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イワテバイクライフ 2011年7月後半


2011年7月31日(日)
秋田県に入った途端、快晴。高原の緑陰には爽やかな風。盛岡に戻ってみれば、意外なほどの曇天。



  ここでは、誰もが
  目の前の罠を見抜き、
  対策を立て、
  鉄壁の構えで挑んでいく。
  結果はともあれ、
  それぞれが
  それぞれの思慮で
  危機を管理している。

  清々しく冒険をしている。
  
2011東北トライアル選手権シリーズ第4戦・秋田大会 @田沢湖高原  

2011年7月30日(土)
暗く垂れこめる雲から、断続的なスコール。それでも小さな青空が彼方で手招きしている。



  万里を駆け巡って
  傷だらけになった馬より、
  里で大切にされて
  美しい毛並みの馬を選ぶ者は、
  遂に冒険はしない。

  無傷に拘り、
  飼い殺しにするだけだ。
MOTO GUZZI 850GT @岩手山麓

2011年7月29日(金)
この暗さ、この湿気、戻り梅雨と言うのか。時折、霧状の水滴を感じた。



  明日が何処へ向かうのか、
  それはわからないさ。
  でもね、今日、心が向くことは、
  少なくとも、明後日に関わることのように
  思えるんだ。
スポーツスター883R @岩手山麓 撮影日2011年7月24日  

2011年7月28日(木)
引き続き大気不安定。大雨や雷、洪水などの警報や注意報に埋め尽くされが、。盛岡市街では、雨らしい雨は無かった。



  ここが谷底に思える者は、
  這い上がるためなら何でもするだろう。

  ここが故郷に思える者は、
  皆の笑顔のためなら何でもするだろう。

  その努力は誰のためか、
  よく考えてみることだ。
ヘリテイジ ソフテイル クラシック @岩手山麓 撮影日2011年7月17日  

2011年7月27日(水)
岩手県内各地に大雨・洪水警報が発令されたが、盛岡はかろうじて大雨の圏外だったようだ。



  その山麓は広大な荒地だった。
  地図には「イカサズコロサズの里」とあった。
  耕作地は猫の額ほどで、あとは遊休地だった。
  人々は、細々と米と野菜を作って生きていた。
  その中に、キラキラ汗を流す男がいた。
  遥かな異郷から夢を追って、この地に移り住んだ者だ。
  男は、朝の涼しいうちに農作業を済ませると、
  遊休地に花を咲かせ、森をととのえ、
  多くの野生動物を迎えた。
  やがて山麓は見事な楽園になった。
  仕事をさっと終わらせた後は、気ままな一日だ。
  男は、来る日も来る日も森を駆け巡った。
  歌をうたい、詩を綴り、絵を描いた。
  そんなある日、役人が森にやって来て、男を捕まえた。
  「この土地の名前を知っているか?
  イカサズコロサズの里だ。その名にふさわしい日々を送れ。
  終日、許された田畑に向き合い、余計なことはするな。
  男は、煮えたぎる思いを叩きつけた。
  「それでは、人の心も枯れ果てます」
  役人は一層見下して言い放った。
  「お前は、忘れたのか。  
  生きることも死ぬことも許されない罪を
  遠い過去に犯したことを」

  (そんな夢を見た)
HONDA Ape100 @岩手山麓

2011年7月26日(火)
さえない陽射しの割には30度4分(盛岡)。蒸し暑くはなかったから実感もなかったが、夕刻の小雨で不快指数上昇。



  百通りの返し技を用意したら、
  それを全部忘れて、
  輝く笑顔と屈託のない声で
  相手の懐に飛び込め。

  それが最善の第一撃。
ヘリテイジ ソフテイル クラシック @岩手県北部  撮影日2010年7月26日  

2011年7月25日(月)
思いのほかに陽射しがあった。盛岡では6日ぶりの真夏日。



  神は、
  それぞれの道を用意する。

  けれど、人は、
  それを
  じっと待っていられない。

  実に多くの無駄を重ねた末に、
  ようやく受け入れる。
スポーツスター883R @盛岡市 撮影日2011年7月24日  

2011年7月24日(日)
晴れていたのは朝のうちだけ。やがて水彩タッチの雲が流れだし、所により小雨。



  バイクに乗って
  幸せになるのもいいけれど、
  ご機嫌な自分が
  バイクを幸せにしてあげる方が、
  何だか素敵じゃないか。
スポーツスター883R @雫石町  

