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イワテバイクライフ 2017年11月後半


2017年11月30日(木)
朝方はすっきり晴れていた。それが、いつの間にやら曇天に入れ替わっていた。ある種のマジックだった。最高気温4度8分(盛岡)。



  良い時を迎えると、
  最悪の季節が
  視野の片隅に
  入り込むようになる。

  (失うことが怖いんだね)
@岩手山麓

2017年11月29日(水)
最低気温がプラスなら気分も和らぐ、日中は雲が多かったが、夕刻にはすっかり晴れた。最高気温13度7分(盛岡)は思わぬプレゼント。



  心の底に
  鳴動を聞いた気がする。

  私に何か
  起きているのか?
  始っているのか?

  宿命の日々が、
  高速で押し寄せて来るのか?

  (あるいは、初冬の幻聴か)

2017年11月28日(火)
朝方は、この冬一番の冷え込み。最低気温マイナス5度6分。放射冷却の青空はみるみる温和になった。最高気温8度(いずれも盛岡)。



  何ら実態のないことでも、
  当事者たちだけが、
  高ぶり、身を震わせ、涙を流し、
  嗚呼、素晴らしい素晴らしい、と
  謳いあげるうちに
  不滅の歴史とやらが誕生する、
  なんてことも
  ま、あるのだろう。
@岩手山麓

2017年11月27日(月)
晴れた。朝から晴れた。稀なことだが晴れた。が、陽射しの割には、てんで冷たい一日だった。最高気温4度1分(盛岡)。



  援軍無き者は、
  傷を負ったら、
  塹壕の片隅で、
  歯を食いしばり、
  呻きながら気を失い、
  眠りにつき、
  やがて血は止まり、
  傷口は塞がり、
  泥まみれのパンをかじり、
  氷まじりのスープをすすり、
  また眠り、
  そのように、
  どうにかこうにか
  生きていくのだ。
@岩手山麓

2017年11月26日(日)
朝には湿り雪が薄っすら。日中も小雨断続。湿った宵闇に冬が匂った。最高気温4度5分(盛岡)。




  広い世界を見てしまったら、
  狭隘の舞台で相変わらずの役を
  演じ続けるなんて、
  できるかい?

  (できるあんたは、とんだ食わせ者)
@盛岡市

2017年11月25日(土)
昨夜の雪は、そこそこの水墨画をもたらしたが、所詮、溶けるために舞い降りた雪だった。夕刻には街も平然としていた。最高気温2度3分(盛岡)。



  直感した未来が
  一瞬でも現実になるのが恐ろしくて、
  君は、テレビを消すのかい?

  (こわがらなくていいよ)

  どれほどの破滅や絶望も
  大丈夫だよと
  鼻にかかったハッピートーンで
  女の子たちは歌いあげ、
  世間も調子を合わせるだろうから。
@岩手山麓

2017年11月24日(金)
朝から冷えた曇天は好転を拒み、時折の小雨をもたらし、夜になって雪。街は湿った白さに染まった。最高気温2度9分(盛岡)。




  花のことをあれこれと
  雪のことをたんたんと
  心のことはあやふやに
  何事も無き人間でいる。

  (論評の標的に非ず)
@盛岡市

2017年11月23日(木)
湿った曇天は、朝から揺るぎもなく続き、まれに水滴を感じることもあったが、厚着を求めるほどの寒さでもなかった。最高気温7度4分(盛岡)。



  今日の真実を語るのなら、
  みんなが
  今日のことを忘れてからの方がいいと
  言うのかい? 

  はて、何のことだと首をかしげるほど
  時が流れ去ってしまった後で、
  おもむろに差し出すぐらいがいいと
  言うのかい?

