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イワテバイクライフ 2017年3月後半


2017年3月31日(金)
愛想の無い曇天は、稀に青空や陽射しの印象を残しながら、やがて夜の小雨をもたらした。最高気温7度2分(盛岡)。



  記憶の中に
  生きている風景がある。

  同じ場所に立ち、
  今日の空と結び合いたくて
  心の手を
  あの日々に差し伸べる。
@震災以前の釜石港

2017年3月30日(木)
午前中は、そこそこ青空があって温厚な陽射しもあった。が、夕刻から断続的に降雨。春の匂いを漂わせ。最高気温13度5分(盛岡)。



  地球防衛隊の隊員バッジを
  手に入れるために
  飲み込む気もない駄菓子を
  口一杯に詰め込んだ。

  (大人になっても、そんな感じだ)



  ※本文と画像は無関係です。念のため。
@盛岡市鉈屋町

2017年3月29日(水)
朝方は冷え込み、小雪が舞い散る時もあった。日中は曇り空。稀に青空や陽射しを許したが、地を打つ雨を束の間もたらした。最高気温8度9分(盛岡)。



  昨日までとは
  別人の自分?

  それはね、
  何かのスイッチが
  入ったのではない。

  スイッチ自体が
  消えて無くなっただけさ。 

  (さあ、続きを始めよう)
@三陸沿岸

2017年3月28日(火)
薄っすら現れた朝方の青空に気を許してしまった。午後には暗い雲。山間部では湿り雪の乱舞、街には、びたびた叩きつける雨。最高気温9度7分(盛岡)。



  敵をつくらない人。
  (なるほど)

  敵を味方にする人。
  (ほほぉう)

  でもね、
  敵味方を知らない者は、
  空に笑いかけ、
  風に撫でられ、
  光に包まれるだけ。
@岩手山麓

2017年3月27日(月)
青空など微塵も期待させない曇り空。何より雨の予報が出ていた。実際、お昼にはパラッと来た。そんなこんなより、相変わらずの薄ら寒さ。最高気温6度7分(盛岡)。



  花火の準備は、
  こんな陰気で、
  消化ゲームみたいな空の下、
  粛々と進む。

  色彩の爆裂の計画は
  「寒い寒い」と
  おどけてみせるばかりだ。
@盛岡市

2017年3月26日(日)
午前中の陽射しに誘われて海をめざしたが、雲は広がり、厚みを増し、とうとう局地的な降雨。盛岡に戻れば、うすら寒い夕闇が待っていた。最高気温5度(盛岡)。



  わたくしとやらを放棄すると、
  とたんに世界が歩み寄る。
  何が良いのか知らないけれど、
  わたくしから離れるほど、
  好まし気な風が吹く。

  やれば出来るじゃないか、と
  誰かが笑う。
@北東北

2017年3月25日(土)
まあ、青空もあった気はするが、希薄な印象。全体としては曇天の一日。山並みにかかる白いベール。最高気温7度6分(盛岡)。



  何が変だ、とか、
  何を変えるべきだ、とか、
  そのようなことで
  声を枯らし、血を流した日々は、
  確かに、あったよ。

  (でもね、もうね、いいんだよ)

  黙々と雲が流れ、
  ありのままに季節が移ろい、
  今日の私が、
  無心に旅の終わりを
  めざしていられるのなら、
  それで、いいんだよ。

  待ち受けるのが、
  楽園でも廃墟でも、
  黙って抱きしめるから。

  
@岩手山麓

2017年3月24日(金)
雲は刻々位置を移し、相貌を変え、大地に影を走らせた。けれど、その背景の青空は、やさしく微笑む光を含み、心の一切を預けられた。最高気温度分(盛岡)。



  記憶ではなくて、印象。
  求愛ではなくて、恋心。
  呟きではなくて、囁き。

  そう、
  風が運び去る言の葉。
  風のささやき。
@岩手山麓

2017年3月23日(木)
大雑把な予報は雲のマークを並べてみせたが、現実は、目を見張る青空があり、不意を衝く雪雲があり・・・。最高気温6度6分(盛岡)。



  暦に従って
  春に浮かれる地上では、
  とけ切れない冬たちが、
  ついに陽射しの中に飛び出し
  息絶えていく。
@盛岡市

2017年3月22日(水)
朝から晴れたが、すっきりとまでは行かず、形の落ち着かない雲や山を隠すベールが目立った。夕刻の斜光に唯一春の証を感じた。最高気温9度5分(盛岡)。



  北国の早春の眺めは、
  撤収していく冬の有様に他ならない。

  晩秋の大地を白く占領できても、
  押し寄せる春には抗えない宿命の背中を
  いつまでも見送れば、
  やがて夕闇。
@岩手山麓

2017年3月21日(火)
青空が連続した先に待つ曇天の典型。おまけに薄ら寒く、しかも午後から小雨。春とはほど遠い一日。最高気温6度9分(盛岡)。



  世界は
  デフォルメされていく。

  尖った言葉と
  きつい色彩と
  不意の衝動で
  正気の画布は塗り潰されていく。

  だから一人
  うっすら曖昧な筆となり
  日々の事実たちを匿って
  嵐をかいくぐろうと思う。
@三陸沿岸

2017年3月20日(月)
晴天が続く。大気もやわらぐ。けれど、夕闇の訪れは相変わらず早い。最高気温12度1分(盛岡)。



  もう、
  そこに
  心はなくても、
  抜け殻は残しておく。

  はるか昔の
  私の記憶を握りしめたままの影たちが、
  戸惑わないように。
@岩手山麓

2017年3月19日(日)
良く晴れて、朝は冷えた。日中は日差しも真っ直ぐ届き気温上昇。最高気温10度2分(盛岡)。



  どんな舞台にも
  力強い拍手。


  そういうことが苦手な君には、
  春の光や風にうなずいて回る日々が
  お似合いだよ。
@岩手山麓   

2017年3月17日(金)
徐々に陽射しは強まり、青空は拡大し、山並みは霞み加減で、いつの間にやら春到来。最高気温8度5分(盛岡)



  空の行方に
  正解なんて無いのさ。

  記号を並べ
  数値を読み上げても
  みんな半信半疑だよ。

  せめて
  心地良い音色で
  明日が恋しくなるように
  奏でてくれないか。

@北東北

2017年3月16日(木)
朝方は冷えたが、青空とr日差しがあれば、まあ、よしとする。日中は雲も出たが、夕方には文句なしの晴天。何より大気の柔らかさ。最高気温8度4分(盛岡)。



  沈黙ほど
  饒舌なものはない。
@岩手山麓  

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