イワテバイクライフ 2014年10月後半
2014年10月31日(金)
かすかだが、わかる。大気の透明度が違う。昨日とは異質の秋晴れ。流れる薄雲さえ、透き通っていた。相変わらずの温もり。最高気温19度7分(盛岡)。
余計なものを着ている。 私に似合わないものは、 群を追われ一人になる時、脱ぎ捨てる。 見かけない顔ばかりだ。 言葉の通じない旅人は、 役に立たない私になれば、消えて行く。 (その日は、向こうからやって来る) |
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Harley‐Davidson XL1200CA @岩手山麓 |
2014年10月30日(木)
雲ひとつ無い晴天。だが秋晴れというには、あまりに白く霞んだ青空。まあ、よくある小春日和ということにしておこう。それにしても温かい。晩秋のはずだが。最高気温18度8分(盛岡)。
もう、いいよ。出ておいで。 私の笑顔達よ。 そんな森の奥深く、 息を潜めていた幸せ達よ。 さあ、存分に舞い踊れ。 ほら、腹の底から叫べ。 (嗚呼、すべては何事でもなかった、と) |
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MOTO GUZZI California Vintage @三陸沿岸部 |
2014年10月29日(水)
朝方は、青空と冬雲のせめぎ合い。午後には、ほぼ青空が主役となった。それでも夕空には、一癖ありそうな雲の跋扈。最高気温14度6分(盛岡)。
東か西か、迷うのは、 どちらにも心が向かないからだろう。 引き返すがいい。 続けるか、止めるか、 揺れるのは、理由が無いからだろう。 離れるがいい。 瞬時に選び取り、無心に辿る道こそ、 明日へ続くものだ。 |
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MOTO GUZZI V7 Classic @岩手山麓 |
2014年10月29日(火)
区界高原で降雪が確認された。平年より三週間も早い冬の先ぶれ。日中は冷えた青空と荒々しい雲の競演。岩手山にも消しようのない雪の白さ。最高気9度9分(盛岡)。
善い人間を演じられたって? そうさ。分ってはいるのさ。 善い人間になって来たって? そうさ。感じられるものさ。 善い人間を一日生きたって? そうさ。うれしい記念日さ。 善い人間とは何だ?と問わずに ただ、愛されるようになったら、 安らかな日々なのさ。 |
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HONDA Monkey @岩手山麓 |
2014年10月27日(月)
「沿岸には青空」という予報にすがりついた。確かに頼りない青空はあった。帰路は予報以上に厳しい降雨が待っていた。山間部の冷気に冬が匂った。
氷雨には濡れておけ。 大雪なら埋れておけ。 暗闇なら眠っておけ。 一切を噛みしめたら、 やがて来る春は、春以上だ。 |
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MOTO GUZZI California Vintage @三陸沿岸北部 |
2014年10月26日(日)
絵に描いたような小春日和。というか、沿岸部は夏日に迫るほどの陽気。いささか汗ばみ、盛岡で着込んだフリースを脱いだ。
思い浮かべれば、 いつもの海が見えて来る。 辿り着いてみれば、 海は生まれ変わっている。 走り切って、初めて、今日の眺めを得る。 乗り越えて、ついに、今日の真実を知る。 そこに至るまでの判然としない時の流れを 旅路というのだろう。 |
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MOTO GUZZI California Vintage @三陸沿岸 |
2014年10月25日(土)
早々に霧は払われ、文句なしの秋晴れ。太陽の吐息さえ感じるメロウな空気。最高気温19度3分(盛岡)。
何事もない一日こそ、 しっかり抱きしめておやり。 失ったり、壊れたり、争ったり、 涙をこぼしたり、血を流したり、 そんな日が次々やって来るから、 静かな今日を抱きしめておやり。 断崖を転落しながら、 大切な人の手を掴み損ねることもあるから、 せめて、今日の面影を心に刻んでおやり。 |
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MOTO GUZZI 850GT @盛岡市 |
2014年10月24日(金)
秋晴れ。それは結構だ。が、11月を目前にした北東北で、あたかも西日本の如き陽射しと大気のぬるさの異常さを報道する感性は無いようだ。最高気温17度9分(盛岡)。
季節に染まるものを追って、 一年は瞬く間だ。 祭の様に色彩を愛でて巡り、 人生は瞬く間だ。 花が散るように 色は褪せて 結局モノトーンだ。 立ち止ったら、どうだ。 大気の揺らめきに混じる日々の香りを 胸の奥ふかくおさめて 今日を終わる、というのは、どうだ。 |
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MOTO GUZZI California Vintage @岩手山麓 |
2014年10月23日(木)
