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イワテバイクライフ 2015年7月前半


2015年7月15日(水)
午前中は、広がる雲に厚みがあって、雨の気配さえ漂ったが、午後には急速に青空が戻り、いつもの熱気に包まれた、最高気温29度8分(盛岡)。



  呼べど叫べど人は来ない?
  よく見渡してご覧よ、
  境界線上だよ。

  意を尽していても通じない?
  耳を澄ましてみなよ。
  異郷の風だよ。

  それでも、精一杯関わってみせるのが、
  この地上の大人というものさ。
@岩手山麓

2015年7月14日(火)
北東北にとっては大変なことなのだろう。釜石市では38度4分。観測史上7月としては最高。盛岡は思いのほかに雲が多く陽射しが遮られ、夕刻以降の涼風で31度5分にとどまった。



  旅の途上のこと。

  雲間から聖歌が、
  あるいは読経が、
  朗々と流れ来る。

  私は、跪き、身を伏せ、息を殺し、
  その到来に身構える。

  怒涛の波光に続く熱波が、
  地上の一切を飲み尽くす瞬間に
  目を凝らす。

  (そんな白日夢だった)
@岩手山麓

2015年7月13日(月)
晴天の部類だが、薄雲が多く、見栄えのしない空。それでも、宮古や久慈(の一部地域)で35度を越えて猛暑日。他も軒並みの真夏日。べたつく大気は西日本と同質。



  乱すのは、誰か。
  それは、よく見える。

  収めるのは、誰か。
  それが、よく分からない。

  (リーダー不在の風景)
@三陸沿岸

2015年7月12日(日)
ゆるぎない真夏の空に、気弱な薄雲がたなびいた。内陸は熱気がこもり、海岸線には涼風が吹き渡った。最高気温33度8分(盛岡)。



  和解に反目、背中を合せ、
  くるくる軍配、土俵際。

  星取表を焼いてみれば、
  炎が照らす裏表。
  勝った負けたの懐かしさ。

  踊った歳月、指折り数え、
  ふっと笑える夏の夕暮れ。
@三陸沿岸

2015年7月11日(土)
朝から高濃度の青空。不純物ゼロの光と風。案の定、昼には炎のような太陽。もはや梅雨明けと叫んでもよさそうな一日。最高気温30度8分(盛岡)。



  何も知らないところに
  秘密は生れない。

  懐に隠すものがなければ、
  風が吹いても、
  森が騒いでも、
  人が踊っても、
  理由を探らず、
  微笑んでいられる。

  (幼子の如き鉄壁)
@岩手山麓

2015年7月10日(金)
朝からギンギラギン。これ以上はない大気のやる気。雲ひとつない青空。焼き付く陽射し。盛岡の最高気温が29度7分だって?肌で観測しろよ。



  ありがちな夏空。
  ありがちな構図。
  ありがちな気分。

  そんなものと
  戯れる余裕すらなかった日々。
@岩手山麓

2015年7月9日(木)
朝の雲は着々払われ夏空モードへ。陽射し、照り返しは、真夏を思わせ、勢い、水辺を求めることになる。最高気温27度(盛岡)。



  復活の筋書は、
  どん底に鎮座し、
  静かに練り上げるものだ。

  灯を闇に包み、
  息を漏らさず、
  心の一切を練り込むのだ。

  (なにせ一発勝負だ)
@秋田県

2015年7月8日(水)
薄日は射しても青空は封殺された。雨の気配はなくても、希望の欠片も無い曇天。なるほど梅雨の一種には違いない。最高気温25度1分(盛岡)。



  弱い者を苛め抜く群に、
  愛だ、友情だ、絆だ、勇気だと
  謳い上げられてもなぁ・・・。

  形だけのココロを振り回しているうちに、
  人の苦しみを見失うんだろうなぁ・・・。
@青森県

2015年7月7日(火)
朝から一直線に真夏日へ肉迫。最高気温28度4分(盛岡)。高気圧圏内の大気は、雲を蹴散らし、夏のホリゾントを広げた。



  わけありの誘いを
  きっぱり断れない風土において、
  人は、結び結ばれ、絡み付き、
  奇態な群が形成される。

  (時には、薄情者でいいのに)
@八幡平市

2015年7月6日(月)
曇り時々晴れの予報を遥かに上回って晴れ時々曇り。爽快な風を浴びる至福。ただ、沿岸部はヤマセで微細な水滴をもらった。最高気温27度7分(盛岡)。



  自由奔放な足跡を説明するために、
  群の掟は、附則だらけになる。

  (やがて、掟そのものが変わる)
@平庭高原

2015年7月5日(日)
青空と共に荒々しい夏雲の跋扈。直情な陽射しを不穏な雲が遮り、所により暗転、バラバラと打ち付ける雨粒。それでも、夕暮れは、穏かな空にまとまった。最高気温27度7分(盛岡)。



  思い詰めた門弟に
  あなたは、いつも、そうだった。

  「やりたきゃ、やりな。
  いやなら、やめな。」

  どちらに流れようと、
  その本性が招く結末は、
  変わらないと見透かしていた。

  波に抗うのも一緒。
  波に乗るのも一緒。
三陸沿岸

2015年7月4日(土)
朝方はかすかに雨の匂いがする曇天。やがて雲は薄くなり、時折薄日を漏らしながら、夕刻には所々青空が滲んだ。最高気温25度3分(盛岡)。



  幾多の曲折
  連なる山谷
  黙々辿れば、
  今日の夕空。

  決って、それは、思いのほかだから、、
  明日も、さあ、
  幾多の曲折。
  連なる山谷。
@岩手山麓

2015年7月3日(金)
おびただしい雲と僅かな青空が撹拌され、夏の陽射しを巻き込み混濁。やがて空一面、ろ過され、鎮静し、透明な夕暮。最高気温27度(盛岡)。



  誰かに
  私を渡した後は、
  振り返ってはならない。

  化粧された道化か、
  罪を負う極悪人か、
  あるいは、天涯孤独の旅人が
  遠ざかる道の彼方に立っているから。

  溢れる涙に、
  行く手は歪み霞むばかりだから、
  息の続く限り走って、
  記憶が途絶えるまで走って、
  新しい私になるほかは、ない。
@岩手山麓

2015年7月2日(木)
まずは梅雨の小休止。はじめは雲がたれ込めたが、青空の勢いに押し流され、想定外の夏空。風は乾いて心地よかった。最高気温28度(盛岡)。



  嵐の前には、
  派手な喧嘩は起きないよ。
  意地より命が先だから。

  祭の前には、
  でかい問題は表に出ない。
  道理より形が先だから。

  そんなこんなで、
  ほら、今日の静けさ。
@葛巻町

2015年7月1日(水)
雲たれこめ、霧雨にけむり、沈黙すら吸い取られそうな梅雨の大気。岩手の雨季は、この大人しさだから、西日本の梅雨とは異質だ。最高気温19度8分(盛岡)。



  「君の作品に力が無いのではない。
  君自身に力が無いのだ。」

  橋の下の巨匠の
  それが口癖だった。


  ※文と画像は一切関係ありません。念のため(笑)。
@岩手山麓

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