  (臆病なんだね)


@岩手山麓

2017年11月22日(水)
昨日の雪も少しとけて青空で始まったが、少し冷えて日蔭には薄氷。夕暮れの曇天は、むしろ「らしい眺め」。最高気温6度4分(盛岡)。




  イメージを掠め取る獣が
  跳躍する大地において、
  芸術は、
  鋼鉄の地下室で花開き、
  光を見ないまま
  死滅していくのか。
@岩手山麓

2017年11月21日(火)
降った積もった(盛岡で8cm)。ひと月は早い銀世界だった。日中は案外穏やかで青空らしき色も滲んだ。雪も急速にとけている。最高気温3度3分(盛岡)。



  生きるためのステップは
  それぞれです。
  
  (私の場合)

  まずは、けして性根が腐った者ではないことや、
  嘘をついたり、でたらめをする者ではないことを
  わかってもらう為に
  莫大な時間を費やしました。

  (そこから始めなくてはならなかった)

  その上で
  ありのままの自分を
  受け入れてもらえるようになったのは、
  つい最近のことのようです。

  回り道の途上にあるあなたは、
  指の間からこぼれ落ちる砂金のような歳月に
  気も狂わんばかりの夜もおありでしょうが、
  どうか、どうかどうか、
  冬雲が途切れる朝を信じて、
  氷雪を踏みしめてほしいのです。
@盛岡市

2017年11月20日(月)
意外な青空が待っていた。風は冷たかったが、傘を持たずに出掛けられた。が、夜もこれからというところで雪がやって来て、街を染めた。最高気温4度3分(盛岡)。


  
  三手先?
  そんな面倒な予想より、
  盤上に漂うものを
  呼吸するがいい。

  趨勢の風に
  結末が匂う。
@岩手山麓 

2017年11月19日(日)。
暗く曇っているし、小雪まで舞うし、もうだめだと諦めた途端、瞬間の青空が現われ流れ去ったり。最高気温3度8分(盛岡)。



  ねえ、お爺ちゃん。
  立派なあなたは、
  ずっと昔に引退したんです。

  (よく頑張りました、ありがとう)

  でもね、
  卒業したことを忘れちゃって、
  「その道100年とか200年」とか、
  キャリアを積算し続けてみせるなんて
  さすがに、もうアレだから、
  さ、静かに
  お部屋へ戻りましょうね。

  (あなたとわたしの近未来)
@岩手山麓

2017年11月18日(土)
朝からの曇天は、小雨をもたらし、時に青空を混在させ、思わせぶりな光まで含んでみせた。最高気温8度5分(盛岡)。




  あなたが正しいかどうか
  それは、
  あなたが証明することではない。

  幾多の冬を越えた人々が
  いつか決めてくれることさ。

  (その瞬間に向かって生きる)
@三陸沿岸

2017年11月17日(金)
まあ、朝から晴れてはいた。すっきりとまではいかなかったが、夕刻の斜光は、なかなかだった。最高気温9度5分(盛岡)。



  ちょっと見たところ、
  近しいはずの似たもの同士に限って、
  反目していたりする。
 
  無縁な者は、
  多少、戸惑うことにもなるが、
  敢えて理由を求める必要もなかろう。

  知らぬふりして
  腰を低く、間を素通りするだけだ。
@岩手県北部

2017年11月16日(木)
陽射しに照らされ冬雲の乱舞。午後になって空は暗転。霰(あられ)を見た。夕刻には穏やかに回復。冬が濃度を増した。最高気温7度4分(盛岡)。



  「いえいえ、お恥ずかしい」
  「またまた、お戯れを」
  「とてもとても、私ごときは」
  「そんなそんな、大それた」
  「いやいや、ご披露するようなものなんぞ」
  「はいはい、実にまったく粗末なお話で」
  「へいへい、もう無茶苦茶でござります」
  「あらあら、あられもない」
  「ないない、ありえまへん」
  「それそれ、そっくりお返ししますわ」
  「まあまあ、どうなりますことやら」
  「ではでは、お先に失礼しまっさ」

  (無内容は金。そんな場もあるさ)
@北東北

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