2011年7月23日(土)
内陸の午前中の青空ときたら、今年一番の夏かと思った。でも、沿岸はヤマセで灰色。夕刻の内陸に帰ってみれば小雨。



  果実が、
  己の努力の結果ではなく、
  ある日突然の、
  見知らぬ誰かの
  成功や破綻によって決まるものだと
  思い知らされると、
  耕す力から魂が抜ける。
  収穫の手から夢がこぼれる。

  大地は無抵抗だから、
  結局、人が気力を振り絞り、
  立ち上がる他ないのだ。
  
MOTO GUZZI 850GT @八幡平市

2011年7月22日(金)
朝の涼しさが日中まで持続したが、青空の純度は落ちていた。まずは平凡な北国の夏。



  日が傾いてから
  思いを巡らせるのはやめよう。
  長く伸びる影が、
  妙な気を起こして夜へ走るから。

  真下に自分の影を踏みしめて、
  行先を決めようじゃないか。
 
MOTO GUZZI 850GT @岩手山麓 撮影日2011年7月21日

2011年7月21日(木)
台風の置き土産なのか。透明な大気と澄み切って涼やかな風は、今年最高の一日と言い切りたくなる。

  長々と心を明かせば、
 「よくある話」と笑う人もありき。



MOTO GUZZI 850GT @岩手山麓

2011年7月20日(水)
思いがけない青空。台風6号の軌道は岩手から遠のくばかり。ほっとした大気は望外の冷涼。

 

  逞しく越えていく姿に、
  飾り立てた言葉はいらない。
  むしろ、尽きることの無い眼差しを。

  未来を信じ続ける姿に、
  美しい筋書きなどいらない。
  むしろ、今日の背中を押す大きな手を。

  現実に届く心こそが求められている。 
HONDA Ape100 @岩手山麓  

2011年7月19日(火)
台風6号が四国に接近。その気配は岩手にも及び始め、ほぼ青空は消えた。暑さもゆるんだ。



  どんなに本当のことでも、
  いかがわしい場所で
  口にしてはならない。
  (単なる噂話になり下がるから)

  闇の世界に打ち上げられた花火は、
  束の間賑やかだが、
  すぐに真っ暗で、それっきりだ。

  真実は、白日の下で叫ぶがいい。
ヘリテイジ ソフテイル クラシック @十和田湖畔 撮影日2011年7月17日  

2011年7月18日(月)
なでしこジャパンWカップ優勝。猛暑までテンションを上げて殺人的な日照り。こんな7月は記憶に無い。



  祈りとは、
  つまり、意志のことなんだね。
  祈りを捧げることは、
  意志を表明することなんだね。
  だから、祈る者は、
  祈りの通りに決断し、行動し、
  思い描いた場所に辿り着くんだね。
  その喜びを誰かと分かち合いたくて、
  今日も天地に語りかけるのかもしれない。
HONDA Ape100 @盛岡市  撮影日2011年7月16日  

2011年7月17日(日)
ゆるぎない真夏の青空を後に北上してみれば、案外、日除けの雲が広がり、どうにか、しのげる旅だった。



  境遇は決断を迫る。

  決断するたび、
  新たな境遇を迎える。

  そのように、
  人生は彫り出されていく。
ヘリテイジ ソフテイル クラシック @秋田県(十和田湖)  

2011年7月16日(土)
じわじわと真夏の空が拡大した。外出を断念させるほどの熱気。盛岡で33度5分。見事な夕焼けは、猛暑継続のサインか?



  ほっとして
  手放しちゃいけない。
  水に流しちゃいけない。

  決定的な事実は、
  灰になるまで燃やして、
  使い切らなくちゃ、
  闘って掴み取った者が、
  報われない。
HONDA Ape100 @盛岡市  

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