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イワテバイクライフ 2003年7月前半


7月13日(日) 
曇り時々陽射し @真昼林道(岩手県沢内村〜秋田県千畑町)


  
ツーリングマップル(昭文社)には、
  「ダート27km東北有数の峰越林道」とある。

  2年ぶりにKTMで真昼林道を走った。
  岩手県側は、ブナの原生林や、
  樹間にのぞく清流など、変化がある。
  かつてのガレ場も整備され走りやすい。
  所々の亀裂は、ご愛敬。
  秋田県側は、深い谷間を見下ろすつづら折り。
  路面は安定している。
  写真はピーク付近の「峰越登山口」(北を展望)。
  ブーツも脱ぎ、汗を吸ったTシャツを陽にさらす。
  小一時間、ほのかに甘い風を楽しむ。
  ちなみに、ここから3200mで真昼岳(1060m)。

  一旦、秋田県の千畑町に下ったが、もの足りず、
  同じルートを引き返す。


7月12日(土) 
汗がしたたる照り返し @安比高原

  朝、キャブの不調でKTMを
  家まで2kmほど押し歩くはめに。
  汗が目にしみる。
  梅雨の晴れ間が
  つまり岩手の盛夏であることを思い知る。

  昼過ぎ、GSアドベンチャーで
  安代あたりを流しクールダウン。

  夕方、仕事の恩人宅を訪ねる。
  親友の御夫妻もいらしてホームパーティとなる。
  大迫のワイン「五月長根(さつきながね)」に酔う。

  夜9時、送別会に出席。
  まぶしいほどの若さと自信と志に
  老兵は、頷き、拍手を贈るのみ。

  


7月10日(木) 
終日の雨のち大雨警報 @盛岡市上田(岩手第一ホテル)


  あの娘(こ)は、待ちくたびれて嫁いでしまった。
  
  アイツは、人事を尽くしながら天命を待てなかった。

  私は、その方角にお山の稜線を待つうち
  泊まったこともないホテルの眺めを
  心に棲み着かせてしまった。

  雨宿りが、酒宴に移り、兄弟杯に進むような、
  「人生の成り行き」を思ってみたりする。

  夜、盛岡地域にも大雨警報。


  ☆ 盛岡市上厨川に建設が進む大型ショッピングセンター、
     8月9日午前9時オープンとの記者会見。


7月6日(日) 
晴れ時々曇り、いささかの湿度 @滝沢村


  モンキーで早朝散策。
  岩手山神社には、原色の屋台が雑魚寝していた。

  昼過ぎまで、滝沢村のトライアルパークで過ごす。
  開墾さながら、セクション作りを手伝う。
  合間に、フロントアップ、2度吹かしの練習。
  クラッチやリヤブレーキに
  落ち着いてタッチできるようになった。
  林の泥沼でタイトターンを重ねた後、
  乾いた赤土の斜面で昇降旋回を試す。
  出来なかったことが、出来る。

  洗車し、シャワーを浴びると、
  夕風に誘われ、ロードスターに跨る。
  106号線の甘い草木の香りに、心は静まる。
  川井村(大仁田)から荒川高原に上がり、遠野周遊。


7月5日(土)
曇り 山間部雨
 @雫石町(牧草の包装作業)

 
タイヤを交換した愛機を引き取り、
  200kmほど試運転。

  梅雨がもたらした牧草の実り。黒く濡れた樹林。
  仙岩峠にたちこめる梅雨の匂い。
  混濁の田沢湖に舞う雨滴。
  341号線を北上すれば、空は絶望的に暗い。
  宝仙湖から本格的な降雨。
  全身にしたたる水滴が、
  更なる雨雲を求め、八幡平へ。
  高度を上げるほどに霧は深まる。
  解けた雪の恨みが風にまじる。
  黒谷地で大気はやわらぎ、視界を取り戻す。
  でも、野性に還りかけたライダーが夢想したのは、
  行き倒れになるほどの豪雨だった。


7月3日(木) 
朝夕の曇り空、日中は晴れ間 @雫石川(盛岡市街地を遠望)



  中央通り一帯に紅白の幟がはためく。
  岩手山神社の祭りが近い。
  5日(土)6日(日)、
  神楽奉納、餅まき、さんさ踊り等々。
  住吉神社や盛岡八幡宮などの祭りが後に続く。

  午後、職場に来訪者。
  バスを運転手する金次郎さんだった。
  
  盛岡駅前の8番停留所。
  単身赴任先のナゴヤに戻る朝、空港行きのバスを待つ私。
  女学生を乗せて発車するまでの間ひと息入れる金次郎さん。
  いつしか会話が始まった。
  きまって7:45から2〜3分の立ち話だった。
  以来4年。

  葛巻産の山葡萄酒を頂戴した。
  


7月2日(水) 
梅雨の晴れ間のち水溜まりを残す雨のち曇り @盛岡市上厨川字前潟


  梅雨の晴れ間に積乱雲。
  車内で山下達郎がシャウトしている。

  さっき、隣の後輩が得意げに言っていた。
  「イワテ全土に1ミリの雨が降ったら、
  どのくらいの水量か、わかりますか?」
  いわく「ドラム缶750万本分」らしい。

  乾いた陽射しに
  「ドラム缶」という響きが似合うから、○。

  さて、開発が進む盛岡の南に
  またひとつ大型店がオープンする。
  日報の巨大な折り込みチラシに誘われ店内を見学。
  なるほど、ホーマック上堂店リニューアル工事の
  意味がわかった。
  


7月1日(火) 

曇り、雨の気配無し
 @盛岡市箱清水(三田農園)

   知り合いのお宅が箱清水にあると聞き、
  モンキーでぶらり繰り出す。

  町内の案内板で家はすぐにわかった。
  
  広々とした庭に
  上品な御婦人が佇んでおられた。

  挨拶をと思ったが、
  自らの風体を顧み、そっとその場を離れた。

  箱清水のいたるところに麦秋。

  三田農園では、りんごの摘果が進んでいた。
  
  鋏の音、迷い無く。
  実が落ちる音、潔く。

  


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