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イワテバイクライフ 2017年10月前半


2017年10月15日(土)
すっきりとはしない空だったが、まあ温厚な薄日だった。夕刻には雲が広がった。最高気温17度1分(盛岡)。



  問題らしきものに触れ、
  すぐに回答が出て来るのなら、
  敢えて、その道筋を
  描いてみせる必要もなかろう。 
  一人の胸の内で解決したことは、
  風に飛ばしてしまうだけ。

  見えない答えに恋焦がれ
  全世界を背負って
  悶え苦しむのは、
  立派な誰かに譲るとしよう。
@岩手山麓

2017年10月14日(土)
雲が多かったが、薄っすら青空がのぞき陽射しも少々。岩手山全体が現われそうで現れなかった。最高気温16度3分(盛岡)。



  あなたの精神は砂のようですか?と
  片言の英語でターバンの男は訊ねた。

  そんな夢の欠片を胸に
  アスファルトロードを旅していくと、
  砂嵐が巻き起こり
  見渡す限りの砂漠に頓挫することになる。

  静まり返った砂の丘は、
  どんな物語も
  水の様に吸い取るはずだが、
  英語に変換できない精神は、
  一滴の雫にもならない。

  ならば、せめて、と誰かが囁く。
  魂をふり絞って歌え、と。
@北東北

2017年10月13日(金)
午前中は雲が多かったが、午後には晴れて来た。夕刻には岩手山のシルエットも鮮明だった。最高気温16度9分(盛岡)。



  グロテスクな記憶が
  浮かんでは
  揺らめき
  また沈む。

  礫を投げてはいけない。
  矢を放ってはいけない。
  まして
  火の海にしてはいけない。
  
  見る者の
  心の水鏡だから。
@北東北

2017年10月12日(木)
律儀な曇天予報を置き去りにして、そこそこ青空や陽射しがあった。さすがに夜になって辻褄を合わせる小雨。最高気温19度5分(盛岡)。



  いつも良い子で
  理想は高く,
  立派に生きていないと
  許してもらえない空気に
  馴染んでみせようなんて、
  なめた挑戦だ。
@北東北

2017年10月11日(水)
中距離的には「小雨に煙る」。遠距離的には「霧に霞む」。夜を迎えて雨音が強まった。最高気温13度2分(盛岡)。



  関心も何もない.
  まったくどうでもいいものから
  絶縁されて、
  それが何だい?

  のほほんと珈琲をすする心は
  不埒なのかい?

  (果てしなき無縁の構図)
@岩手山麓

2017年10月10日(火)
予想通りの曇り空。ただ、雨の降り始めは早まり、お昼にはパラパラ。その後、所により間断無い雨音。最高気温19度5分(盛岡)。



  昨日旅した北の港に
  何か忘れ物をした気がして
  今日も同じ岸壁にたたずむ。


  (雨の滴だけが新しい)
@北東北

2017年10月9日(月)
取り付く島もない曇り空で始まった。午後には多少の青空も現れたが、陽射しの協調は無かった。最高気温21度5分(盛岡)。



  明日の彼方で誰もが思う。
  「あの時代は、どうかしていた」
 
  けれど未来よ。
  過去からの弁明に
  耳を貸してはくれるな。
  
  「矛盾にまみれながら、
  あの日々を乗り越えるほかに
  道は無かった」と
  言逃れさせてはならないのだ。
@八幡平市

2017年10月8日(日)
完璧な秋晴れを思い描いていたが、前夜の雨に濡れた道は乾き切らず、見上げれば薄雲が目立ち、いまいちな空。最高気温24度2分(盛岡)。



  失敗を恐れると
  何故、声は小さくなるのだろう。

  そんな声たちが語る
  明日のことなど
  老いた耳には
  届かない。
@北東北

2017年10月7日(土)
予定通りの雨も、しとしと程度。さほど空気も冷えず、しみる辛さとは無縁。夕刻には雨は止んで上向きの気配。最高気温17度2分(盛岡)。



  求心力を失っていくと、
  人は、夜毎、宴を開きたがるのか?

  つなぎ留めるものが多すぎて、
  飲んでみせ、食ってみせ、
  歌ってみせ、裸踊りをしてみせ、
  朝を迎える頃には、
  またひと回り、
  肥えているのか?


  ※本文と画像は無関係
@北東北

2017年10月6日(金)
朝から薄雲が広がり、岩手山はぼんやり。わずかな陽射しも昼過ぎには遠のいた。じっと雨雲を待つだけの一日。最高気温17度6分(盛岡)。



  いろいろ見た後で
  良いものに出会う。
  感動もひとしおだ。

  (その逆は、悲しい)
@岩手山麓(2005年10月撮影)

2017年10月5日(木)
朝方は晴れて冷えた。最低気温4度3分(盛岡)。岩手山にかすかな雪の白さ。初冠雪。平年より8日早い冬の先ぶれ。最高気温17度6分(盛岡)。



  雲と一緒に黄昏て
  星と一緒に夢を見て、
  鳥と一緒に目を覚まし
  風と一緒に走り出す。

  (すべては、この空の下)
@岩手山麓

2017年10月4日(水)
朝の青空は、まあフェイントで、その後の雲の展開は激しく濃厚だった。夕刻になって、冷えた晴天。深まりゆく秋。最高気温14度6分(盛岡)。



  もうよかろう。

  振り向けば何事も無き天地。
  我が影を一枚置き去り、
  漆黒の道へ戻りゆく。

  (無造作な秋)
@北東北

2017年10月3日(火)
雨を含んだ曇天で始まった。午後には一瞬の陽射しも現れたが、すぐ小雨に濡れたりした。まあ、回復傾向。 最高気温17度9分(盛岡)。



  伝えるべきことが無ければ、
  いいんだよ、
  そこに突っ立っていなくても。

  描くべきことが何も無いなら、
  いいんだよ
  筆を握りしめていなくたって。

  形だけ守って
  無用なことや
  空疎なものを
  出し続けても 
  誰も喜ばない。

  (さ、家に帰って、お休みよ)
@花巻市

2017年10月2日(月)
朝から問答無用の曇天で、そりゃあ秋雨を覚悟したけれど、案外、空は我慢してくれて、しかも寒くはなかった。最高気温18度4分(盛岡)。



  魂に翼があれば
  それで、いい。

  最期のその瞬間まで、
  めざす大陸への途上なら、
  それで、いい。
@北東北

2017年10月1日(日)
終日文句なしの秋晴れだったはずだが、昼前までは曇って曖昧。まあ午後は「らしい青空」だったが、夕刻、雲が戻って御破算。最高気温21度4分(盛岡)。



  積み重ねた心の旅路を
  言葉に置き換えた途端、
  行き着く先は別の世界。

  説明のつかない思いで
  始めた日々なのだから。

  物語になることを拒み
  ぷつり途絶えることが
  似合っているのだろう。
@北東北

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