TOP

イワテバイクライフ 2016年6月前半


2016年6月15日(水)
本気モードとはほど遠い梅雨の雲。稀に青空が覗き、街は光を吸った。雨の気配は皆無だった。最高気温20度9分(盛岡)。



  なるように
  なれるような者であれば、
  日々は軽やかで滑らかだ。

  (どんな風にも自在の構え)
@青森県

2016年6月14日(火)
曇天も梅雨の挨拶代り。降水確率20~30%で、稀に薄日も射し、夕方まで雨は降らなかった。最高気温22度2分(盛岡)。



  ほどなく落ちる標的ならば
  待ち望む声の最高潮まで
  枝にぶら下げておくのか?
  まだ落ちるなと言い含めて、
  枝に括り付けておくのか?

  耳目をさんざん引き付け、
  やおら射落としてみせるのは、
  さて、誰だ?
@北東北

2016年6月13日(月)
街全体、水滴を纏って朝を迎えた。喧騒まで濡れて土に吸われていく。小雨断続どこまでも。東北北部も梅雨入り。最高気温20度8分(盛岡)。



  駆け巡り収穫し
  心をみたした楽園の色彩は、
  6月の雨に洗われ、
  白磁の如き記憶となる。
@青森県

2016年6月12日(日)
まずはAランクの晴天で始まった。夕刻には薄雲も広がったが、どこまでも光眩しく、爽快な風が吹き渡っていた。最高気温29度8分(盛岡)。



  その人物と
  挨拶ができれば1ポイント。
  メールの交信で3ポイント。
  会話成立なら10ポイント。
  酒宴を開き100ポイント。
  結託したらゴールドカード。

  不覚にも
  そのようなものを持たずに、
  ここまで来てしまった。
@三陸沿岸

2016年6月11日(土)
濃厚な青空だった。研ぎ澄まされた光線だった。見渡す限り、鮮明な夏だった。最高気温30度5分(盛岡市)。



  疲れは
  夢中である限り、
  感じない。

  少しでも、
  それを思った時、
  大波となって押し寄せる。

  そのように、
  疑念も、不安も、悲しみも、
  一瞬の鍵穴を
  見逃さない。
@岩手県

2016年6月10日(金)
再び晴天の訪れ。柔らかい青空に、ただ白いだけの夏雲が絡み、陽がすっかり陰ることもあったが、からり乾いて夕暮れを迎えた。最高気温27度9分(盛岡)。



  人は、
  その時々の
  誰かの印象で、
  すべてを判断する。

  けれど、
  その誰かは、
  ずっと先の自分の姿を思って
  その時を過ごしているだけだ。

  (この世は、早とちりだらけだ)
@北東北

2016年6月9日(木)
身構えていた雨は、午後3時を過ぎてからだった。が、雨音は長続きせず、雷鳴も皆無だった。雨上りの静かな夜を迎えた。最高気温222度9分(盛岡)。



  油の切れたものが、
  ある日、急に回り始めたり。

  見限られたものが、
  ある日、何故か浮上したり。

  枯れたはずの花が、
  ある日、突如咲き誇ったり。

  そんな魔法は、
  いつの世も大繁盛だ。
@岩手県

2016年6月8日(水)
朝から曇っていた。が、悪化せず、むしろ薄日が射し、まれに青空もにじんでみせた。悪くない一日だった。最高気温24度8分(盛岡)。かすかな蒸し暑さ。



  愛だとか夢だとか花だとか、
  言葉ひとつで
  一切をまとめ上げ
  押し切ろうとすると、
  現実は冷淡な笑みを浮かべ、
  離れていく。
@岩手山麓

2016年6月7日(火)
予期せぬ朝からの快晴。それが、意外なほど持続し、下り坂への身構えも腰砕け。最高気温24度2分(盛岡)。



  かんかん照りみたいな
  スポットライトの中に、
  台詞も無いまま放置され
  存在の理由さえ明らかにされず、
  じっと突っ立つ役を貰ったら、
  得難い修行だなどと有難がらず、
  さっさと貧血か何かで倒れて、
  保健室に飛び込むがいい。

  「助けて下さい」と鮮明に叫び、
  自らを救おう。


  野放しの精神論を管理する者は
  絶滅したのだから。
@岩手山麓 

2016年6月6日(月)
梅雨入り前の「おまけ」みたいな晴天だった。やや薄雲がかかったが、涼やかで透明な空気だった。夕暮れから下り坂を告げる雲。最高気温24度7分(盛岡)。



  憎むな。
  どうせ殲滅できないのなら。

  疑うな。
  すでに騙されているのなら。

  争うな。
  遂に決着がつかないのなら。

  (波の気分には抗えない)
@北東北

2016年6月5日(日)
北の地域では、朝方の雨をもたらした雲も昼前には青空に追いやられた。雨上りのせいか風景は鮮明。涼やかだった。最高気温25度1分(盛岡)。



  今日も、よく走った。
  人に出会って心を交わした。
  光を浴びて影を洗い落とした。

  (なかなか、だった)
@北東北

2016年6月4日(土)
盛岡の朝の青空は、東北全体に及ぶものだと思わされた。だが、北へ向うほど雲は暗く、小雨に濡れ、風景はかき消され、撤退。最高気温25度3分(盛岡)。



  さて、しばらく、
  徹底的な自由とやらを
  心に刻んでおくことにしよう。

  (それ以上の道の出現に備えて)
@岩手県

2016年6月3日(金)
曇天優勢の空は、午後には、青空を許し、陽射しを迎え、まあ、悪くない夜へ移ろった。最高気温19度1分(盛岡)。



  陰鬱な雲は、
  時が来れば、
  面白い様に
  流れ消える。

  雲が見るのは、
  天空を指差し、
  笑い転げる姿。
  万歳をする群。
  ほくそ笑む影。

  (遠ざかる昨日)
@盛岡市

2016年6月2日(木)
昼過ぎまで小雨断続。やがて空は明るさを取り戻し、街は乾いたが、意固地な雲は居座り、青空は断片にとどまった。最高気温15度(盛岡)。



  暗愚と聡明の波は、
  交互にやって来る。

  前者は、後者が整えたものを破壊し、
  後者は、前者が残した廃墟を修復し、
  そのように一定のカタチは保たれる。

  ただ、そのサイクルを離れない限り、
  それ以上にはならない。
@盛岡市  

2016年6月1日(水)
朝方から、暗い雲が闊歩して、八幡平の上では降雪も観測された。それでも夕刻には、盛岡の市街地で青空がのぞき斜光が射し込んだ。最高気温15度2分のひんやり(盛岡市)。



  僕には、誰が誰だかわからない。
  名刺の交換は、君、頼むよ。

  僕には、しがらみがまるで無い。
  義理の出席は、君、宜しく。

  僕には、腹芸なんぞ到底無理だ。
  酒席の密談は、君、任せる。

  それがまかり通れば、
  三國連太郎も悪くない。
@盛岡市

このページの先頭に戻る