TOP

イワテバイクライフ 2011年12月前半


2011年12月15日(木)
小雨にけむって夜は明けた。昼前後には薄ら陽射しもあったが、結局雲は払われず、夕刻の風に小雪がまじった。



  他人に注意したくなったらね、
  そういう自分を警戒することだ。
  単なる小言になったら、
  つまらないからね。

  他人と議論したくなったらね、
  そういう自分を説伏せることだ。
  単なる大声になったら、
  つまらないからね。

  (もの静かに流していこう)
HONDA Ape100 @盛岡市郊外

2011年12月14日(水)
そこそこ冷えていたが、早々に広がる青空に気分はプラス方向へ。夕刻には冬雲が巻き返し、うねり始めた。



  ひとつの山を背負う。
  そこに現われる幾億の光景を見つめ、
  ひたすらに季節の光と風を浴び、
  今日の命を抱きしめる。
  この山麓で、そのように生きる。
  生きようと思う。

  (君の柱は何だい?)
MOTO GUZZI 850GT @岩手山麓

2011年12月13日(火)
穏かに夜は明け、順調に雲は流れ去り、心地よい冬晴れとなった。最高気温が5度を越えれば、もう上出来。



  慣例を崇拝する者は、
  物事がうまく運ばなかった時に
  例外という理由を欲しがる。
  特殊な事情にしたがる。
  突発事故にしたがる。
  例外中の例外に仕立て上げ、
  地中深く埋めたがる。
ヘリテイジ ソフテイル クラシック @滝沢村

2011年12月12日(月)
盛岡で最低・氷点下1度3分、最高・5度3分。昼過ぎには薄日。夕刻には青空。本気とは言えない岩手の師走中旬。



  懸命であることを
  正義にすりかえちゃいけないよ。
  汗さえ流せば許されると
  思っちゃいけないよ。
  闇雲に頑張ったから
  賞賛される世界なんて、
  何も解決しないまま終わるよ。

  (向き合うものを見極めなくちゃ)
 XL1200R @姫神山麓 撮影日2006年12月8日

2011年12月11日(日)
かすかな、まだらな 雪化粧の朝だった。午後には、曖昧な青空が開けたが、最高気温3度5分(盛岡)の寒気を突破して山に至れば、粉雪の世界。



  老いていく者よ、抗議してはならない。

  新しい時代とやらに嫌悪を覚え、
  侮蔑の眼差しを向けてはならない。
  たかがあなたが生きた歳月の
  たまさかの気風や作法や流儀など、
  もはや昔話なのだ。
  あなたの青春時代を支配した正義は、
  役に立たぬほど時代は複雑なのだ。
  あなたの壮年時代を支えた活力は、
  うっとおしいだけの精神論なのだ。

  それが納得できないのなら、
  冬の原野に普遍のマグマを探るがいい。
HONDA ベンリィ50S @盛岡市

2011年12月10日(土)
氷点下5度2分(盛岡)の朝。この冬一番の冷え込み。もやもやとした冬の被膜はみるみる払われ、柔和な陽射しに包まれた。



  この山々に囲まれ、
  この風景を受止め、
  この空の雲を眺め、
  この風に吹かれて、
  わたくしの無常観は
  どのように芽生え、育まれ、
  変容し、定まっていくのか、
  見届けるために生き抜くのです。

  (輝く笑顔で見送り迎えるのです)
MOTO GUZZI 850GT @岩手山麓

2011年12月9日(金)
最低気温は氷点下4度(盛岡)。午前中は、モノトーンの街に小雪が舞った。午後には、晴れ間も見られたが、最高気温は0度9分(盛岡)。この冬一番の冷え込み。



  何かを背負い、
  それを隠して、
  明るく生きる。
  大変だね君も。

  叫び出したい
  思いを堪えて、
  微笑んでいる。
  大変だね君も。

  そんな君の姿、
  そ知らぬ顔で
  見ているのも
  大変なんだよ。
HONDA ベンリィ50S @岩手山麓 撮影日:2010年12月11日

2011年12月8日(木)
最低0度2分。最高6度。師走の盛岡が微笑む気温だ。予報以上に空は開け、山は上機嫌だった。



  もしも、あなたの仕事が
  天気や季節に関わるのであるなら、
  まずは、
  山へ行って雪を踏みしめるべきだ。
  海へ行って潮風を受止めるべきだ。
  街へ行って人の思いを知るべきだ。
  決められた時間
  きちんと机に向かって、
  天気図や歳時記と
  にらめっこをしているだけでは、
  到底足りない。
スポーツスター883R @岩手山麓

