イワテバイクライフ 2014年11月前半
2014年11月30日(日)
途切れ途切れの陽射し。それでも、なまぬるい風が道を白く乾かした。日陰は生乾きでも、水飛沫が上がることはなかった。最高気温12度4分(盛岡)。
掴み取ろうとしない。 舞って来る枯葉を受止めるように。 掻き集めたりしない。 ある時一面が一色に染まるように。 繋ぎとめたりしない。 忘れていたものが舞い戻るように。 季節の眺めは、 デリケートに迎えなくちゃ。 |
|
MOTO GUZZI California Vintage @岩手山麓 |
2014年11月29日(土)
秋の残り火を洗う雨は透明で、どこかなまぬるく、もう傘を捨て、濡れてみたくなる。最高気温11度3分(盛岡)。
何かに忙殺されてごらんよ。 充実感だとか生甲斐だとか、 あれこれ考えなくて済むよ。 (でもね) 静まり返った自由の大地に 夢の軌跡を描くのも難しい。 意の儘だからこそ試される。 (安らかな道など遂に無い) |
|
MOTO GUZZI V7 Classic @岩手山麓 |
2014年11月28日(金)
雲が多かったが、青空にとけこんだ白さであって、穏やかな空気を醸し出した。初冬とは思えない最高気温12度4分(盛岡)。
風景が、ありのままに見える素晴らしさ。 それを知ったのは、つい最近のことだよ。 地平線を歪ませる不安もない。 雲に潜む影を探す疑念もない。 光から目をそらす臆病もない。 透明な心に映る今日という日の優しさよ。 とうとう辿り着いたスタートラインだよ。 |
|
MOTO GUZZI V7 Classic @岩手山麓 ※草地は一切走行していません。 |
2014年11月27日(木)
夕べの雨に濡れたままの街は、朝の光を浴びて艶めいた。日中は透明な青空と温厚な雲。空気も柔らかかった。最高気温14度6分(盛岡)。秋が「呼びましたか?」と振り返った。
昔、取り上げられたニンジンなんぞ、 最後には返って来るものだ。 (ごっそりとね) そんなものは忘れて、 明日の背中を追え。 朝風に志を翻らせて走れ。 見据える彼方に 夢を躍らせるがいい。 |
|
MOTO GUZZI V7 Classic @岩手山麓 |
2014年11月26日(水)
朝方は薄日も射していた。やがて雲は厚くなったが、午後になっても傘マーク続きの予報ほどではなく、街が濡れだしたのは暗くなってから。最高気温6度2分(盛岡)。
ズドドド、ドドンと 私を始める。 (時は自由だ) ドバドバ、ドバンと 私を奏でる。 (心のままだ) ボンボン、ボボンと 私を燃やす。 (命の限りだ) 空は初冬の陰鬱。 私は浮かれて祭り太鼓。 |
|
MOTO GUZZI California Vintage @岩手山麓 |
2014年11月25日(火)
頭上を曖昧な薄雲に塞がれ、けれど、覚悟した雨は無く、意外にも岩手山が見え、ぼんやり夜を迎えた。最高気温8度8分(盛岡)。
制度はね、 私ひとりの為に 変えるわけにはいかないのさ。 嫌っていたって、報いる。 差別したくても、一律だ。 斬捨てたくても、群の内。 (錆びた仕組の懐で、今日もぺろり舌を出す) |
|
MOTO GUZZI California Vintage @三陸沿岸 |
2014年11月24日(月)
あまりに温厚な晴天。柔和な光だった。やがて、うっすら白い被膜が広がり、それが朱に染まる頃、曇ったことを知った。最高気温10度6分(盛岡)。
力は力のみにあらず。 心は心のみにあらず。 同じ土中に醸成されしものなり。 一方を知れば、また一方も明らかなり。 (それぞれの振る舞い、無縁にあらず) |
|
Harley‐Davidson XL1200CA @岩手山麓 |
2014年14年11月23日(日)
