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イワテバイクライフ2017年12月前半


2017年12月15日(金)
雪の粒などが舞い、冷え冷えとした曇り空だった。ただ、まあ、それだけの一日で、雪もかすかにとけた。最高気温3度6分(盛岡)。



  あなたは、
  誰かに
  仕立て上げられる者ではなくて、
  自身によって、
  あなたそのものになるのです。 

  (そんな当たり前のことに限って)

  一切の祭が終わった時に、
  思い知るのです。
@岩手山麓 

2017年12月14日(木)
雪は朝方少し舞った程度で、みるみる青空は拡大。陽射しも眩しかった。ただ、溶けだした凍結路は油断ならない。最高気温4度6分(盛岡)。



  関心の欠片も無い方角に
  新しい窓を開き、
  善良な姿を見せようとするから
  昼夜を問わぬ
  来訪の音に悩まされ、
  やがて、
  居留守をつかうようになり、
  ついには、
  窓という窓を塞ぎ、
  釘を打つはめになるんだよ。
@岩手山麓

2017年12月13日(水)
かすかに雪が積み増して朝を迎え、街の眺めはゲレンデ状態。日中は良く晴れたが、冷えて、道は凍結。最高気温0度8分(盛岡)。



  いずれ、
  そう遠くない時期に 
  舞い去るものや、
  崩れ落ちるものや、
  とけていくものには、
  せいぜい
  優しくしておくんだよ。

  (印象は、ずっと生きていくからね)
@岩手山麓

2017年12月12日(火)
寒波襲来。朝を迎える前に雪景色。ちりちり小雪断続。風も強かった。積雪は10cm弱。まあ、師走定番の眺め。最高気温0度7分(盛岡)。



  開かれたままの日記帳に、
  肝心なことなど綴られていない。
  ほとんどは、
  白紙に等しいページだ。

  (人は、そんなものを覗き見たがる)
@岩手山麓

2017年12月11日(月)
朝からしっかり重く曇って、早々に霧雨。雪はなさそうだと出掛けてみれば、バラバラと雨脚が強まった。最高気温6度5分(盛岡)。



  過去の目標を遥かに越えた?

  それで終わりかい。
  そこを本当の始まりにしないと、
  昨日のまんまだよ。

  めざすものが
  地吹雪に飲まれるような日に、
  氷雪の中から道を掘り出す気力を
  燃やし続けなくちゃ、
  次の春なんて、
  巡っちゃ来ないよ。
@盛岡市

2017年12月10日(日)
このところ判で押したような展開。朝方の晴天、そして冷えた曇天。それでも雪は見ず、寒さもかすかに緩んだ。最高気温3度3分(盛岡)。



  誰もが
  明日を見つめている。

  その明日は、
  莫大な昨日の記憶で
  構成されている。

  嗚呼、僕らは
  時空をこえて
  生きているよ。
@三陸沿岸 ※震災前年の師走

2017年12月9日(土)
青空が見えていたって小雪は舞った。不愛想で冷えたままの一日だった。最高気温2度5分(盛岡)。



  数え切れないほどの
  冬を越えて来れば、
  土地の仕組みも
  だいたいわかる。

  私を包み込んで、
  表に出そうとしない
  曖昧で怪しい被膜も見切って
  いよいよの春を迎える頃だ。
@岩手山麓

2017年12月8日(金)
午前中は見事なまで晴れた。力強い光線に溢れた。が、それらは急速に減衰し、冷えた薄曇りに変わった。最高気温3度8分(盛岡)。



  そりゃあ、
  一人でやって来ましたから。

  そりゃあ、
  惨憺たるものでしたから。

  そりゃあ、
  駆け抜けるだけでしたから。

  
  ですから、もう、
  今日という日に
  何があったって驚きませんよ。
  そんなもの。
@岩手山麓

2017年12月7日(木)
朝方は晴れて、間もなく、すっかり曇り、諦めかけたところに陽が射しはじめた。空の展開はさておき、冷えた。最高気温3度7分(盛岡)。



  すっかり
  心が離れてしまっても
  なお、寄り添う素振りを続けていると、
  ある日、
  風は止み、
  光は消え、
  道も絶え、
  ぽつんと立つ心だけが、
  ふるえている。
@盛岡市

2017年12月6日(水)
朝方は晴れていたが、やがて曇って、雪まで舞った。夕方には青空が戻り、そこそこの陽射しだった。最高気温0度9分(盛岡)。



  わたくしは
  好きで好きでたまらない此の地のことが
  どうしようもなく嫌になる時もあります。

  そんな時は、
  半日壊れて、
  涙を拭いて、
  また笑います。


  (弱い者の常です)
@岩手山麓

2017年12月5日(火)
ひょいと朝の窓に青空があった。けれど例によって、じわじわと雲は広がり、その下に孤立無援の岩手山が立ち尽くしていた。最高気温5度7分(盛岡)。



  友達を潰すのは、
  大抵その友達です。

  曖昧な笑顔や空疎な世辞を並べ、
  気を使い、腫物扱いして、
  そっとしておくのは、罪です。

  友情を謳うのであれば、
  真っ先に
  嫌われ者を覚悟することです。
@岩手山麓

2017年12月4日(月)
ひどいな。これはひどい。ここまで陰気な初冬は初めてだ。「もうええわ」と見上げる空から雨が降り出した。最高気温4度4分(盛岡)。




  あの、冷えて湿って不透明で
  暗愚と暴力が支配する世界から
  縁を切って貰えたのなら、
  まさに「正気への解放」です。

  わたくしは幸運でした。
  奇跡ともいうべき決別でした。
  どなた様かが
  逃がして下さった気がするのです。

  以来、
  澄み切った大気の中、
  ひとり軽やかです。
@盛岡市

2017年12月3日(日)
朝方は、ちらり青空が見えたが、冬の曇天へ移ろい、ぽつぽつと雪粒、雨粒。冷えて、しみったれた一日。最高気温5度4分(盛岡)。



  ごく限られた
  小さな群の祭が
  世界のすべてのように見えるのは、
  純心の証だ。
  
  ただね、
  その真ん中を貪るようになったら、
  無残な眺めだ。
@盛岡市

2017年12月2日(土)
朝の青空を見て、そう悪いことにはならないと見当はついた。すっきりとまではいかず、やや冷えていたが、まずまず。最高気温3度9分(盛岡)。




  もう
  すっかり
  わかりきったことに
  なぜ、どうして、と
  問い詰めるわたくしは、
  まったく厄介者です。

  とりわけ
  自分の幸せの理由を
  掘り出そうとする姿なんて、
  見てはいけないものです。

  嫌われても疎まれても
  はっきりさせようとする者を生んだ
  あなた方も
  問い詰められていくのです。
@北東北

2017年12月1日(金)
当り前のように氷点下の朝。空は白い冬のベールに覆われ、時折現れる岩手山は蒼白。街には雪の粒が浮遊していた。最高気温2度6分(盛岡)。




  (自分に向き合うのなら)

  不愛想な空の下、
  冷えた風に晒され、
  凍土の上を這い回り、
  白く息を弾ませるがいい。

  見渡す限り
  孤立無援の闇に包囲され、
  どくどくと血をしたたらせて
  彷徨うがいい。
@岩手山麓

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