TOP

イワテバイクライフ 2016年9月後半


2016年9月30日(金)
盛岡の最低気温9度。冷えて澄んだ朝の青空に束の間引き締まったが、日中は霞んで凡庸な陽射し、なまぬるさ。夕刻は薄雲が広がった。最高気温21度。



  「この地では、
  出る杭は打たれるのではなく、
  抜かれるのです」などと
  気位の風を吹かせていると、
  抜き捨てる人影さえ尽き果て、
  遂には、ぺんぺん草に
  しがみつくしかない枯野原だよ。 


  (どんどはれ)



  ※本文と画像は無関係
@盛岡市

2016年9月29日(木)
小雨に濡れて夜は明けた。が、天気は急速に回復へ向い、午後には陽射し。夕刻には澄んだ青空が広がった。最高気温20度7分(盛岡)。



  心は移ろう。
  思いは雲の様に流れる。

  大地の一点に立ち続ける理由も
  やがて色褪せ、朽ちて、風に飛ばされるのか。

  「さあ、もう、いいだろう」と切り出す私を待って、
  歳月は戸惑い気味に過ぎていく。

  (熱病の時代からさめて、人は試される)
@盛岡市 

2016年9月28日(水)
すでに朝の気温が20度を越えていた。波乱の曇天かと思いきや、夕刻には陽が射したり青空も見えたり、楽なものだった。最高気温26度7分(盛岡)。



  今日も一日、何事も無かった。

  そう思えたら、
  本当に明るいのか
  相当に深刻なのか
  ま、そういうことだわな。

  (ゆるい曇天が一番たちが悪い)
@岩手山麓

2016年9月27日(火)
久しぶりに精密な予報だった。雲はゆっくり厚みを増し、午後には水滴。夕刻には明確な小雨。遠出を避けて正解だった。最高気温23度8分(盛岡)。

 

  それでも生きなければならない時、
  未来と希望の大量投与。

  戦場でもはや手の施し様もない時、
  鎮痛剤と神様とママと。

  (今、必要なのは、何だ?)
@北東北

2016年9月26日(月)
楽観的な予報に押され、曇天を見上げて発った。果たして、北の果てに夏が匂う青空が広がった。岩手も思いのほかに晴れたらしい。最高気温27度8分(盛岡)。



  誰にも
  真直ぐ届くのは、至難だ。
  刺さらないのは、芸当だ。
  まして、
  一滴の血を見ることも無く、
  射抜くのは、ほぼ奇跡だ。
@北東北 

2016年9月25日(日)
北には秋晴れ、南には夏空の残党。夕刻には不穏な雲の出没。岩手全体に雷の気配。だが、夜を迎えても雨音は聞かなかった。最高気温27度2分(盛岡)。



  完成の様など思い浮かべず、
  ひたすらに、のめり込むうちに、
  深みにはまって引き返せなくなる。

  だから、
  ひとつの完成を見届けて
  区切りとしたくなるのだろう。

  (善行も悪行も、そういう流れなのか)


  ※本文と画像は無関係
@北東北

2016年9月24日(土)
青空はゆっくり現れ、しばらく陽射しが溢れ、かすかに夏が匂い、やがて、曖昧な雲に覆われて夜を迎えた。最高気温26度4分(盛岡)。



  あなたから見れば、
  私の筆箱は、
  玩具やガラクタばかりかもしれませんが、
  それでなければ
  描けない風がある、道がある、
  今日があるのです。


  (心の日光写真です)
@北東北

2016年9月23日(金)
それこそ絶望的な朝の予報だったが、やがて、薄日が射し、欠片ながら青空がのぞいた。知らぬ間に降水確率が下方修正されていた。最高気温24度2分(盛岡)。




  最大の貢献は
  何もせず、ただ、じっと、
  邪魔をしないでいてくれれば充分、
  ということもある。

  御立派でなくていい。
  完璧など期待しない。
  ごく、当たり前に
  そこに座っていてくれればいい。

  ぼんやり、
  口を開け、
  鼻水を垂らしながら
  空でも眺めていてくれれば、いい。
  
  何もしでかさず、
  周囲の足を引っ張らなければ、
  それはもう感謝に値する。

  (そういう椅子もある)
@盛岡市

2016年9月22日(木)
隙間なく曇ってはいたが、雨を匂わすような暗さは無かった。見た目ほどの寒くはなかった。さすがに、まだ九月だし。最高気温19度9分(盛岡)。



  気付かぬ振りを通す。
  それは、人の至芸だ。

  眼差しひとつ。
  声音のひとつ。
  呼吸のひとつ。
  核心をはずす。

  それだけのことで
  今日も誰かが救われている。
@岩手山麓

2016年9月21日(水)
文句なし、だ。濃度、明度、いずれも一級の青空だ。おまけに半透明の雲の流れ、移ろいは秀逸だった。最高気温24度4分(盛岡)。



  天気が良ければ
  鳥は歌う、
  人も笑う。

  ひと秋に幾度と無い光と風を浴びれば、
  鳥は天使になる。
  人は我にかえる。
@岩手山麓

2016年9月20日(火)
最高気温が19度1分の曇天(盛岡)は、十分に薄ら寒かった。本州の北の果てには、多少の青空と陽射しがあったけれど。



  遠くまで来て、
  さみしくなるのは、
  帰る場所があるからだ。
  どうしようもないほど幸せだからだ。

  (黙って立去るがいい)
@北東北

2016年9月19日(月)
朝方は雨を含んでいるような雲に出発を躊躇したが、走るほどに青空は開けた。透明な光と涼やかな風を浴び、秋に染まった。最高気温23度2分(盛岡)。



  めざす岬に届く前に
  田園で秋の海原を見渡した気がして、
  なお進むべきか、もう引き返すか、
  雲の影に尋ねていた。
@北東北

2016年9月18日(日)
遥か彼方の台風16号は、北東北の空まで陰気にする。平坦な曇り空。時折の水滴。どこか肌寒く、秋は深まったということか。最高気温21度3分(盛岡)。



  組織と個人?

  うまくいっている時のことかい?
  それとも、転落の時の話かい?

  (別ものだな)
@三陸沿岸

2016年9月17日(土)
日中は晴れそうで晴れず。曇りそうで曇らず。夏日と言えど、風の感触は秋。最高気温25度4分(盛岡)。暗くなって小雨少々。




  何がどうあれ、
  呼吸を乱さず、
  調子を合せず、
  歳月の淵に
  ゆらり泳ぎ漂う。

  夜にとけて沈み、
  光を吸って浮き、
  魂の在処を知る。
@盛岡市 

2016年9月16日(金)
午後になって陽射しは明るさを増した。が、すっきり秋晴れとなった所は少なく、どこか白く霞んでいた。空気には秋がブレンドされていた。最高気温26度9分(盛岡)。



  今日の有り様は、
  歴史から解放されることはない。

  (地の形、人の心、風の色)
@北東北