空は晴れて、けれど、地上は濡れて朝。日が上がるにつれ道は乾いたが、気温は上がらず、冷えた風が刺して来た。最高気温12度2分(盛岡)。
こんなところで 何しているのと、 泣き叫びながら 老いの手を引く女もありき。 |
|
MOTO GUZZI California Vintage @北三陸 |
2014年11月22日(土)
青空はあった。が、大きな雲が輪郭を崩しながら雄大に流れ、山々を隠した。最高気温は15度2分(盛岡)で、平年を6度も上回った。
「あなたは真面目な人だ」 そう受け止めてもらえたら、 まずは、おめでとう。 それは、しっかりした直球を持つということだ。 すると、枠の一杯が使えるようになる。 やがて、変幻自在だ。 外を見せながら内を抉る。 裏を知りながら表を突く。 闇を睨みながら光となる。 その基本は、直球なのだ。 |
|
Harley‐Davidson XL1200CA @岩手山麓 |
2014年11月21日(金)
山が見えるとか、空の蒼さがどうだとか、およそ、どうでも良い、のほほんとした晴天。かすかに弛んだ寒気。最高気温11度5分(盛岡)。
贅沢な玩具のために 遊ぶ暇も無いほど働くなんて、 まあ、野暮だよね。 そういうものはさ、 あり余るゆとりの懐に 気紛れに転がり込むのが、 格好いいんだよ。 (スマートにいこう) |
|
Harley‐Davidson XL1200CA @岩手山麓 |
2014年11月20日(木)
空の蒼さは、ただごとではなかった。劇的な放射冷却。最低気温が盛岡で氷点下3度など、岩手全体凍って、この冬一番の冷え込み。それでも日中は9度5分まで回復(盛岡)。
道筋は決めない。 ただ光の在処に心を向ける。 叶うことなら、 道に寄り添う花があればいい。 山の稜線には雲があればいい。 風には少し一人が匂えばいい。 落日より早く、その光景に届けと、 今日も息は弾む。 |
|
MOTO GUZZI California Vintage @岩手山麓 |
2014年11月19日(水)
冬を滲ませる雲と青空のせめぎ合いで始まり、光と影が目まぐるしく入れ替わった。やがて、大勢は晴天に移ろった。最高気温8度8分(盛岡)。
(職責をめぐって) 「その程度」で務め上げられることを 天下に晒した者の後を追うのは、 案の定「その程度」なのだ。 だから「その程度」は、えてして長命だ。 |
|
Harley‐Davidson XL1200CA @岩手山麓 |
2014年11月18日(火)
べったり雲で塗り潰されていた天気予報。蓋を開けてみれば、雲と青空と光線の絶妙なブレンド。好天と言うべき一日。最高気温9度6分(盛岡)。
すっかりみたされながら、 暗い影を纏ってみせるのは、 この大地に失礼というものだ。 真に救済を求める者に道を譲るがいい。 |
|
Harley‐Davidson XL1200CA @岩手山麓 |
2014年11月17日(月)
朝方は、思いのほかに青空があり、予報の大外れに期待したが、お昼には風に水滴がまじり、その後、小雨断続。最高気温5度4分(盛岡)。
街が変わっていくのではない。 往来する人が変わるだけ。 心に冬が棲みつけば、 秋は街から去っていく。 誰もが春を夢見れば、 冬は街から消えていく。 |
|
HONDA Monkey @盛岡市 |
2014年11月16日(日)
空一面を冷え冷え覆う雲は、やがて薄っすらした雲になり、途切れ途切れの青空を許したが、日が暮れる頃には、冬の曇天に落着いた。最高気温7度4分(盛岡)。
弱小の王は、 城壁をやたらに高くする。 やがて、その頂から 周りの城を睥睨するようになる。 自尊心という石垣を積み上げないと、 不安で不安で崩れそうなのだろう。 |
|
MOTO GUZZI 850GT @岩手山麓 |