2011年12月7日(水)
そこそこ昼過ぎまでは青空があった。だが、周辺の山並みは冬雲に支配され、陽が傾くにつれて陰気な空気に包まれた。



  思考は楽観的に、
  言語は平板的に、
  人間は幼児的に、
  そのように地ならしされた里は、
  やがて、大きなものに吸収・支配され、
  地図から消えてなくなる。

  (百年もかからない)
MOTO GUZZI 850GT @岩手山麓

2011年12月6日(火)
朝方は鮮明な青空もあったが、徐々に冬の雲に占拠され、夕刻には、すっかりどんより。最高気温6度(盛岡)。



  一日が24時間のように、
  一升瓶にそれ以上は入らないように、
  私の心の容量は、
  せいぜい
  見渡す一面の海原か、
  見上げる冬の星座か、
  あるいは
  愛しい君ひとりぐらいのものさ。
MOTO GUZZI 850GT @岩手山麓

2011年12月5日(月)
雪の舞う朝だった。うっすら街を白くしたが、すぐに制空権を青空に奪われた。最高気温は3度5分(盛岡)。



  世間にどう見られるか。
  そんなことに怯えるだけの群は、
  やがて失速し停止する。
  賛否の波を避けるものは、
  何もせずじっとする。
  昨日以上のことはしない。
  そのように
  無風状態を有難がっているうちに、
  平板で活力の無い群になり、
  生まれ変わる力さえ失って、
  社会に見限られていく。
HONDA Ape100 @盛岡市

2011年12月4日(日)
まれに天気雨などあったが最高気温10度をもたらす陽射しだった。しかし、最大瞬間風速21度を越える風もあり、身を縮めた。



  師走の山に彷徨うなんて、
  とけた雪を吸った道と
  泥まみれで格闘することになる。
  でも、その行き着く先に
  澄んだ湖水などがあれば、
  もうそれだけで救われるのだ。
  
  ブーツにしみ込む水を忘れて
  今日一日を洗い流す。
  
HONDA Ape100 @盛岡市

2011年12月3日(土)
終日雨に濡れた。昼過ぎには本降りだった。冷たい雫だったが、気温は案外高く、盛岡では度分だった。



  焦ることは無いんだよ。
  力がみなぎってくる時を待てばいい。

  諦めることは無いのさ。
  思い描く自分を信じられるならいい。

  閉籠ることは無いのさ。
  みんなに笑顔の君を見せればいい。

  口籠ることは無いのさ。
  何が幸せなのか言い切れればいい。

  迷うことなど無いのさ。
  思い焦がれた道を突っ走ればいい。

  (強い心で、穏かな日々を)
HONDA Monkey @盛岡市 撮影日2009年12月3日

2011年12月2日(金)
氷点下1度9分(盛岡)など想定内のこと。むしろ最高気温6度は儲けもの。雪は解ける一方だ。



   
やさしい風なら
  道とともに吹かれていよう。
  どこまでも寄り添える。

  ぬくもる光なら
  山とともに照らされていよう。
  にこにこ包み込まれる。

  たのしい夢なら、
  雲とともに追いかけていよう。
  みるみる膨らんでいく。
ヘリテイジ ソフテイル クラシック @岩手山麓

2011年12月1日(木)
ほとんど0度の朝。日中は5度に届かず冷え冷え。北からの風。乾いた大気。身にしみる師走。



  大気の中に私を放ち、
  あてもない時を与え、
  天空など眺めさせる。
  野性の体温を放射し、
  白い息を吐き彷徨う。
  雲を追い、光を求め、
  宵闇に飲まれるまで、
  ありのままに生きる
 
MOTO GUZZI 850GT @岩手山麓

このページの先頭に戻る