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イワテバイクライフ 2017年2月前半


2017年2月15日(水)
晴天の朝の何と温和なこと。春の足音を聞いた気がしたのも束の間、昼前から日が陰ったり、風が強まったりで、結局の薄ら寒さ。最高気温4度8分(盛岡)。



  あなたという人は
  とてつもないことを
  今夜の献立の様に
  決めていくんだね。

  思慮というソースも
  忍耐というスパイスも
  知らぬまま。
@岩手山麓

2017年2月14日(火)
青空と曇天が隣り合わせ。雪が舞ったり、陽が射したり。まあ、街の雪は沈んでみせたのだけれど。最高気温5度2分(盛岡)。



  何がどうあれ、
  触れないこと?
  問わないこと?
  論じないこと?

  老いて
  気配を
  減衰し
  世間の
  空気を
  乱さず
  暮らす?

  今時を生きる勘所は、
  遂にそんなものかい?

  (じゃ、河岸を変えようか)
@岩手山麓   

2017年2月13日(月)
降雪も小休止の岩手から北へ走るほどに、霙や牡丹雪、雹や雨が降り注いだ。最高気温4度4分(盛岡)。



  辿り着いてみれば、
  すっかり別人の風。

  昨日までの縄をといて
  みちてくるものの上に、
  心を浮べてみたくなる。
@青森県

2017年2月12日(日)
朝から、やり過ごすべき薄暗い一日。秋田に入れば湿り雪が風に乗って叩きつけて来た。見た目の白さは派手であっても脆弱。最高気温4度2分(盛岡)。



  熱い涙が
  とめどなく溢れるような未来を
  約束された者は、
  無我夢中になる。

  やがて約束が
  色褪せ、傾き、片付けられても、
  あの日の夢を形にしようと
  一途に頑張る。

  とうとう、
  大昔の約束を遥かに越えて
  説明の付かない風景になる。
@秋田県

2017年2月11日(土)
青空で始まったけれど、すぐにまた薄暗くなり、細かい雪がチリチリ。そんなこんなの繰り返し。雪の積み増しは軽微。最高気温1度6分(盛岡)。



  ささやかな思いが
  寄せては引いて、
  今日という眺めが
  あるはずなのだけれど。
@三陸沿岸

2017年2月10日(金)
朝から想定外の銀世界。時にざんざん、あるいは霙、あるいは雨となって、まっすぐ叩いて来たが、夕刻にはかすかな光。最高気温2度2分(盛岡市)。



  闊達に意見を闘わせ、
  最善を求め突き詰め合う。

  そんな熱気を
  暴力的だと感じる群が
  現われたら
  植木等になって
  引っ込むほかはない。

  (こりゃまた、失礼しましたっ、と)
@岩手山麓 

2017年2月9日(木)
曖昧な青空や陽射しは、空の行方を忘れた頃、澄み切った夕空になっていた。最高気温2度2分(盛岡)。



  じっと待つだけでは
  出会えないこともある。

  闇雲に手を出しても
  掬い取れないものもある。

  永久の呼吸
  瞬間の明滅
  
  思い描くうちに
  ひと冬は過ぎる。
@三陸沿岸

2017年2月8日(水)
朝から晴れていた気がする。が、山の眺めは冬のベールが絡んで確証が持てなかった。街の雪は随分とけたが、夕刻は冷えた。最高気温2度9分(盛岡)。



  大地が
  どれほど荒れ果てようと、
  百年先の雪は、
  今日のまま。

  人間が
  どれほど変り果てようと
  千年先の風は、
  今日のまま。

  (移ろうものなど、瞬間の彩り)
@八幡平市 

2017年2月7日(火)
沿岸へ向う程に空は怪しく、山間では湿り雪の乱舞。海岸線には断片的な光や青空もあったが、白いものが風に乗って漂っていた。最高気温1度7分(盛岡)。



  風土と無縁なものを
  仕入れて来て、
  大雑把に希釈して
  差し出す神経を改めないと、
  人影は薄まるばかりだ。


  ※本文と画像は無関係

  
@三陸沿岸

2017年2月6日(月)
霙の内陸から吹雪の奥羽山脈を越えて太平洋へ出てみれば、びたびたと雨が叩きつけていた。不思議に冷たい雨ではなかった。最高気温3度1分(盛岡)。



  大きな傘の下に
  時を重ね過ぎると、
  空の行方を追わなくなる。

  今日の雲は、
  今日の風は、
  今日の心は、
  どこへ向う?

  数歩踏み出すだけで
  開けてくる視界がある。



  ※本文と画像は無関係
@青森県

2017年2月5日(日)
陽射しや青空は、ほんの少しだったが、あった。それよりなにより寒気が緩んで三月並みの陽気なら上出来。最高気温5度7分(盛岡)。



  疎外だとか
  差別だとか、
  そんな矢は、
  時を越えて
  百倍返しで
  降って来る。

  連鎖の輪に
  飲まれては
  いけないよ。
@岩手山麓

2017年2月4日(土)
曖昧な青空は、やがて野太い陽射しに励まされ、濃厚な冬晴れへ移ろった。街の氷が多少剥離して、道も乾いた。なるほど三月並みの陽気だ。最高気温4度8分(盛岡)。



  わいわい 
  がやがや
  そういう空気を
  疎まし気に避けては
  いけないよ。

  (波には乗っておくんだよ)
  
  空騒ぎの時が、
  さっさと過ぎれば、
  結局、二人きりだからね。
@三陸沿岸

2017年2月3日(金)
朝から晴れた。明確な青空と陽射しだった。街の雪も、そこそこ減った。けれど、路地裏の氷にはますます磨きがかかった。最高気温1度7分(盛岡)。



  時が来れば
  とけて消える。

  もう、それこそ
  何事も無かったように、
  リセットされる。

  それが確定しているから、
  雪を嫌わず
  氷を憎まず、
  どうにか、こうにか、
  好ましい者を
  演じていられる。

  透明だとか清明だとか
  寒気に接吻して
  春までの距離を測っていられる。
@姫神山麓

2017年2月2日(木)
また少し積った。盛岡の市街地で15cm。午前中は僅かながらの青空と陽射し。午後には、すっかり灰色。氷は厚みを増して最高気温は氷点下1度7分(盛岡)。



  よい星を追って行こう。
  よい光を迎えに行こう。
  よい私に会いに行こう。

 (待っていては、始まらない)
@岩手山麓 

2017年2月1日(水)
青空は朝限定だった。みるみる空は灰色、山の眺めは白いベールに覆われ、午後には牡丹雪の乱舞。街の雪も厚みを増した。最高気温2度3分(盛岡)。



  理性はね、
  野性の中に芽生えるような
  気がする。
@盛岡市

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