)
もうけもの、そんな青空で始まったが、午後は不穏な雲の競演。スコール断続。それより何より昼前の地震。よじれる様な揺れで震度4。最高気温25度6分(盛岡)。



  心の話を
  数の力で解決しようとすれば、
  不穏な雲がわき立つ。

  (遠雷を聞きながら、その場を離れる)
MOTO GUZZI 850GT @岩手県北部

2014年9月9日(火)
予想以上の青空で始まった。澄んだ光と風。極上の一日かと思われたが、午後には不穏な雲。夜を迎えてスコール。最高気温27度8分(盛岡)。



  もしや、と思う。

  あなたは、
  とことん破綻し消滅するまで
  走らされているのではないか?

  即座に道を断ち切ったのでは、
  騒ぎも大きかろうと思案した闇は、
  束の間、微笑み、希望を与え、
  いつも通りの道を与え、
  案の定の問題を次々露呈させ、
  後腐れなく終わらせようとしていないか?

  痩せ細りながら夢を謳うあなたに
  風がすすり泣く。
Harley‐Davidson XL1200CA @青森県

2014年9月8日(月)
朝方は晴れていた。だが、海へ出てみれば、不穏な雲がわき立った。大急ぎで引き返せば、風に水滴。だが、最後まで道は濡れなかった。最高気温27度3分(盛岡)。



  寄せるものは、引いていく。

  境界に立ち、
  一切を受け止め見送る者は、
  波の呼吸を知っている。

  希望も落胆も
  眼前に砕ける時は、
  これが最後とばかりに凄まじい。

  (だが、終わることは、ない)

  光は寄せて影となり
  影は引いて光となる。
  その繰り返しに心乱さず、
  波のひとつひとつを凝視する。
MOTO GUZZI V7 Classic @岩手県三陸沿岸

2014年9月7日(日)
曇ったままの盛岡から北上するほどに青空だった。けれど、午後には不穏な雲が陽を遮り、所により軽微なスコール。最高気温27度2分(盛岡)。



  寝食を忘れ昼夜兼行で
  旅の事実を残す。
  それは凄いな。

  深酒で寝坊し出遅れて
  ただ波と戯れる。
  それも素敵だ。

  (それぞれの一日に乾杯)
MOTO GUZZI 850GT @岩手県三陸沿岸

2014年9月6日(土)
お祭り騒ぎの様な晴天予報だったが、内陸は雲が多かったし、沿岸部も、うすぼんやりした青空だった。最高気温26度5分(盛岡)。



  けして消えない記憶なら、
  心の何処に置いて、
  生きていこうか。

  前を塞がず、
  脇にどけず、
  背に回さず、
  静かな入り江に繋ぎとめておこう。
Harley‐Davidson XL1200CA @岩手県三陸沿岸南部

2014年9月5日(金)
雨は朝の内に止み、雲間からの薄日を浴びて道は乾いた。ただ、すっかり晴れることはなく、所々不穏な雲が現われた。最高気温25度8分(盛岡)。



  遠い異国の凄い眺めは、旅の一瞬。
  そこに至ってみせたことが、すべて。

  いつもの凡庸な眺めは、日々の証。
  今日もそこに生きることが、すべて。

  上機嫌な横顔や、そうではない後ろ姿を
  風景の中に見出しては、道の行方を思う。

  一枚のポートレート(記憶)を飛び石に。
MOTO GUZZI 850GT @盛岡市近郊

2014年9月4日(木)
一日曇っていた。濃淡は均一で、およそ急変・降雨の気配の無い空だった。深夜になって街は濡れ始めた。最高気温22度2分(盛岡)。



  特段、美しい文字である必要は無い。
  殊更、読む者の心に及ぶ必要も無い。
  事務手続きは、
  正確であればよい。
  期日を守ればよい。

  仕組みとは、実に、そういうことだ。

  表現だとか独創だとか直感だとか、
  そんなもので歯車を戸惑わせず、
  判を押したように流れるほかはない。

  (存分に生きるのは、それを済ませてからだ)
MOTO GUZZI 850GT @岩手山麓

2014年9月3日(水)
太陽マーク大安売りの天気予報だったが、北へ向うほど青空は消え、陽射しも途切れた。走行風は涼しくても、止まれば、かすかに夏の余韻。最高気温26度2分(盛岡)。



  へし折られるような理屈を口にせず、
  匂うほどの妄念にしがみ付かず、
  まともなものには微笑み
  変なものには静まり返る。

  ただ、それだけの者であれば、
  おろかな争いから解放される。

  (今日もニュートラル)
Harley‐Davidson XL1200CA @岩手山麓

2014年9月2日(火)
終日の曇天予報を受け流し、体験的な「晴天予想」を待つまでもなく、さっさと夏の青空と陽射し。そして夕風の軽やかさ。最高気温27度6分(盛岡)。



  ほらね、やっぱりね。

  もう先は無いと言われて、どうだった?
  ちゃんと道は続いていたじゃないか。

  此処を追放だと言われて、どうだった?
  ちゃっかり、今日も楽園じゃないか。

  四面楚歌などと言われて、どうだった?
  見渡す一面、援軍の到来じゃないか。

  (笑いを噛み殺して、さあ、仕上げだ)
MOTO GUZZI 850GT @岩手県北部

2014年9月1日(月)
てんで使えない「曇天予報」は、ことごとくひっくり返り、今年指折りの爽快日となった。とりわけ三陸の海の蒼さは凄かった。最高気温27度4分(盛岡)。



  裏と表
  ふたつでひとつの、
  この世界。

  光と影
  ふたつが織り成す、
  この天地。

  僕と君
  ふたり離れ離れに、
  この旅路。
MOTO GUZZI V7 Classic @岩手県三陸沿岸

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