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イワテバイクライフ 2016年1月後半


2016年1月31日(日)
ゆっくり青空、そっと陽射し。冷えてはいたが、穏やかな一日になった。それにしても、日陰の氷は磨きがかかる一方。最高気温2度4分(盛岡)。



  怪しい舞台から飛び降りたくなったら、
  急ぐことはない。
  舞台裏一切合切を見届けてからでも、
  遅くはないのだ。

  その後は、
  暗転に紛れて、永久に消えるがいい。
@盛岡市近郊

2016年1月30日(土)
朝方の雲は、つっくり払われ、昼前には広々光に包まれていた。が、山には冬雲が絡み、どこか不透明な眺めの一日だった。最高気温2度2分(盛岡)。



  閉された輪の中でしか通用しない
  実績だとか、
  成功だとか、
  名誉だとか、
  そんな餌を貪る者になってはならない。

  (国境という国境を越えて生きる者であれ
@岩手山麓

2016年1月29日(金)
午前中は、そこそこの青空があった。午後には、すっかり曇ったが、雨や雪の気配は無かった。冷えて日陰の雪は凍ったままだ。最高気温0度8分(盛岡)。



  都合の悪いニュースは、
  そっと差し出し、
  さっと引っ込めるのかい?

  そのために、
  「どさくさ」や「てんやわんや」を準備して、
  その隙間に忍び込ませるのかい?
@盛岡市

2016年1月28日(木)
温厚な空だった。青空は薄っすら、光は柔和で、流れる雲さえ早春の風情だった。日向の雪は蒸発する様に消えていく。最高気温4度9分(盛岡)。



  お前さん一人
  どう力んだところで、
  一羽のカラスも逃げ出さず、
  容赦なく日は暮れるばかりだ。

  拘りから離れ、
  幼子の様に無垢で
  老人の様に緩慢に
  とけゆく冬と戯れている方が、
  よほど、愛されるかもしれない。

  (影の薄い者に、人は寛容だから)
@岩手山麓

2016年1月27日(水)
まったく、どうかしている。最低気温がプラス0度5分(盛岡)なんて。しかも、まろやかな晴天が持続し、最高気温が5度(盛岡)を越えるなんて。雪はじくじく解け、道はばしゃばしゃ濡れた。



  災厄は偶然降って来るものばかりではない。
  用意周到に仕組まれたものかもしれない。

  強烈に主張し、道を貫いた後は、
  よくよく足元に気を配らなくてはならない。

  (強く正しいからこそ、不都合な存在になることもある)
@岩手山麓

2016年1月26日(火)
寒気は弛み始めた。最高気温が2度6分。時折、小雪が舞うことはあっても、かすかな光を含む曇天のもと、積った雪は、じくじく崩れかけている。



  残された冬を睨み、
  氷解の日に恋い焦がれ、
  早春の陽光を夢想し
  そこへ至るまでの痛みを
  指折り数えるうちに
  来た道を振り返ることを忘れていく。

  (冬の記憶があればこその春なのに)
@岩手山麓

2016年1月25日(月)
西日本を襲った寒波や大雪の爪は岩手に届かず、まずは平穏。昼前から夕方まで晴れ続けた。最低気温氷点下5度8分、最高気温0度5分



  それを病気と言うのか?
  少し疲れていただけなのに。

  それを不運と言うのか?
  予定が変わっただけなのに。

  それを善良と言うのか?
  鬼を隠していただけなのに。
@岩手山麓

2016年1月24日(日)
最低気温氷点下6度2分。午前中は沈んだ空から小雪が舞ったが、午後には青空が現われた。ただ陽射しほどの温もりは無く最高気温1度



  引き算の痕跡は、寒々しい。
  削りに削った理想と矜持のなれの果てが、
  あわれだ。

  足し算のそれは、空々しい。
  大きな穴を埋めるための辻褄合わせが、
  丸見えだ。

  (答え合わせの算盤が、赤面して俯く)
@岩手山麓 

2016年1月23日(土)
ぎしっと冷えて寒波襲来の気配。雪景色の土台は堅牢な氷だ。乾いた幹線道路は融雪剤の白さに染まり、気分は塩辛くなるばかり。最高気温0度8分(盛岡)。



