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イワテバイクライフ 2011年2月後半


2011年2月28日(月)
盛岡では5度5分もあった気がしない。どちらかと言えば曇りがちで「寒の戻り」。@盛岡市
※画像は2008年2月29日に撮影したものです。
 



  うまくやり過ごすことに
  腐心する群は、、
  ひとつ歯車が狂っただけで、
  無力なものだ。

  現状と言う檻の中を
  右往左往するだけで、
  カレンダーをめくり切る日を
  待つばかりだ。
  
  鉄格子を爆破してでも、
  意地を貫こうとする者など、
  ついに現れないから、
  ある日忽然と消えるだけだ。

  恥の感覚も反省の跡もなく、
  何も変わらぬ現状を置手紙に、
  さっさと消えるだけだ。

  
HONDA ベンリィ50S


2011年2月27日(日)
春霞だ。風は無く。大気は温厚だ。最高気温5度3分(盛岡)だが、数値以上の喜びがあった。 @花巻市



  誰だって、
  登り切ることをめざして
  飛び出していく。

  そして、人の仕業である限り、
  断崖の途中で失速することもある。

  でもね、
  立ち往生したって、
  恥かしいことじゃない。

  今度こそはと
  目を輝かせて
  すんなり下って来る姿こそが、
  人の力量なんだ。
  生命力なんだ。
ライダー:takahasi takeiroさん(国際A級)


2011年2月26日(土)
まあ、温厚な晴天だったが、最高気温が2度1分(盛岡)と聞くと、心が広がらなかった理由もわかる。 @花巻市



  失うことばかりの道なら、
  一瞬でもいい。
  精一杯の轍を、早春の泥に描いておこう。
  前進の意志を、一個の岩に刻んでおこう。



  ※画像と本文は一切関係ありません。
ライダー:sugawaraさん(国際B級) 


2011年2月25日(金)
盛岡では夜の雨音を聞いた。日中は薄曇りから、かすかに青空ものぞいた。最高気温は7度7分だったが、風が強く薄ら寒かった。 @岩手山麓
※画像は2010年2月25日に撮影したものです。



  洗うもよし。
  磨くもよし。
  油をさすもよし。
  ものを愛おしむことは、
  いいことだ。

  なんだか、
  明日の居場所を
  雑巾がけするような気分だ。

  今日の思いを
  かすかに艶めかせ
  遠い明日へ届ける儀式のようだ。
ヘリテイジ ソフテイル クラシック


2011年2月24日(木)
凡庸な晴天だった。ところが最高気温に仰天。盛岡で9度3分。宮古に至っては16度9分。何かの間違いだろう。 @岩手山麓



  黙々走っていると、現れる。
  何処の誰ともわからぬ者が現れる。

  「ボチボチおやりよ」
  「そこそこでいいから」
  「テキトーにおやりよ」
  そう言う者が
  必ずといっていいほど現れる。

  馴れ馴れしい台詞は、
  激励ではない。
  慰めでもない。
  その場限りの気休め。
  (もしくは皮肉)

  この無責任な気分に乗せられて
  終っていった者は、
  少なくないのだ。
HONDA Ape100


2011年2月23日(水)
快晴。風も無く春光の温もり。屋根の氷が滝となって流れ落ちる。最高気温7度3分(盛岡) @盛岡市
※画像は2006年2月18に撮影したものです。



  分厚い氷を割るのなら、
  一か所だけ叩いでもだんめだ。
  先にこまけえ楔を並べて打っておくのさ。
  そうすておいてだ、
  氷の端の方から楔の方さ鋼を叩き込むのさ。
  力まかせに叩いたらだんめだ。
  斜めにコンコンと、揺さぶるように、
  亀裂を誘って走らせるように、
  強く弱く、トトンカカンと鋼で叩くのさ。
  すると、ミシッと音をたてて、ひびが入るのさ。
  場所を変えて、トトンカカンと鋼を入れると、
  あんれ、まあ、
  座布団ぐれいの氷の板が、ガラリとはがれるんだよん。

  (厄介者の追い出す方と同ずだな)
HONDA ベンリィ50S


2011年2月22日(火)
眩しいほどの青空が、天空を支配し、氷雪は音を立てて、とけて、滝となった。まさに春の援軍の足音。 @岩手山麓
※画像は2011年1月25日に撮影したものです。



