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イワテバイクライフ 2015年10月後半


2015年10月31日(土)
冷えた朝を迎えたが、やがて、雲が多いものの、不完全な青空や陽射し。岩手山の雪の白さが中腹へ下って来ていた。最高気温11度9分(盛岡)



  いつも
  ひとりで歩けば、
  先頭に躍り出る必要はない。

  (自分の本当の位置は、風が知っている)
@青森県

2015年10月30日(金)
朝方かすかな明るさ。間もなく空はグレーに淀み、冷えた小雨の断続。すっかり暗くなって晴れて来た。最高気温11度7分(盛岡)。



  私は、
  屈託なく光の中に進み出て、
  やあ、みなさん、初めまして、と
  手を差し伸べるまでだ。

  それで、
  でっち上げられた私という影が、
  瞬時に吹き払われることを知るのは、
  他でもない、あなたなのだ。

  (怯えながら、偽りの種を蒔くがいい)
@岩手山麓

2015年10月29日(木)
予報は「終日の曇天」。実際は、朝の青空や陽射し。昼前からすっかり曇って、時折の小雨。最高気温は10度4分(盛岡)。予想を6度ほど下回った。まあ、いつものこと。



  氷山の一角を告白し、
  とてつもない闇を隠す。

  なるほど、
  一切を伝えるほどの時間や執念を
  ニュースショーは持たないからね。
@秋田県

2015年10月28日(水)
夕べ街を洗った雨雲は、朝を迎えて東へ移動を始め、その背中を蹴り飛ばすように青空。大気は柔和で、最高気温は18度5分(盛岡)。



  「そのような大それたこと、
  わたくし如きには、とてもとても」

  そんな遠慮や謙遜が通じない辺境では、
  ある日、せっかくの舞台が
  跡形も無く撤収されていることがある。

  ならば、
  意思表示は、
   ペンキをぶちまける様に
する
  ほかはないのか。
@岩手山麓

2015年10月27日(火)
朝方は快晴の期待を持たせた空だが、やがて微妙に雲が出て、凡庸な一日。ただ、大気は柔らかく、夜になっても穏やか。最高気温16度7分(盛岡)。



  安らかに一日を終えたければ、
  良い仕事をする他ないのかな。

  (ばしっと、決めてみようか)
@盛岡市近郊

2015年10月26日(月)
北東北の11月は目前だ。雲は荒々しく光と影は鋭利だ。それでも、どこまで走っても崩れる素振りも無い青空だった。最高気温度分(盛岡)。



  新しい心は、
  空に映し、高さを確かめ、
  水に映し、深さをはかる。

  絶えず生まれ変る者には、
  澄んだ天地の鏡が必要だ。
@青森県

2015年10月25日(日)
北海道に冬の嵐をもたらす大気の余波は、この岩手にも及び、初冬の雲の乱舞は険しかった。時折、舞い来る水滴は、しきりに白く染まりたがった。最高気温10度2分(盛岡)。



  今のままがいい。
  暮しも仲間も楽しみも、
  もう本当に今のままでいい。

  そんな錯覚を叩き潰して、
  見たことも無い明日を連れてくる。

  (生きることの大鉈)
@岩手山麓

2015年10月24日(土)
昼過ぎまでは薄日や青空の欠片もあった。夕刻、思いのほかに強い雨がザッと降って、夜にはすっかり回復した。最高気温19度5分(盛岡)。



  着地する場所を考え始めたら、
  それは、失速の始まりだ。

  妥協への道筋を探り始めたら、
  それは、仮装の始まりだ。

  (落としどころなんぞ決めない)
@岩手山麓

2015年10月23日(金)
最低気温がプラス0度4分(盛岡)。そんな冷え込みニュースのネタより、日中の小春日和の印象が強かった。最高気温17度4分(盛岡)なら上出来。



  誰かの気を繋ぎ止めようと花を盛り、
  誰かの欲をみたそうと木を切り倒す。

  その魂胆の眺めを
  無数の誰かが、見つめている。
@岩手山麓

2015年10月22日(木)
変化しやすい秋空だが、まずは安心して一日を過ごしていられた。青空は、特段の濃度や明度は無かったが、どこまでも穏やかだった。最高気温16度3分(盛岡)。



  海の向こうの大地の風景に
  恋い焦がれる鳥は、
  新しい翼を求めて、
  昨日の羽を食い千切る。
@青森県

2015年10月21日(水)
放射冷却。快晴。そして11月並みの冷気。盛岡市玉山区藪川で最低気温が氷点下3度7分。本州一の冷え込み。日中は、そこそこ陽射しの微熱。



  泣くことさえ後回しにして、
  すぐ次の嵐を迎えるのか。

  心の決壊を怖れて、
  大丈夫をよそおううちに
  あれこれの涙が合流し、溢れ出し、
  静かに溺れていくのか。
@岩手山麓

2015年10月20日(火)
晴れのち(昼過ぎには)雨。そんな予報に、遠出の予定も御破算。現実は、昼前後に暗い雲が発生し、所により水滴少々。ほどなく雲は消え青空が戻った。最高気温18度9分(盛岡)。



  閉された輪の中を呪文と共に駆け巡り、
  それで満たされ眠れるのであれば、
  ぶっ倒れるまでやってくれ。

  (ただし、輪の中だけにしてくれ)
@岩手山麓

2015年10月19日(月)
朝は、たじろぐほどの曇天。そのように脅しておいて、間もなく青空。薄雲のアクセントもほど良く、柔和な秋の空だった。最高気温18度5分(盛岡)。



  たかが石ころと馬鹿にしてはいけない。
  石ころの群の中でこそ、
  玉は玉として輝いていられるのだから。

  たかが無名の草木と蔑んではいけない..。
  その繁りの中に咲いてこそ
  花は花として愛でられるものだから。

  今日も、
  道端の石を温め、
  一本の草を撫でている。
@盛岡市近郊

2015年10月18日(日)
朝方は想像以上の雲が広がっていたが、昼前には晴天。やや早い小春日和。朱色から紫へ移ろう夕空に岩手山のシルエット。最高気温22度3分(盛岡)。



  日々の画布に
  少しの空白も許せなくなると、
  太く重い絵筆を選ぶことになるのか。

  (鉛筆一本の旅は、夕暮れの彼方だ)


  ※文と画像は無関係です。
@岩手山麓

2015年10月17日(土)
東北は東西から高気圧に挟まれ、ウハウハの快晴。どこか春霞を思わせる大気のノホホン。最高気温が21度(盛岡)なら、万々歳。



  世界に飲み込まれていく。
  その自覚のある者は、
  けして吠えない。

  (闇を噛も締めるだけだ)
@岩手山麓

2015年10月16日(金)
仕事さえ無ければ、まず間違いなく極上の小春日和。オフィスの窓から差し込む陽光の心地良さは、一種の媚薬。最高気温19度5分(盛岡)。



  今日は上手に生きた気がする。

  そういう日に限って
  風邪気味だったり、
  腹を壊していたり、
  およそ自分らしく無い時なのだ。

  なるほど、追従し和合している方が、
  周囲は妙に優しい。

  (秋の水で薄めた酒は、酔えないけれど)
@岩手山麓

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