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イワテバイクライフ 2017年8月前半


2017年8月15日(火)
雲間に青空を見て、走り出せば、至る所に暗い雲。雨の後の濡れた道。遠出を諦め撤退を始めたところに通り雨。最高気温25度9分(盛岡)。



  失敗をおそれる誰かが
  選択することは、しない。

  冒険を忌み嫌う誰かが
  安堵することは、しない。

  完走だけを狙う誰かが
  ほくそ笑むことも、しない。

  (さり気ない反逆)
@岩手山麓

2017年8月14日(月)
どうせ雨雲。そんな先入観を嘲笑って青空が出た。山間部ではパラパラッと来たが、光のドラマが主役だった。最高気温27度2分(盛岡)。



  ピストルの音を
  聞いた気がして、
  天空を仰いだ。

  あの夏の夕暮れの記憶が
  遥かな航跡の果てに
  今日という日の稜線を
  かすめていく。
@岩手山麓

2017年8月13日(日)
思いのほかの展開だった。昼前から夕方にかけて、控えめな青空がのぞいた。ラッキーと言うべきか。最高気温28度4分(盛岡)。



  この地上に
  ただひとつの
  山や河や街があり、
  それらが何処にあるか
  知らない人々の手で
  山は潰され
  河は干され
  街は焼かれ
  記憶さえ消されるのか?

  (電子頭脳は知っている)
@八幡平市

2017年8月12日(土)
地上を生かさず殺さずの曇天。雨らしい雨には遭わなかったが、湿気の充満する一日だった。最高気温24度9分(盛岡)。



  はぁ、感謝?
  そないな気遣い、要りまへん。

  はぁ、勇気?
  そないな大袈裟、要りまへん。

  好きにお気張りやす。
  あんたはんたちが楽しめたら
  それが一番どす。


  (今日も、また、サイレンで始まる)
@岩手山麓

2017年8月11日(金)
午前中は、青空が広がりかけたが、頑なな雲の群が巻き返した。唯一の安堵は、遠のいた暑さ。最高気温26度5分(盛岡)。



  頻繁に出没するものが、
  すっかり鳴りを潜めるのは、
  何かが始まる兆し、なのかな?

  (あるいは、もう、終わったのかな?)
@盛岡市

2017年8月10日(木)
嵐が去っても、空の眺めは暗く沈んでいた。が、北上すれば青空を散見できた。何より風は涼やか。最高気温24度(盛岡)。



  ほんの少しでいい。
  待つ気持ちだ。

  澄み切った空は、
  明日をかき消す黒雲の
  すぐ向う側だったりする。

  でも、まあ、
  そんな時間に限って、
  果てしなく長いものだ。
@北東北

2017年8月9日(水)
台風5号は、未明には温帯低気圧。降雨は朝の前のごく短時間。その後の曇天は、威嚇にもならない風を送ってきただけ。最高気温22度6分(盛岡)。



  今日の風
  明日の雲
  それだけを
  語り続けている限り、
  背後から撃たれることは無いのかい?

@岩手山麓

2017年8月8日(火)
台風5号は日本海を這い上がって来る。終日の雨を覚悟していたが、盛岡はどんよりするばかりで、雨は猶予された。最高気温29度5分(盛岡)。



  宝くじに当たることより、
  嵐に遭遇することの方が、
  よほど確率は高いのです。

  (だからといって)
  
  いっときの歓喜より
  繰返される試練こそ
  人にとっては宝だと
  あなたは
  おっしゃりたいのですか?

  (あまりに厳しい教えです)
@岩手山麓

2017年8月7日(月)
彼方の台風5号のリアルな圧力。日中の青空など相手にもされず、夕刻から厚みを増す雲。最高気温31度1分(盛岡)。



  この楽園に
  静かに、ごく控えめに
  暮らしていたい。

  そんな思いを察知できない者が、
  異様な青写真を広げ、
  さあ踊れ歌えと
  背中を突き飛ばして来たら、
  人は般若になる。
@岩手山麓

2017年8月6日(日)
朝から強烈な夏空。積乱雲の隆起とうねり。地上を焼く陽光。照り返し。夕刻、広がる雲の群れ。最高気温33度6分(盛岡)。



  呼吸のままに道を辿り、
  思いのままに立ち止り、
  振り返れば、今日の私。

  向き直れば、私の明日。
@北東北

2017年8月5日(土)
曇天でスタート。きわめてゆっくり青空が現われ、午後には真夏の空。夕刻を迎えて再びの雲。最高気温29度9分(盛岡)。



  異国の言葉を学ぶように、
  私が私という者の
  単語や文法を理解するまでには、
  試すべき歳月がある。
  臨むべき場面がある。

  (訓練は果てしない)
@北東北

2017年8月4日(金)
よもや、これほどの曇天になるとは・・・。大気のこと、光や影のことも忘れて、平板な気分の一日。最高気温25度8分(盛岡)。



  何も知らず
  一途に打ち込んだ日々のことは、
  美しい額におさめ
  しまっておくがいい。
@岩手山麓 (2008年8月撮影)

2017年8月3日(木)
朝の空気は少し湿って重かった。ぐずぐずと現れた青空は白く濁っていた。夕方になって、すっきりして来た。最高気温27度1分(盛岡)。



  つまらないものが
  ちやほやされるのは、
  そう悪くない。

  なあんだ、それでいいんだね、と
  肩の力が抜けるじゃないか。

  (互いにね)
@北東北

2017年8月2日(水)
岩手の梅雨も明けた。子供でも判断のつく宣言だった。朝方の涼やかな秋空は真夏の空へとギラリ移ろった。最高気温29度3分(盛岡)。



  理の鋼で
  壁を貫くには、
  強靭な槌が必要だ。
  槌を振り続けるには
  揺るぎない思いだ。

  涼しい顔ですかしていると、
  秋の風も押し返せない。
@岩手山麓

2017年8月1日(火)
午前中は信用ならぬ曇り空。降雨の気配漂う方角から逃げ惑ううち、夕刻の空は一面澄んで軽やかだった。最高気温27度6分(盛岡)。



  わたくしの気持など
  日々の眺めで、
  それは、もう、すっかり、
  変わってしまいます。

  だから
  記録し続けるのです。

  (風の香りまで)
@岩手県北部

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