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イワテバイクライフ 2015年8月前半


2015年8月15日(土)
ひんやりとした曇天は、陽射しの鋏に切り裂かれ、いささか荒々しく晴れ間が引きずり出された。最高気温29度(盛岡)。



  握り潰したものは、何?
  誰かの夢

  焼き捨てたものは、何?
  誰かの花

  捻じ曲げたものは、何?
  誰かの道

  それで得たものは、何?
  今日の幻
@岩手山麓

2015年8月14日(金)
涼しく始まった。午前中は、なんとか堪えた空も、昼過ぎ一度泣いて見せ、夕刻から、いよいよ泣きやむことはなかった。最高気温26度1分(盛岡)。



  ストライクを取りに行く時は、
  その一点に真剣な眼差し。

  狙い球を待ち受ける時には、
  構えも鮮明みなぎる闘志。

  なるほど、
   一途な花ほど早々に散っていく。


  (人は、その理由を問わず、ただ褒める)
@盛岡市

2015年8月13日(木)
久しぶりに涼しい朝。午前中は、すっかり曇るわけでもなく、かすかな青空と陽射し。午後には、時折、パラパラッと来たが、濡れる程の雨ではなかった。最高気温28度6分(盛岡)。



  毒は、
  嗜好しない。
  見逃さない。
  盛られない。

  命の管理は、
  その辺から。
@盛岡市

2015年8月12日(水)
ありきたりな曇り空は、やがて不穏な色を含み、昼前ざっとスコール。その後は雲間に青空や陽射し。打ち水効果で午後は幾分の涼しさ。最高気温31度5分は(盛岡)雨の降る前のこと。



  まだ、次の道へ飛び移れないのは、
  その道と決別するだけのエピソードが
  足りないんだと思うよ。

  (ぼんやり見落としてきたんだね)
@盛岡市

2015年8月11日(火)
もやもやと雲に覆われながら、ぎらぎらと陽射しだけは届き、蒸し暑く不快な空気。沿岸など一部地域に大雨・洪水警報。盛岡周辺に強い降雨はなかった。最高気温32度1分(盛岡)。



  退屈を振り切るための道は、
  日々充足するほどに退屈だ。

  (そのように)

  無数の道の墓をたてながら、
  未来とやらに笑ってみせる。
@岩手山麓

2015年8月10日(月)
凡庸な曇天予報だった。が、昼前後は凄まじい真夏の光線。大地一面が焼かれ、不快な湿気もブレンドされ、眩暈の一日。最高気温33度5分(盛岡)。



  その先に待っているものが、
  現(うつつ)であれ幻であれ、
  道程に刻んだ印象は、
  地の果てまでの力となる。
@岩手県

2015年8月9日(日)
道行くほどに曇天予報は覆され、ヤマセの涼を求めて太平洋に出たが、そこも夏空だった。帰路は暗転。所々で小雨に濡れた。最高気温31度(盛岡)。



  観ず
  読まず、
  会わず、
  ただ、ぼんやり、
  夏の休暇は終わった。

  家人に変わりを訊ねれば、
  「あなたの想像以上のことは、何も」
  ということだった。
@三陸沿岸

2015年8月8日(土)
心配した雨の気配は無かった。むしろ望外の青空が所々にあった。柔らかい陽とかすかな涼しさが織り成す極上の走行風。久しぶりに安らかな北三陸往復だった。沿岸北部の最高気温は23度前後。



  高速で流れる空の下、
  立ち竦んだまま、
  判断せず、動かず、
  とうの昔の一日を繰り返す群があった。

  (説明の付かない莫大な堆積)

  いつの日か、
  時の順風が荒野を掘り起こせば、
  空白の地層が出現するに違いない。



  ※当然のことながら、本文と画像は無関係です。
@岩手県

2015年8月7日(金)
32度6分(盛岡)。当たり前の様に真夏日。青空を瞬く間に飲み込む雲。見晴らしを失った一日。だが、夜風は、紛れも無い秋を含んでいた。



  事があれば、人は懸命。
  でなければ、人は閑寂。

  だから時々祭なんだね。
  そうでないと、
  今日一日さえ埋めようも無いんだね。


  ※当然のことながら、本文と画像は無関係です。
@岩手山麓

2015年8月6日(木)
終日、空に蒼さがあった。相変わらずの熱気に岩手山も霞み加減ではあったが、全体の輪郭を示していた。最高気温34度8分(盛岡)。



  弾かれたように
  草むらに身を伏せたのでございます。

  威風堂々の行列が、
  丘の上のコーラス隊となって、
  天地の眺望を賛美し、歌い上げております。

  で、そういうのが、どうも、あれな小者は、
  人影が消えるのを見届けまして、
  やおら、一日の終りを始めるのでございます。

  (ひっそり、つつましい夕暮れでございます)
@盛岡市

2015年8月5日(水)
今日も猛暑日(盛岡で35度2分)と驚いて見せることに疲れた。ただ、今日は青空にほんの僅かな透明感があり、夜風は涼の類を含んでいて癒やされた。



  選択肢は、
  星の数ほどあるのに、
  たいがい
  二つの星の間で揺れるのが、
  人なんだね。

  (自分の目で見渡してごらんよ)
@岩手山麓

2015年8月4日(火)
むさ苦しい雲が多かった。狂った陽光の熱をこもらせ、大気の流れを塞ぐような雲だった。最高気温33度1分(盛岡)。「さんさ踊り」が終っても秋の気配は皆無。



  物語の最中(さなか)。
  その記憶を分かち合わないまま、
  目指した場所に辿り着いても、
  肩など叩き合えない。
  手など握り合えない。
  まして、明日のことなど。

  (ほら、傍観者が雲に運ばれていく)
@八幡平市

2015年8月3日(月)
だらだら雲が出入りし、男らしい夏空とはならなかった。案の定、気温だけは意味も無く上昇してみせ、最高気温は32度6分(盛岡)だった。



  こちらの様子を
  じっと窺う獣に
  手招きする。
  (一緒に飯はどうだい?)

  それで、嫌われたら、それまで。
  無理はしない。
  施しを放置する失礼も、しない。

  いずれ、
  矜持と言う名の屍を
  炎天下に黙々埋葬するのか。
@岩手県

2015年8月2日(日)
雲の多い空だった。それでも熱気がこもって、まぎれもない真夏の一日だった。二戸や久慈では一時的に強い降雨。最高気温32度5分(盛岡)。



  月が隠れると、
  和解を求める影が立つ。

  だが、不和の覚えは、とんと無いから、
  不可解な儀式は避けて、お帰り頂く。

  (それが、つまり不和の芽なのか)
@岩手山麓

2015年8月1日(土)
どこまで続く炎の夏空。釜石では36度。いよいよ日向の火傷に注意だ。そんな中で「盛岡さんさ踊り」開幕。熱中症を搬送するサイレンが高鳴る。



  ひとつ気に入れば、一切を受け入れ、
  ひとつ気を害せば、一切を否定する。

  そんな野蛮がまかり通る所に
  開け放たれた窓は、稀だ。



  ※本文と画像は一切関係ありません。
@三陸沿岸

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