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イワテバイクライフ 2015年1月後半


2015年1月31日(土)
朝方までの湿り雪が15cmほど積った。湿った雪の重さ。午後には、かすかに明るくなり、夕方には青空も少々。最高気温4度2分(盛岡)。



  下駄を履かせてもら気はない。
  素足で雪を踏むタイプだから。

  (思いの熱を足跡にする者だから)
@岩手山麓

2015年1月30日(金)
湿った曇天。昼前には、雨のような雪のような微粒子が降り出し、暗くなる頃には明確な降雪となった。最高気温マイナス0度3分(盛岡)



  疎んじられる?
  君が、関わろうとしないだけさ。

  認められない?
  君が、本気にならないだけさ。

  監視を受ける?
  君が、不穏な気を醸すだけさ。

  (鏡の世界を叩き割れ)
@岩手山麓

2015年1月29日(木)
氷点下7度3分(盛岡)でスタート。雪雲を振り払って現れた青空は、ほどなく制空権を握り、あまねく陽射しを許した。眩しさの割には温もりの無い一日。最高気温1度5分(盛岡)。



  マイカーを5回目の車検に出した。
  代車として送り込まれてきたのは、
  たじろぐほど立派なセダンだった。

  飛ぶが如くの加速と
  絹を思わせる触感に驚き、
  桁の違う正札を呟いて溜息をもらした。

  すると助手席の人物が前を見据えて言う。
  「あなたが追いかけている夢のあれこれに較べれば、
  手の中の現実だわ」
@岩手山麓

2015年1月28日(水)
天気予報の言う「終日曇天」は平均値以下の表現。蒼天と冬雲のせめぎ合い、光と影の交錯。冷えてはいたが希望が見え隠れした。最高気温マイナス0度6分(盛岡)。



  今日の仕業は、
  今日のために非ず。
  やがて巡りくる
  その日の仕掛け也。

  色に出さぬことこそ、
  今日のすべて。
@岩手山麓

2015年1月27日(火)
朝方の気温がプラス2度前後で、平年を8度近く上回り、霧が漂った。午後になってかすかな晴れ間も現れ、山の雪も崩れ出した。最高気温6度2分(盛岡)。



  祭の延期は、
  祭の寸前に起きる不測の事態の数日前に
  発表されることもある。

  (息を飲むほどにあからさまな逆算)
@盛岡市

2015年1月26日(月)
うす暗い空だった。時折の小雨が行く手を洗った。山野の雪まで沈んでいく。最高気温4度2分(盛岡)。



  ひとつの天地から、
  どれだけの物語を
  紡ぎ出せるか。

  日々の眺めと思いを火炎にして、
  命の記憶を焼き付けて行けば、
  ほら、冬の真ん中に
  黒々道が現れる。
@岩手山麓

2015年1月25日(日)
青空の濃度、光線の明度。大気は一段と春へ踏み込んだ。日向はカラカラ、日陰はツルツル。街の感触は二極化が進んでいる。最高気温4度(盛岡)。



  地雷原に踏み込んだと気付いたら、
  走り出してはいけない。
  背中を見せてもいけない。

  ただ穏かに、曖昧な微笑みを浮べ、
  来た道の足跡を辿りながら、
  ゆっくり、眠くなるほどの時をかけて、
  後ずさり、音も無く遠ざかることだ。

  (抜け殻を其処に残して)
@岩手山麓

2015年1月24日(土)
もやもやとした青空のもと街の雪と氷は急速にとけ始めている。広々乾いた道の印象。陽が傾いて鮮明な岩手山。最高気温3度7分(盛岡)。



  どれほど酷くても、
  粗野な精神がもたらす光景には、
  冷えた風を招き入れる隙間があるものだ。

  (羊は凝視している)


  ※当然のことながら、本文と画像は無関係です。
@姫神山遠望

2015年1月23日(金)
プラスの気温で朝。雲は途切れて、昼過ぎには陽射しを浴びて岩手山が立っていた。ほどなく山の眺めは冬のベールに隠されたが、青空の印象は持続した。最高気温5度7分(盛岡)。



  輪の内に在れば、それが「すべて」。
  輪の外に在れば、それは「ひとつ」。

  せめて心だけは、
  輪をこえて、広々と見渡していたい。
@岩手山麓

2015年1月22日(木)
どんより、というより霧がかかったような不透明な一日。細かな雨は、時折、湿り雪となった。最高気温2度8分(盛岡)。



  旗幟鮮明。

  それはね、
  旗を掲げることであって、
  旗の前に立たされることじゃないんだよ。


  ※当然のことながら、本文と画像は一切関係ありません。
@三陸沿岸北部

2015年1月21日(水)
晴れて放射冷却。最低気温がマイナス9度8分(盛岡)。午後には冬雲がもやもや。それでも希薄ながら青空の印象が持続。最高気温もプラス1度1分まで回復。



  現実を乗り越えられなくなると
  人は、輪を求めるんだね。

  輪の中だけの成功であっても、
  それを現実に置き換えて
  生きて行けるんだね。

  (いつの世にも、安全弁は用意されている)
@岩手山麓

2015年1月20日(火)
午前中は望外の青空と陽射し。やがて冬雲が巻き返し、夕方には街もガリガリに凍って、なるほど大寒。最高気温0度4分(盛岡)。



  世界は
  あからさまな筋書に蹴飛ばされていく。

  (理も間も謎もあったものではない)

  羊達は、おろおろしてみせながら、
  日々を読み飛ばし、
  最後の頁を予感している。
@岩手山麓

2015年1月19日(月)
夜明からチリチリと粉雪。みるみる厚みを増す勢い。午後には状況一変。かすかに明るさを含んだ空の下、雪は解け始めた。最高気温3度(盛岡)。



  変化は、人知れず始まる。
  秘密は、人混みに紛れる。
  結末は、人知を越えていく。

  (何事でもなかったように受け止めるのは、誰?
@盛岡市

2015年1月18日(日)
冷えて不透明な一日。雲は時折途切れれ、曖昧な青空や陽射し。積る程の雪は降らなかった。最高気温マイナス0度5分(盛岡)。



  踏みしめるものは、
  目の前の雪ではない。
  春へ向う思いの道筋だ。

  厳冬に刻む足跡こそ、
  歳月を越える命の証だ。
@盛岡市

2015年1月17日(土)
湿った雪を纏って夜明け。はじめは岩手山が見えていた。やがて曇って白く霞み、細かい水滴。暗くなって強い風が粉雪を運んだ。最高気温2度8分(盛岡)。



  その静けさを愛して、
  そこに佇めば、
  今日の血流が聞える。
  大地の意志が伝わる。
  守るべきものが見えてくる。

  そのような時間を持つ者は、
  世界を喧騒の渦に巻き込む闇にとって
  許し難い存在なのだろう。
@岩手山麓

2015年1月16日(金)
朝の天気予報は「曇天続き」だった。時が移ろう程に青空や陽射しは健在で、そこかしこに希望。最高気温5度2分(盛岡)。ぐっと雪は沈んだ。



  人形はね、
  糸引く気分を損なうと、
  居場所を失うよ。

  (病気だとか事故だとか、理由をもらって)
@岩手山麓

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