TOP

イワテバイクライフ2018年1月前半


2018年1月15日(月)
朝は一段と冷え込み、街の動きも緩慢。不動の曇天と思いきや、午後になって乾いた小雪が降り続いている。最高気温・氷点下0度8分(盛岡)。



  吹雪いて
  積もって
  凍り付く。

  そんな日々に
  春を幻想し
  恋焦がれ、
  冬の私が疎かになる。
@三陸沿岸 ※撮影は2011年1月

2018年1月14日(日)
今朝も冷え込んだ(氷点下8度2分)。日中は良く晴れて、山寄りの道も地肌を見せ乾いていた。最高気温2度(盛岡)。それ以上の微熱はあった。



  もう、私が、此処に
  立っていなくてもいいだろう。
  この地の風を
  とことん浴びて来たのだから。

  その果ての決心が
  真一文字の道を見据えているのだから。
@岩手山麓

2018年1月13日(土)
相変わらずの冷え込みで一日は始まり、日中はそこそこの陽射しはあったが、気分までは温もらなかった。最高気温1度4分(盛岡)。



  見知らぬ誰かに
  場を貸し与えられ、
  光まで当ててもらって
  どうにかこうにか
  形になっている日々ならば、
  もう少し、ひっそりとしていようか。
@岩手山麓

2018年1月12日(金)
厳しい寒気(氷点下9度3分)で朝を迎え、昼過ぎまでは良く晴れた。岩手山も上々の姿だった。夕刻に曇って、夜には雪が舞った。最高気温1度1分(盛岡)。



  待たず
  求めず
  想像すらしないところに
  転がり込む。

  真の朗報とは
  そのようなものかもしれない。
@岩手山麓

2018年1月11日(水)
砂糖をまぶしたような雪を見て朝を迎えた。終日、青空は軽やかで、光はまろやか、微熱の漂う空気だった。最高気温2度2分(盛岡)。



  この空の下に
  思い通りになるものなんて、稀だ。
  だから、
  たまたまの道端に立ち止まり
  ありのままの眺めを受け止め
  今日の心とする。
@岩手山麓

2018年1月10日(水)
朝の寒さは緩んだが、雪が舞った。薄っすら白く染まった街は、やがて、そこそこの陽射しを浴び、青空を仰ぎ、雪はとけた。最高気温2度(盛岡)。



  いっとき吹雪いて
  山は白く染まった。
  じっと立ちつくし、
  静けさに同化して
  命の気配を探れば、
  この胸の息の音が
  高まり波打つのだ。
@岩手山麓 ※画像は過去のものです

2018年1月9日(火)
寒さは緩み、小雨断続。時折、陽も射し、彼方に青空ものぞいた。少し風が強かった。最高気温6度7分(盛岡)。



  誰の顔も曇らせない。
  曇らせてはいけない。
  だから、
  月の裏など語ってはいけない。

  そんな暗黙の了解とやらに縛られて、
  明日の空を曇らせるのかい?
 @岩手山麓

2018年1月8日(月)
昼前後は、多少の明るさがあった。岩手山も雲を背景に何とか見えていた。そこそこ気温は上がった。最高気温4度(盛岡)。



  古参兵は
  威勢の良い言葉に
  目を輝かせたりしない。

  風の気配に
  耳を澄ませ
  生き延びる。

  (重ねた失望の記憶を武器に)
@岩手山麓

2018年1月7日(日)
昼前から夕方にかけて空は大きく開けた。かすかに日が長くなったせいか、澄んだ夕闇が持続した。最高気温3度(盛岡)。



  降る雪に
  恨み言を並べる者はいない。

  どうせ、
  とけゆくものなら、
  いずれ、
  春爛漫の日々なら、
  今日の冬に抗う者はいない。

  ゆっくり衰弱していく季節を
  さめた目で撫でながら、
  心を片付けている。
@岩手山麓

2018年1月6日(土)
青空はあった。街も陽を浴びていた。けれど、周囲の山々には、常に白濁のベールがかかっていた。最高気温4度6分(盛岡)



  私という冬よ
  陽光の大攻勢の前に、
  せいぜい凍結の味を
  楽しんでおくがいい。

  旬を知るものは、
  引き際を誤らない。
@岩手山麓

2018年1月5日(金)
午前中は、まずまずの青空。温厚な陽射しだったが、大気を温めるまでには至らなかった。午後はしだいに薄雲。最高気温3度5分(盛岡)



  その日が
  どうなるか、
  わからなくても、
  その日を
  どうするか
  わかっていれば、
  充分じゃないか。
@岩手山麓

2018年1月4日(木)
朝から順調に青空は持続した。午後の陽射しは眩しく強く氷雪をとかすように見えたが、案外、空気は冷えていた。最高気温3度(盛岡)。



  口には出せないことばかりだと、
  人は、よく喋るのか?
  言葉の迷彩色を紡ぎ出しては、
  幾重にも纏うのか?
 @岩手山麓

2018年1月3日(水)
朝から夕方にかけて良く晴れた。新春の雪もかすかにとけた。まずまずの三が日。最高気温2度2分(盛岡)



  立っていられないほどの
  風だったのか
  雪だったのか
  夜だったのか
  せめて、立ち姿で
  年は越えられなかったのか。
@盛岡市

2018年1月2日(火)
青空で始まったかと思ったら、時折、雪が舞い、諦めた途端、陽射しが戻ったり、一筆で綴れる一日ではなかった。最高気温4度2分(盛岡)。



  気紛れな花を残さず
  いつかどこかの丘で、
  永遠の春になりたい。

@岩手山麓

2018年1月1日(月)
薄っすら新雪を纏って元旦。途切れ途切れの光。夕刻は晴れ間もあった。最高気温4度9分(盛岡)。朝の雪も半分になった。



 ごく、たまに
 通過点とやらを踏まないと、
 道は、あまりに漠然と果てしない。

@岩手山麓

このページの先頭に戻る