最低気温1度9分(盛岡)。県内各地、この秋一番の冷え込みで磨かれた特級の秋晴れ。盛岡市で初霜・初氷を観測。最高気温15度9分(盛岡)。
重大な判決が下る朝、 南の島で 君の膝枕。 決戦の時が迫る真昼、 絵筆手に 君を描く。 すべてが御破算の夜、 美酒の海 君と泳ぐ。 意味を失った記憶たちが、 藻屑となって漂うばかり。 (自由の大河は、遂に流れ出した) |
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MOTO GUZZI V7 Classic @盛岡市 |
2014年10月22日(水)
朝方、雨上りの街の周囲は霧に覆われていた。日中も変化は無く、陽射しも無ければ雨もなかった。最高気温12度3分(盛岡)。数値程の冷気は感じなかった。
ほほう、そうでございましたか。 この間抜けな私が、でございますか? あなた様の器を嗤いましたか? (余程のことでございましょう) あなた様の命に背きましたか? (思慮の末でございましょう) で、まんまと逃げ切った、と? (成行きでございましょう) はてさて、困りましたなぁ。 あなた様の記憶だけが、 すっかりとんでおりましてなぁ。 (で、どなた様でしたかな?) |
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Harley‐Davidson XL1200CA @岩手山麓 |
2014年10月21日(火)
前夜の雨に濡れ、うっすら霧を纏って朝を迎えた。いったん乾きかけたが、午後は、控え目な雨が、秋色を濃くする水絵具となった。最高気温15度7分(盛岡)。
ほほう、それは、お困りですね。 誰かに賛同してもらわないと 不安になりますか。 ひとりで言い切るのが怖いと、 そういうわけですね。 わかりました。では、こうしましょう。 頷き隊を数人、お出しします。 相槌隊も数人、お付けします。 お囃子も少々、入れてみます。 せいぜい息を合せて、 毎食後、あなたの気持を 飲んでもらってください。 (はい、お大事に) |
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MOTO GUZZI V7 Classic @岩手山麓 |
2014年10月20日(月)
どこまでも曇ったまま。いつ降り出してもおかしくない空。まれに夕闇に水滴を感じたが、それだけだった。最高気温16度3分(盛岡)。
帰る場所があるから、 船出はときめく。 待つ人々を思うから、 旅路はせつない。 常に想像以上だから、 物語は尽きない。 |
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MOTO GUZZI California Vintage @三陸沿岸北部 |
2014年10月19日(日)
朝方は、なかなか雲が払われず、山沿いには濃い霧がかかっていた。それでも、まあ、予報通りの青空に移ろった。最高気温14度8分(盛岡)。
私は、何千万年も大丈夫でしたが、 あなたは、向こう何千万年が不安なのですね。 なるほど、すると、 私たちは、とうとう、どこまでも、 ひとりぼっち、というわけですね。 |
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MOTO GUZZI California Vintage @岩手県北部 |
2014年10月18日(土)
午前中は、湿った雲と希薄な青空が混在。小雨に濡れる時間もあった。午後には、明確な陽射しがあったが、秋晴れにはほど遠い空だった。最高気温15度1分(盛岡)
季節の色は移ろい、森は変わる。 思いの色は移ろい、人は変わる。 今日の心が、昨日の色に染まり切れず、 走るほどに白紙に戻る。 風は泣き、雫を纏い、道は流れる。 (燃え尽きるまで) |
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MOTO GUZZI 850GT @青森県 |
2014年10月17日(金)
未明の雨に濡れて朝を迎えた。青空に荒々しい雲が絡んだが、夕刻になって落ち着いて来た。秋の夕焼け。最高気温15度8分(盛岡)。
退屈に欠伸せず、 蔑みに憤怒せず、 未熟を指摘せず、 静かに汗を流す。 老いてからの労働は、まあ、そんなものか。 いつもの場所と時間と仕組の中で、 いつものまんまで許されるのなら、 すでに楽隠居と言うべきだろう。 そんな日々を蹴飛ばす気概があるなら、 残された命のすべてを差し出すことだ。 (覚悟ひとつだ) |
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Harley‐Davidson XL1200CA @岩手山麓 |
2014年10月16日(木)
曇って、どこか寒々しい朝を迎えた。雨雲に身構えていたら、うっすら青空や陽射しが現れ、思いのほかに使える一日だった。最高気温15度5分(盛岡)。
自分の足で立っていられなくなると、 人は、居心地の良い輪へ飛び込むらしい。 そこは、みんな家族同然で、 結び合い、支え合い、守り合う。 求めたものは与えられ、 願った結果を授けられ、 思い描いた自分になれる。 ただし、一切は、輪の中の出来事。 そんな小宇宙が、地上にひしめく。 |
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Harley‐Davidson XL1200CA @岩手山麓 |