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イワテバイクライフ 2016年7月前半


2016年7月15日(金)
雲マークを多用する臆病な予報は、早々の青空に置き去りにされ、午後は逞しい夏空へ突っ走った。最高気温26度(盛岡)。



  夕闇の道端に佇めば
  風が運んで来るのは、
  遠い昔の家路に流れた童謡だ。
  あの日、その旋律は、
  早く家に帰れと告げていた。
  歳月をこえて届く今日の鐘の音は、
  ひとりぼっちの夜を告げている。
  待つ者もいない明日に
  それでも向うかと尋ねて来る。

  (夢であってくれと夢の中で願った)
@盛岡市

2016年7月14日(木)
午前中は時折雨脚が強まったが、やがて北東北の梅雨らしく、しおらしい小雨。乾いていた樹木には程良い潤い。最高気温22度9分(盛岡)。



  明るくあろうとして、
  影を封殺し、
  順調であろうとして、
  躓きを隠し、
  円満であろうとして、
  火種を潰す。

  狂おしいほどに
  好ましい人物像を求め、
  手を尽くし、整えてみせるうちに、
  ほら、真っ黒になっていく。

  
@岩手山麓

2016年7月13日(水)
梅雨の晴れ間の大盤振る舞いも、いささか度が過ぎる。強烈な真夏の一日。それでも北東北の風は、太陽の熱を和らげる。最高気温28度9分(盛岡)。



  君には、
  日々黙々と続くものは、
  仕事にしか見えないのかい?

  すると、君の仕事も、
  その程度のものなんだね。
@北東北

2016年7月12日(火)
まさに高気圧の懐に入った一日だった。空も雲も海も風も光も尋常ではなかった。暑いと言っても北東北の夏だ。乾いた大気の心地良さ。最高気温28度2分(盛岡)。



  実にまったく、
  良い日ばかりではありません。
  むしろ荒波の日々です。

  あなたの惨憺たる一日に
  何の手助けも出来ない私ですが、
  稀に現われる奇跡の空と海を
  祝福するために駆け付けることなら、
  出来そうな気がするのです。
  あなたと同じ笑顔で、
  空を見上げ、海を見渡すことなら、
  私にも出来ると思うのです。
@北東北

2016年7月11日(月)
梅雨も終盤へ向う頃。大気は澄み切って、青空と雲の競演。吹き渡る風の爽快。陽光の熱は乾いて軽く。至福の七月。最高気温26度6分(盛岡)。



  走るから自由になるわけじゃない。
  自由だから走っていられるだけさ。

  じっとしていても、
  自由は自由なのさ。
  その喜びに
  じっとしていられなくて、
  走り出す者もいるのさ。
@北東北

2016年7月10日(日)
しっとり湿った街も、曇天のもとで、ゆっくり乾いていった。小さな晴れ間は、やがて拡大。夕刻には明確な晴天となった。最高気温25度5分(盛岡)。参院選投票日。



  悪さを重ね過ぎた獣を
  引き取る森は無い。

  苦慮の末、
  牙と爪を抜き
  都の人波の只中に
  放すことになるのか。
@岩手県

2016年7月9日(土)
まったく期待していなかった空だが、昼前には雨も止み、昼過ぎには街も少し乾き、夕刻前には晴れ間と薄日。最高気温25度2分(盛岡)



  人に会いに行く時は、
  多少の準備はしようね。
  初対面なら、なおさらね。

  世間話のひとつ。
  共通項のひとつ。
  そして、歩み寄りの笑顔ひとつ、持とうね。

  ところが、おや、まあ、丸腰かい。
  立派な名刺一枚で突撃かい。

  (メンコで勝負かい)
@岩手県

2016年7月8日(金)
もう予報の結果は問わない。朝から性格の良さそうな青空。日中は強い陽射し。乾いた空気。理屈はさておき、個人的には梅雨明け。最高気温26度9分(盛岡)。



  取り返しのつかないスイッチは、
  下世話な騒動の最中に
  押されてしまっている。

  (振り向いた時には、別世界だ)


  
※本文と画像は無関係
@青森県

2016年7月7日(木)
朝方の雨は細く弱く、霧と混然の水滴。昼前には、その雨も止み、街は乾き始め、昼過ぎには陽が射していた。最高気温24度5分(盛岡)。



  風の蒼さがね、
  今日という日を染め上げる。

  移ろう雲がね、
  今日という日の意志になる。

  何ものでもない私に、
  風が雲が、
  今日一日の意味をもたらし、
  大地に佇む心を
  永遠の記憶にする。
@岩手県

2016年7月6日(水)
ひどく大人しい北東北の梅雨にしては、少し雨脚が強まる時間帯があった。が、予報が煽る雷鳴まじりの大雨や洪水には至らなかった。最高気温19度(盛岡)。



  監視と称して
  覗き見ているだけかい。

  指導と称して、
  一般論を説くだけかい。

  管理と称して、
  己の立場の保全かい。

  (今日も机の上の大問題かい)
@岩手県

2016年7月5日(火)
岩手は曇って、ぱらっと来ることもあった。北へ走るほど空は青くなり、陽射しにあふれた。ただ、梅雨寒というのか山間部の風は冷えた。最高気温22度2分(盛岡)。



  どこへ行くという目的は無い。
  今日の風に染まって、
  海と空のある場所で、
  ほっと息をつければ、
  引き返してもいいような気がする。

  それだけのために、
  重ねる距離がある。
@北東北

2016年7月4日(月)
腰の引けた曇天予報を置き去りにして、爽快な青空が広がった。海風のマイルドな涼しさは絶品だった。最高気温28度1分(盛岡)。



  「人間は
  ひとりでは
  生きていけない」

  ま、それはそうかもしれんが、
  もう少しリアルに
  お願いできないものだろうか。

  「あなたってひとは、
  ひとりじゃ、
  何も出来ないのね」・・・とか。
@北東北

2016年7月3日(日)
雨は止んだが、風は依然強い。晴れ間はあるが、剣呑な雲も居座った。荒れた梅雨だ。最高気温27度8分(盛岡)。



  波は尽きない。
  海がある限りね。

  旅は尽きない。
  道が続く限りね。

  終わらせるのは、
  いつも人だ。

  思いが尽きれば、
  海は消え、道は絶える。

  だから、
  今日もこうして、
  一人世界を延命する。
@北東北

2016年7月2日(土)
日中は降雨が猶予されているだけの曇天。蒸し暑い午後。夕刻になって予定通りの雨。暗くなって予想外に強い雨脚。そして強風。最高気温25度5分(盛岡)。



  普通の事、
  当り前の事、
  そういうことを
  スラスラ、テキパキ出来ることは、
  もしかすると、
  普通ではない、
  何か特殊なことなのかと
  最近、時々思うことがある。

  そのくらいの感覚で、
  ちょうどよいのかもしれない。

  (これから、ますますね)
@盛岡市

2016年7月1日(金)
岩手山の夏山開きのためか、真夏の空が用意された。多少の雲など日傘にもならない陽射し。太陽の熱。けだるい夕焼け。最高気温29度1分(盛岡)。



  この身を滅ぼしても
  晴らすべき無念など、
  ありはしないのだな。

  幾度も落日に念を押すシャッター。
@岩手山麓