TOP

イワテバイクライフ 2016年3月後半


2016年3月31日(木)
夕べの雨に濡れた街は、晴れて朝を迎えた。もやっとした薄雲はみるみる流れ去り、不動の青空へ移ろった。最高気温13度2分(盛岡)。



  春本番でもないのに
  その様な。

  脆弱な光であっても、
  熱を含み。

  寄せる波は静かでも、
  息は長い。

  ほのかな、
  本当にやわらかい
  和解の大気。
@秋田県

2016年3月30日(水)
春霞は、やがて曇天へ移ろい、午後には予報より早い雨。まずは街の埃をしずめる春雨となった。最高気温15度2分(盛岡)。



  一度、
  夢が実現する様を
  見せ付けられると、
  もっとスゴイ奇跡を信じて、
  全人生を差し出す影もある。

  (代償はデカイ)



  ※当然、本文と画像は無関係です。
@盛岡市

2016年3月29日(火)
霞みながら青空が持ち堪えた。午後には曇る予報だったが、まずは上出来。何より春本番を思わせる風のやわらかさ。最高気温16度4分(盛岡)。



  職業人の話だ。

  いわゆる卒業という日を迎えたら、
  毅然と手短に感謝の言葉を述べ、
  すぱっと立ち去る。

  感極まり、泣きじゃくり、
  公衆の面前で
  大仰なお別れ会など繰り広げない。

  これまでの一切は、、
  私的な思い出作りだったわけでは、
  ないはずだから。

  むしろ次を担う者への
  配慮こそ求められるはずだが、
  誰もが、自分の物語に夢中だ。
@三陸沿岸

2016年3月28日(月)
快晴でスタートしたが、北へ走るほど山間部には暗い雲。時折、風に水滴がまじる始末。まあ、それでも何とか青空優勢の空。最高気温13度6分(盛岡)。



  幸せは、
  空ひとつで
  雪崩を打って押し寄せる。

  その波に乗り遅れまいと、
  寒風を切り裂いて
  春を準備する。
@青森県

2016年3月27日(日)
これだよ、待っていたのは。澄み切った青空と温和な陽光。吹き渡る風にとける太陽の微熱。どこまで走っても陰鬱な雲の現れない一日。最高気温12度7分(盛岡)



  人の心を掴むために、
  人は殊更に熱心になる。
  涙ぐましいほどに。

  人の心を掴み損ねると、
  人は途端に冷淡になる。
  棘を出し疎んじる。

  (そこを見られている)
@三陸沿岸

2016年3月26日(土)
恒例のパターン。朝方は澄み切った青空。やがて雲の発生。荒々しく変化を重ね、陽射しを飲み込み、山岳部に雪の気配。それでも今日は岩手山が見えていた。最高気温8度7分(盛岡)。



  一度、外の世界を見ておかれたら如何ですか?

  生きることへの集中、濃度、精度、創意。
  土地により、まったく異なることを目の当たりにし、
  驚き、時に恥じ入ることもあるわけですが、
  新しい道は、その辺りから始まるのだろうと、
  つくづく思うのです。


  ※当然のことながら、本文と画像は無関係です。
@平庭高原

2016年3月25日(金)
朝方、束の間の青空を見せられ、間もなく不穏な雲に覆われ、午後になってバラバラと霰や雪。夕刻、空は多少の明るさを含んだが、薄ら寒かった。最高気温5度8分(盛岡)。



  もう、よかろう、と思う。

  気が付けば、
  殊更に意地を張ることなど何も無い。

  思い描いた通りの日々が
  笑顔で流れて来るのだから。

  それをしっかり受け止め、
  誠実に働き、道を味わい、美酒に酔う。

  (なるほど、心の雪解けだ)
@岩手県北部

2016年3月24日(木)
朝は晴れていたけれど、案の定、午後には冬雲に占拠され、時折あられ、時折小雪。それでも意地を見せる青空の断片の美しさ。最高気温7度6分(盛岡)。



  未明の空にサイレンが流れる。
  火災か襲来か、或いは暴動か。
  息をひそめる街に
  不安がしみわたる。


  途絶える気配の無いその音を
  止めようと決意し、身支度する。

  (そんな夢を見た)
@岩手山麓

2016年3月23日(水)
早朝は小雪が舞った。ほどなく青空が広がったが、荒々しい雲が方々に流れ、絡み、うねり、陽射しを遮り、風に白いものが混じった。最高気温7度3分(盛岡)。



  幸せも度が過ぎると、
  難しい顔で、泡の如き葛藤を
  浮かび上がらせては、沈め、戯れる。

  (何と、ふとどきな日々だ)
@岩手山麓

2016年3月22日(火)
午前中は青空もあったが、午後には雲が広がり、雨のような雪のようなものが舞って、少し濡れた。夕刻、明るさが戻ったが、どこか寒々しかった。最高気温10度4分(盛岡)。



  あたり一面を
  綺麗ごとで塗り固めてしまうと、
  その後は、何があろうと、
  美しいだとか、
  逞しいだとか、
  麗しいだとか、
  憑かれた様に日々を賛美することになる。

  (地下深く眠る無念の数々を思う)


  ※本文と画像は無関係です。
@盛岡市

2016年3月21日(月)
朝方は、近年に無く透明な青空だった。明朗な陽射しに誘われ太平洋へ出た。が、想像以上に雲は多く、峠の冷気は針となって刺して来る。夕刻、山間部のみならず市街地にも小粒の雪が舞った。最高気温6度2分(盛岡)。



  魔法の通じる世界で
  好き勝手して来た群にとって
  魔法の通じない者の出現は、
  とてつもない不機嫌の種に違いない。

  (いくら否定しても、不安なのだろう)
@岩手県三陸沿岸

2016年3月20日(日)
前日の快晴太鼓判予報は、走るほど、ひっくり返された。とりわけ沿岸北部は暗雲たれこめ、冷えた水滴に濡れた。岩手山麓に戻っても青空など稀だった。最高気温10度4分。



  支配独占の波は様々だが、
  とりわけ、文化をめぐるそれは、おそろしい。

  純朴な大地は
  一色に染め上げられる。
@岩手山麓

2016年3月19日(土)
午前中は暗い空から時折水滴が舞った。夕刻が近付いて、不確かではあったが青空がのぞいた。最高気温13度6分(盛岡)。まだまだ平年を上回る三月だ。



  きっと辿り着ける。

  その確信ひとつで、
  道の選択肢は潤沢だ。
@三陸沿岸南部

2016年3月18日(金)
厳しい冬を乗り越えて来ると、なるほど、思い切りの幸福が待っている。最高気温が20度1分(盛岡)。車の中はクーラー全開。



  人ひとり通り掛かれば、
  場所は風景となり季節となる。

  更に、美となるかどうか、
  佇む心しだいなのだろう。
@岩手山麓

2016年3月17日(木)
岩手全体、高気圧の懐に入った。最低気温6度3分、最高気温15度4分(盛岡)。春霞。大気には、かすかに初夏さえ香った。



  待ち焦れるほど、
  到来は遅くなる。

  指折り数えると、
  その日は遠のく。

  いっそ、
  見知らぬ方角へ心を遊ばせていれば、
  春は、音も無く目の前に立っている。
@岩手山麓

2016年3月16日(水)
柔らかな晴天で朝を迎えた。午前中は暗い雲が流れ込み降雨。午後には青空が戻り4月並みの陽気。最高気温12度5分(盛岡)。



  何でも笑って誤魔化していると、
  迎える結末は、笑えないだろう。

  その結末を訊かれても、
  笑うしかないのだけれど。
@岩手山麓

このページの先頭に戻る