  恋い焦がれた時間は  
  地獄の中でこそ
  宝石だ。

  夢にまで見た物語は、
  禁じられてこそ
  ときめく。

  そして、願望も夢想も、
  季節とともに
  凡庸なものとなり、老いていく。

  そんな日を迎えたら、
  「嗚呼、あなたのおかげで  
  どれほど輝いたことだろう。
  どれほどときめいたことだろう」と
  いたわってやれないものか

  
HONDA ベンリィ50S


2011年2月21日(月)
終日快晴。確かに雲のかけらひとつ見なかった。春の戦陣のどこか気忙しい「ぬくもり」に戸惑う。 @岩手山麓



  絵でも、音楽でも、人生でも、
  そうなのかもしれないけれど、
  筆が固まったり、
  イメージが凍ったり、
  思いから離れたりすることがある。
  
  けれど、そんな時こそ、
  じっと待っていると、
  這い上がって来たり
  わき上がってきたり、
  流れ出すものがある。
  眠らない思いなんだね。
  
  地の果てまで描こうとする筆や、
  歓喜と悲嘆を織りなす旋律。
  真実と幻想の間で沸騰する精神。

  幾年月の停止の末に、
  結論も出ないまま、
  終息の地も定めないまま、
  燃え立つものこそが命であると、
  信じたい。
  
HONDA Ape100


2011年2月20日(日)
ほぼ50日ぶりに花巻の山を歩いてみた。淡白な青空が広がったが、どこか薄ら寒く、元気になれなかった。 @花巻市(トライアルパーク)



  まあ、なぁ。
  四角四面で辿り着けるのは
  三合目ぐらいまでかなぁ。

  そこまでの者に
  無理矢理勲章を押し付けて、
  頂上をめざせと言ってもなぁ。
  (罪なことだなぁ)

  罠も見分けられねえ、
  風も読み切れねえ、
  人の気持ちもわからねえ。
  そんな者が、
  杖をついて勇ましく登り出すから、
  目も当てられねえことになるんだな。

  ほれ、またひとり滑落していくぞ。



  ※本文と画像は一切関係ありません。
ライダー:muramatuさん(国内A級)私のトライアル修行の大先輩です。


2011年2月19日(土)
最低気温マイナス1度5分(盛岡)こそがニュース。穏やかな青空に恵まれ、心の重心は春へ傾いた。 @盛岡市
※画像は2006年2月18日に撮影したものです。



  思わず、
  夜明け前の君の手を握った。
  待っていたかのように、
  君は目を見開いた。
  枕を凍らせる冷気の中で、
  その瞳は「夢を見たのね」と呟く。

  「そうさ、憎しみからは
  けして何も生まれないんだ。
  それが、心底わかったよ」と僕は告げた。

  君は、しばらく天井を見上げると、
  どんな物語だったのか尋ねた。
  僕は、ひと思いに記憶を引き出そうとして、
  手ごたえを失い、当惑した。

  君は、僕の手を握り返して微笑んだ。
  「いいのよ。それを思い出すのが、
  あなたに残された人生なのよ」

  そんな夢を見た。
  
HONDA ベンリィ50S


2011年2月18日(金)
夕暮の頃、あきらめていた青空が現われた。山野の雪は湿って掴みどころが無く、屋根の雪は力尽きて滑り落ちた。 @盛岡市



  宝くじに当たったら、
  とっとと使って
  自由におなりよ。

  魔法の杖を持ったら、
  さっさと振って、
  未来をお出しよ。

  楽園の鍵を拾ったら、
  こっそり開けて、
  心をかくまいなよ。
HONDA Ape100


2011年2月17日(木)
ぼんやりした灰色の大気に、太陽の在処が見え隠れして、まれに青空の気配が漂った。 @岩手山麓
画像は2011年2月16日に撮影したものです。



  何事も無い平穏な日々の中に
  ふらりと現れ、
  「元気か」と声をかけて来る。
  「無理するな」と肩など叩く。
  たぶん、それが、友達なんだね。

  何事も無いことの幸いを知る友は、
  生涯の友だ。
HONDA ベンリィ50S


2011年2月16日(水)
半月ぶりに雪原を走った。1月の雪とは異質の感触だった。崩れたがり、とけたがり、春の土に吸われたがる雪だった。最高気温5度1分(盛岡)。 @岩手山麓



  神よ、
  まさに此処に
  わたくしを生かしたまえ。
  永久に、
  この風を与えたまえ。

  ひたむきに働き、
  ひたすらに描き、
  どこまでも人々と支え合い、
  未来へ直進する魂に、
  せめて、今日一日の眺めを
  許したまえ。
HONDA ベンリィ50S

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