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イワテバイクライフ 2014年10月前半


2014年10月15日(水)
前日の台風に洗い清められたのか、澄み切った青空と光だった。鮮烈な夕陽には異国の香りが漂った。最高気温18度(盛岡)。



  笑顔の数だけ友を得る。
  信じた数だけ夢を呼ぶ。
  奇跡の数だけ生き返る。
MOTO GUZZI 850GT @盛岡市

2014年10月14日(火)
台風19号は、未明に強い雨と風をもたらしたが、午前中には岩手から遠ざかり温帯低気圧となった。午後は僅かながら青空と陽射しが戻った。最高気温15度(盛岡)。



  来る日も来る日も
  本を開き、時を忘れる。
  その楽しみがわからない子供にとって、
  積み重なる一方の本は
  義務でありノルマとしか見えないようだ。

  私の日々も、また、
  そのような風景なのだろう。
  
Harley‐Davidson XL1200CA @岩手山麓

2014年10月13日(月)
台風19号は西日本で猛威。岩手は曇ったまま。午前中は、束の間、うっすら青空と陽射し。夜の雨を待つのみ。最高気温16度2分。



  幸せの到来前夜には、
  ちょっとした不幸が戸を叩く。

  取り乱すか、平静を保つか、
  それで、翌朝の光は、がらり変わってくる。

 (運命のフェイント)

Harley‐Davidson XL1200CA @岩手山麓

2014年10月12日(日)
台風19号は、じわり北上。それでも岩手は秋晴れ。嵐の前の静けさというより、至福と言うべきか。それにしても宵闇の到来は瞬く間だ。最高気温18度9分(盛岡)。



  「何と広い心の持ち主だ」と、
  詐欺師を感服させる程のお人好しを
  演じられる者は、
  ざらに居るものではない。

  (今日も半端な善良)
MOTO GUZZI California Vintage @三陸沿岸北部

2014年10月11日(土)
台風19号は、遥か彼方。北国は、極上の季節を収穫するかのように、秋晴れのもと今日を楽しむ。最高気温18度2分(盛岡)。



  秘密は守られていると信じる者は、
  やがてあからさまに、
  ついに大胆に
  やりたい放題だ。

  その正体を
  すっかり見届けるるまで、
  世界は、とぼけ続ける。
MOTO GUZZI California Vintage @盛岡市

2014年10月10日(金)
雲は、みるみる流れ去り、空は、どんどん澄み渡り、息を飲む宇宙晴れ。太陽の微熱は、冷えた夜気に飲まれていった。最高気温22度1分(盛岡)。



  この空の下の誰もが、
  うすうす気付いていることを、
  大仰に否定してみせるのは、
  野暮というものだ。

  山に頭を垂れておけば
  それでいい。
  今日は、それでいい。
MOTO GUZZI  V7 Classic @岩手山麓

2014年10月9日(木)
今朝も放射冷却。周辺の山麓に霧のベール。日中は、深みも奥行もない晴天。ひたすらに太陽の微熱。最高気温21度8分(盛岡)。



  押し寄せるものに
  意志の筒を構える。

  秋の色彩に惑わず、
  冬の氷結に眠らず、
  春爛漫に浮かれず、
  夏の陽炎の彼方に
  狙いを定めて待つ。

  (引き付けろ、その瞬間を)
MOTO GUZZI California Vintage @岩手山麓

2014年10月8日(水)
晴れて地表の熱が奪われ、この秋一番の冷え込み。盛岡で最低気温4度2分。日中は雲が多いながらも最高気温19度9分。



  道を楽しむなら、
  理由は語らない。

  高尚に触れず、
  理想を謳わず、
  殊更美化せず、
  どこまでも機嫌よく
  今日の自分を楽しみ、
  今日の世間にかえる。

  (道楽なんだから)
MOTO GUZZI 850GT @岩手山麓

2014年10月7日(火)
台風18号は三陸沖の遥か東へ抜け、秋晴れを残した。岩手山は初冠雪。平年・昨年より6日早い観測。最高気温18度9分(盛岡)。



  真価は登場の瞬間で決まる。

  拍手は祝儀だ。
  笑いは愛想だ。
  奇声は内輪だ。

  (そんなものではない)

  どよめき、だ。
  どよめきに揺れる登場こそ、
  舞台中央にふさわしい。
MOTO GUZZI V7 Classic @岩手山麓

2014年10月6日(月)
台風18号は、三陸沖に向って接近中。やや強い風。時折、吹き付ける雨。最高気温14度3分(盛岡)。



  サーカス小屋の裏に連れて行かれた。
  薄暗い倉庫だった。
  椅子に座る人影があった。
  正面に回り込んで、息を飲む。
  私だ。いや、私にそっくりの人形だ。
  背後から道化師の声がする。
  「腹の中には時限爆弾だ。
  顏は笑ったままにしておいた。
  お前さんは、さっさとずらかるがいい。
  さもないと、小屋もろとも吹き飛ぶぜ」

  そんな夢を見た。
KTM200EGS @岩手山麓

2014年10月5日(日)
朝方の青空に薄雲がかかり、夕刻には雨を覚悟させる曇天となった。台風18号の気配が漂い始めた。最高気温16度(盛岡)。



  壮大な水鏡が
  朝焼けを映して静まり返る。

  岩手山の中腹から頂が、
  島となって浮んでいる。

  小舟を南に向ければ、
  奥羽山脈や北上高地の峰々が、
  飛び石の様にのぞいている。

  秋の陽射しを吸って、
  紺碧の静寂が煌めく。

  小石を投げ込むと、
  高速の波紋が走り、
  島影がゆらめいた。

  そんな夢を見た。
MOTO GUZZI California Vintage @葛巻町

2014年10月4日(土)
台風18号の影響か、大気が熱を帯びた。晴れてはいたが、いささか荒々しい雲の展開だった。最高気温23度2分(盛岡市)。



  あまりに静かな日々に包まれると、
  人は、波乱を期待しはじめ、
  激動を夢見るものらしい。

  ついには、
  狂乱の祭りに飛び込んでいくのか。

  (閑寂も度が過ぎると、考えものだ)
Harley‐Davidson XL1200CA @岩手山麓

2014年10月3日(金)
夕べの雨は、朝のうちに乾いて、控え目な青空。午後、一時的な降雨。夕刻には荒々しいな夕焼け雲。最高気温24度1分(盛岡)。



  事実を一滴、湖面に落せば見えてくる。

  波紋が、湖の仕組を明かす。
  色彩が、湖の気持をもらす。

  (噂は、劇薬に等しい試薬だ)
Harley‐Davidson XL1200CA @岩手山麓

2014年10月2日(木)
朝の予報では、日中はどんよりのはずだったが、そこそこの陽射しがあった。夜になって、なるほどの雨だった。最高気温21度2分(盛岡)。



  冬は、ゆっくり、やってくる。
  気配を重ね、
  色彩を変え、
  もの静かに、ひろがっていく。

  今日の眺めは、秋ではなくて、
  巡り来る季節の先ぶれだ。
MOTO GUZZI California Vintage @岩手山麓

2014年10月1日(水)
放射冷却。朝の冷え込み。本州最寒冷地と言われる藪川で、この秋はじめての氷点下。騒ぐのはテレビだけで、住民は顔色ひとつ変えない。日中は岩手全体穏やか。



  気色の悪いものが、
  馴れ馴れしく肩に手をかけて来たら、
  気がふれた眼差しを返しておく。

  (二度と寄ってこない)
Harley‐Davidson XL1200CA @八幡平市

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