  誰も見向きもしない場所にこそ、
  安らかな時の流れがある。

  汚されず、奪われず、操られず、
  ただ、捨て置かれることの
  何と言う心地よさ。

  其処を求めて、今日の風となる。
@岩手県南部

2016年1月22日(金)
嵐の前の静けさか、この厳冬期に、たじろぐほど穏やかな晴天で、陽当たりの良い舗装路は、グッドコンディションだった。最高気温1度6分(盛岡)。



  闘いの中にあって、
  深い静けさを醸し、
  安らかな笑みたたえる者であれ。

  (音も無く氷を割る姿こそ、春の鬼だ)
@岩手山麓

2016年1月21日(木)
昼前後は広々青空、上々の陽射し。心配した雪の積み増しも無く、盛岡の最高気温は2度9分。街の雪もかすかに沈み、積雪11センチ。



  荒野のまっただ中で、
  難事に遭遇した直後、
  其処へ奇跡的に通りがかる天使。

  その羽の色を確かめることなく、すがりつき、
  野晒しの骨になった旅人は多い。
@盛岡市


2016年1月20日(水)
山間部まで含めた盛岡の天気予報では、ほぼ陰気なだけの一日が大真面目に発表されていたが、およそ説明のつかない青空が広がり、赤面した。大雪のはずが積雪15cm(盛岡)。



  おや、何かお困りですか?
  経緯(いきさつ)をお聞かせいただけますか?
  おや、お話ししたくないのですね。

  なるほど
  不都合な事実に触れることになるのですね。
  わかりました、
  では、こういたしましょう。

  痛みは、お薬や玩具で紛らわせ
  抜本的な手術は避けて、
  一切がうやむやになるのを待つ、と。
  それでよろしいですね。

  (生涯をごまかす処方箋)
@盛岡市   

2016年1月19日(火)
首都圏発の大雪騒ぎで岩手もたっぷり脅され、雪の堆積を待った。が、一夜明けて昨日のままの薄化粧。日中も小雪舞う程度。しかも時折の青空。最高気温1度8分(盛岡)。



  伝統や血脈。
  その生命力は逞しい。

  たとえ、敵味方に分かれても、
  受け継いだひとつの道を
  守り、抱きしめ、育み、
  共に時代を越えていく。
@盛岡市近郊

2016年1月18日(月)
降雪で首都圏は恒例の大混乱。そのあおりを受けて、東北や北海道のフツーの雪景色まで緊急事態にされる。盛岡の積雪は数センチ。しかも、とけ始めているのだが。



  手段を選ばず、
  無理に無理を重ね、
  憑かれた様に人の前に出ようとするのは、
  何かを負っているせいなのだろう。
  取り返しのつかない重荷なのだろう。

  来る日も来る日も
  こんちくしょう、と歯を食い縛っているのだろう。

  (見ている方が、挫けそうになる)
@盛岡市近郊

2016年1月17日(日)
1月も後半に入り、街の雪がお印程度なんて間違っている。今日も冷えてはいたが呑気な青空がのぞいた。ま、明日からは大荒れ。いつもの降雪を覚悟する。



  殊更に頑張らなくても
  好きなことを楽に繰り返せば、
  日々は川となって流れ出す。

  (やがて、冬さえ押し流す
@盛岡市

2016年1月16日(土)
最低気温が氷点下8度1分。大学入試センター試験の朝、受験生の白い息。恒例のニュースとともに1月は後半へ。はかない青空と鋭利な冷気。



  馴れ合いの輪から弾き出されたなら、
  密かに安堵しよう。

  熾烈な競り合いの輪に招かれたなら、
  大いに乾杯しよう。

  孤立無援から
  すべては始まるのだから。
@岩手山麓

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