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イワテバイクライフ 2017年4月前半


2017年4月15日(土)
時折の小雨に濡れ、不穏な雲がたれこめ、何故か、所々に青空がのぞき、光がさし、不安定な大気は更に複雑になっていった。最高気温13度6分(盛岡)。



  (天使の歌しか許されないなんて)

  嵐の空に
  片肺飛行をするようなものだ。

  月の裏に
  幼子を旅させるようなものだ。

  闇の海に
  笹舟を送り出すようなものだ。
  
  (悪魔を知らぬふりなんて)
@岩手山麓

2017年4月14日(金)
昼過ぎまでは、春爛漫。大地に吹き渡る薫風。だが、桃源郷はそこまでだった。夕方前には、青空は色褪せ、がっかりな曇天へ移ろった。最高気温19度1分(盛岡)。



  欲しいのはファクトだ、
  ファクトがすべてだと
  力み返り、
  挙句は、
  都合の良い事実だけを
  積み上げて見せる。

  (そんな虚妄もある)
@岩手山麓

2017年4月13日(木)
朝方は温厚な回復を期待させたが、実際は予測不能の空。青空のもとで突如の降雨、所により降雪。最高気温8度1分(盛岡)。



  もっと楽に、
  もっと気ままに、
  もっと喝采を求めて。

  そんな魂胆に
  陽光も撤収を始める。
@岩手山麓  


2017年4月12日(水)
雨上がりで始まったが、広がりそうで広がらない青空。強風に乗って勇躍する雲こそが主役。少し冷えた。最高気温12度3分(盛岡)。



  ニュースの時間に
  ニュースともいえないニュースを
  やり過ごしながら、
  事実を待つ時間は、
  とてつもなく長い。
@岩手山麓

2017年4月11日(火)
薄弱な朝の光も、すっかり雲に覆われ、雲は厚みを増し、薄ら寒い風に乗って夕暮れの小雨。最高気温13度1分(盛岡)。



  びくびくする者の
  背後には立たない。

  そわそわする群の前を
  横切らない。

  気配の強い影は、
  不用意に動かない。
@岩手山麓

2017年4月10日(月)
予報通りの晴天だったが、予報のトーンが素晴らしかった分、少しの薄雲、束の間の日の陰りが許せなくなっていた。最高気温14度3分(盛岡)。



  時の風に
  尻を蹴飛ばされ
  よたよたと
  一歩を踏み出す。

  それを決断とは言わない。

@三陸沿岸

2017年4月9日(日)
朝からの曇り空は、所々明るく「悪いようにはしない」と風に告げさせていた通り、夕刻には快晴。ただ、どこか薄ら寒く、岩手全体に霜注意報。最高気温13度1分(盛岡)。



  抗い闘い、
  否定すべきものを失うと、
  精神は、
  残雪の如く崩れ、
  とけていく。

  (警戒すべき境地)
@岩手山麓

2017年4月8日(土)
終日の曇天。瞬間ではあるが陽射しや水滴の印象も。終わってみれば大崩れの気配は皆無の春だった。最高気温14度(盛岡)。



  縁もゆかりもない土地の眺めに
  なじみ、とけこむ。

  どれほど離れていても、
  彼の地の風や雨雪を
  抱き寄せる。
@北東北

2017年4月7日(金)



  駆け上がってみせ、
  あるいは下ってみせる。

  大空に描くものがあれば、
  雲も筆も自在に走る。
@盛岡市 

2017年4月6日(木)
春の空は変わりやすい。朝方の青空も薄雲が絡んで曖昧だった。案の定、午後には曇天へ移ろった。20度を越えてもピンとこない。風に小枝がふるえている。最高気温22度2分(盛岡)。



  わたしが
  良い人間か
  そうでない者か
  証明しようもない。

  「誰にとって」という
  前提次第で
  真逆になるからね。

  せめて、
  今日一日
  安穏としていられるなら、
  こたえを急がずとも
  いいじゃないか。
 @北東北

2017年4月5日(水)
朝から晴れた。それも確信に満ちた青空だった。春霞は濃度を増すばかり。山野の残雪は音を立てて崩れた。最高気温19度3分(盛岡)。



  友達は
  ありがたいものです。

  ひとりの友達ができた途端、
  その何倍もの人々と
  無駄に反目せずに済むのです。

  (まさに天使の知恵です)
@岩手山麓

2017年4月4日(火)
太鼓判の天気予報だった。ずらり並ぶ晴天マークと降水確率0%。勇んで飛び出してみれば、思いのほかに雲は多く、冷えた夕暮れだった。最高気温14度5分(盛岡)。



  風は運んで来る。
  希望を陽光に包み
  不安を黒雲に乗せ、
  今日の頭上に広げて見せる。
@北東北

2017年4月3日(月)
朝から晴れていた。けれど午後の降水確率が50%という牽制球。用心深く近場を巡っていたが、結局、雨など降る気配も無かった。最高気温12度(盛岡)。



  めざす場所へ向かう後ろ姿は、
  いいものだ。

  到達した眺めとか、
  それを誇らし気に
  背景にしてみせる私の姿など、
  もはや、興味の他に過ぎない。

  やっと、
  そんな気分に辿り着いたんだね。

  (莫大な遠回りだったよ)
@岩手山麓

2017年4月2日(日)
たじろぐほど明るい空があった。うろたえるほど暗い雲もあった。びたびたと雨でも雪でもない何かに打たれた。最高気温5度6分(盛岡)。



  幾度、
  橋は壊された?
  道は塞がれた?
  夢は潰された?

  それでも君は、
  橋を架け直し
  道を拓き直し
  夢を描き直し、
  今日の見晴らしに辿り着いた。

  (強靭な自由の眺めだ)
@北東北

2017年4月1日(土)
今日もだめか、という程度の曇天で始まったが、やがて空は明るくなり、夕刻には鮮烈な斜光を見た。夜を迎えて小雨。最高気温8度9分(盛岡)。



  この地上の
  星の数ほどの感受性を
  了解していながら、
  敢えて、
  ひとつの眺めや思いを提出すれば、
  確信犯のそしりを
  受けることもあるだろう。
@岩手山麓

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