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イワテバイクライフ 2017年5月前半


2017年5月15日(月)
午前中は小雨に濡れたが、午後はかすかな回復の気分。束の間の青空や陽射し。が、夕方には空も塞がれ、雷鳴。最高気温16度1分(盛岡)。



  安息の地を求め、
  魂は、そこへ殺到する。

  やがて、
  ある日、
  すがった地に落胆し、
  闘い抜く値打にさえ
  懐疑と侮蔑の笑いを残し、
  去っていく。

  そんな影さえ消えた場所に
  一等の虚無が待ち受ける。


  ※本文とが画像は無関係
@岩手山麓  

2017年5月14日(日)
二つの低気圧に挟まれ、大気は、さなが梅雨。それでも日中は雨も降らず、方角によっては明るさもあった。。最高気温15度5分(盛岡)。



  終の棲家は、
  生き様を深めるほど、
  移ろうものかもしれない。

  魂の求める方角に向かって、
  根は、伸びるばかりだ。
@岩手山麓

2017年5月13日(土)
朝から回復の気配なのど微塵もない曇天。午後には確実に降雨の地域拡大。清々しかったのは雨滴を纏う若葉だけ。最高気温14度1分(盛岡)。



  待ち望むだけの者に
  なってはいないか?

  大地が受け止めるものの多くは、
  惨憺たるものだ。
  実に残酷だ。

  (だからといって)

  陰鬱な雲から目をそらし、
  五月晴ればかり待って
  立ち止ったままの者に
  なってはいないか?

@盛岡市

2017年5月12日(金)
予報以上に印象は良かった。霞み加減ではあったが、温厚な陽射しと風だった。最高気温21度3分(盛岡)。



  けして消えない。
  何がどうあれ、
  消えようとしない。
  消えないことで
  何かを消そうとする。

  季節にせよ、
  時代にせよ、
  道程にせよ、
  そのような記憶を宿す。
@北東北

2017年5月11日(木)
未明までの雨に、しっとり一日は始まり、やがて居座る雲の許せなさ。青空や陽射しは、ごく稀なこと。最高気温17度5分(盛岡)。



  無内容が歩いている。

  それで、ようやく
  身の安全が保証されるような風が
  よもや、吹いては、いまいな?
@盛岡市

2016年5月10日(水)
深夜の雨を告げていた朝の予報を嘲笑って、雨は朝の沿岸に始まり、内陸でも昼頃には降り出した。最高気温16度4分(盛岡)。



  消えてしまった風景に
  向き合う。

  その場に
  生涯の記憶が
  立ち止まっていたりする。
盛岡市(高松の池(周辺)。

2017年5月9日(火)
やや霞んではいたが、爽快な青空と風の涼やかさ、太陽光の微熱など、味わい尽くすべき一日だった。最高気温20度8分(盛岡)。



  じっと風に吹かれていると
  世界の気持ちが
  わかって来る。

  大きな動きの
  その周辺の
  そのまたずっと外側にまで
  直観の波が
  押し寄せる。


  ※本文と画像は無関係
@北東北

2017年5月8日(月)
雲を吹き飛ばし青空を揺さぶる風だった。清冽な嵐は、大気の透明度を上げ、鋭利な光と影をまねいた。釜石で山火事発生。最高気温19度7分(盛岡)。



  ひどく風が強かった。
  大気は唸りを上げた。
  快晴の嵐だった。

  そんな日に限って、
  風景は澄み切り、
  天地は心を開き、
  打ち明け話を始める。
  
@北東北

2017年5月7日(日)
朝方は雲も多く、瞬間的な小雨もあったが、昼前から明確な晴天となった。が、強い風に乗って黄砂襲来。最高気温18度3分(盛岡)。



  闘い切ったから、
  もの静かな時を迎える。

  はしゃがず驕らず、
  そっと笑いを噛み殺して、
  明日に向き直る今日がある。
@北東北

2017年5月6日(土)
威勢の良い晴天続きも、さすがに小休止。昼前後の雨に大地のほてりも冷まされた。夕刻には晴れ間がのぞいた。最高気温20度7分(盛岡)。



  歩み続ければ
  いろいろなことがある。

  だからと言って
  先回りも度が過ぎれば、
  驚けない者になる。
  涙も流せない者になる。

  盤石の心は、強さではない。
  ひとつの病なんだな。
@岩手山麓

2017年5月5日(金)
晴れたが、薄雲が陽射しを和らげ、暑さも落ち着いた。のんびり過ごすだけなら上々の一日。最高気温26度6分(盛岡)。



  似合わないことを
  うまくして見せようなんて
  頑張っていると、
  無用な物を持たされ、
  無縁な所に立たされ、
  見覚えのない誰かに
  なっていくんだよ。

  (引き返す術もないのなら)

  ただ、ぼんやり
  偶然の眺めに
  心をあずけ、
  明日の波音に
  耳を傾ける影であれ。
@北東北

2017年5月4日(木)
晴れた。それはもう、やけっぱちに晴れて見せた。五月だとか、初夏だとか、新緑の季節とか、そんな風情を捨てた夏の一日だった。最高気温27度8分(盛岡)



  人がいる。
  鳥がいる。
  海がある。

  私の姿は無くていい。

  そっと思いの影を残して
  去ればいい。
@北東北

2017年5月3日(水)
一段と透明度は増した。空と海の蒼さは、限りなく満点に近かった。太陽の熱と吹き渡る涼風で、爽快な一日だった。最高気温25度3分(盛岡)。



  人は
  どこに群れ
  どのように列を成すか。

  それを知ることは、
  清々しい孤独の実現のための
  基礎知識だ。


  ※本文と画像は無関係。
@三陸沿岸

2017年5月2日(火)
晴れた。風が強かったせいか、空は澄んで、光は地上を鮮明に照らした。夕刻は、かすかに冷たかった。最高気温20度(盛岡)。



  鳥よ、
  そこに舞っていてくれ。

  波よ、
  そこで騒いでいてくれ。

  雲よ、
  そこに流れていてくれ。

  置き去りにされた旅人のために、
  そのまま暮れていってくれ。
  
@北東北

2017年5月1日」(月)
「大気不安定」という大見出しの予報。青い空や陽射しはあったが、方角によっては不穏な雲。羽を伸ばす気にはなれなかった。最高気温度分(盛岡)。



  地上は移ろい続ける。

  刻まれたはずの記憶は、
  雪解け水に押し流され、
  花吹雪に飲み込まれ、
  憑かれたように
  未来になりたがる。
岩手山麓

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