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イワテバイクライフ 2012年1月前半


2012年1月15日(日)
内陸は軒並み真冬日。分厚いブーツでも凍傷になりそうな寒気だった。ただ晴天続きで街の残雪は急速にとけている。



  良いものを見ていたい。
  間近に見ていたい。
  ずっと見ていたい。
  (そう思うことがある)

  熟達の呼吸や
  水の如き振る舞いや
  揺らぐことの無い精神を見たばかりに、
  生涯の道筋を決める者もいる。

  (卓越した技量は、文化なのだ)
@花巻市(山屋トライアルパーク)

2012年1月14日(土)
盛岡で最高気温が氷点下1度7分など多くの地域で真冬日。大学入試センター試験につきものの大雪が無かっただけ幸運。



  法の前で、
  間違いを間違いと思わず訴える者がいる。
  犯罪を犯罪と知らずに主張する者がいる。

  思いの丈を声にして、
  懇切丁寧に言葉にして、
  自らの過ちを証明してみせる者がいる。

  これほど分り易い被告はいない。
  (法廷のどよめきが聞こえる)
HONDA Ape100 @岩手山麓 撮影日2012年1月10日

2012年1月13日(金)
盛岡に限らず最高気温が氷点下に留まった地域は多かった。救いは、ちりちり舞うだけの雪。積雪には至らなかった。

 

  灰になるまで燃え続けるのさ。
  燃え尽きない命なんて、薄暗いだけ。

  ぶっ倒れるまで立ち続けるのさ。
  力尽きない柱なんて、何も支えない。

  消えちまうまで在り続けるのさ。
  消滅しないものなんて、虚ろなだけ。

  いずれ迎える最期なら、
  迷わずそこへ直進するがいい。
  暁の流星であればいい。
HONDA Monkey @盛岡市 撮影日2010年1月4日  

2012年1月12日(木)
岩手全体、この冬一番の冷え込み。盛岡で最低気温が氷点下11度5分。被災地の仮設住宅で水道管の凍結が相次ぐ。



  新参者はね、はじめのうちはね、
  持ち上げられたり、けなされたり
  そりゃあ、にぎやかなものさ。
  でもね、
  ひとつの場所で、
  こつこつ時を重ねていくとね、
  賞賛や批判の風も止んで、実に静かだ。
  他人(ひと)様にとって
  空気の様な存在になれたのかもしれない。

  ところが
  ほめられることばかり求める者は、
  その静けさが耐えられなくて
  何処かへ流れていっちまう。

  (何者にもなれないままね) 
HONDA Ape100 @岩手山麓 撮影日2010年1月11日  

2012年1月11日(水)
ごく当たり前に冷えて池や湖が凍るのは恒例の行事。岩洞湖で日の出と同時に「ワカサギ釣り」の解禁。そこそこに厳粛な儀式。



  人間は
  大きな力に守られている。
  けれど、
  それに頼り切らないのも
  また、人間だ。

  (だから、時に闘うことになる)
HONDA Ape100 @岩手山麓 撮影日2012年1月10日

2012年1月10日(火)
本州最寒冷地といわれる盛岡市の藪川では、最低気温・氷点下12度3分。最高気温・氷点下3度2分。青空があっても、こんな感じ。この方がリアルな岩手だ。



  闇を撃っても
  闇は黙ったままだ。

  (けれど、見ていてごらん)

  闇に棲む者が現われて、
  苦々しく睨みつけて来たら、
  それは命中の証だ。
  あなたが放ったものは、
  無駄ではなかったのだ。

  ほら、雪道に
  点々と血がしたたっている。 
HONDA Ape100 @岩手山麓

2012年1月9日(月)
スタート地点は氷点下7度2分(盛岡)。到達点はプラス3度1分。気温遊びのような成人式の晴天。



  間違ったものから離れて、
  いくら抗議したところで、
  何も変らない。

  その真っ只中に身を置き、
  正しいことをやり抜けば、
  ひとつの改革になる。

  色褪せた巨大な殻を
  内側から蹴破る者であれ。
HONDA ベンリィ50S @盛岡市

2012年1月8日(日)
放射冷却で一日は始まった。まったく、春と錯覚する青空だった、陽射しだった。最高気温1度6分(盛岡)だけが現実だった。



  全てを失っても
  天地は今日も在る。
  命ある限り生きる場所は在る。

  光が奪われても
  夜明は押し寄せる。
  夢ある限り眩しい季節は来る。

  道を絶たれても
  世界は未来へ走る。
  志ある限り視界は開けていく。

  (さあ、この瞬間に向き合おう)
@花巻市(山屋トライアルパーク)

2012年1月7日(土)
大雪で北上線が運休。盛岡でもふんわり積雪。雪かきの音が響いた。圧雪の厚みと凍結路が増えた。

 

  ことさらに
  言葉を明るくすることはないんだよ。
  希望を述べ立てる必要もないんだよ。
  (だって、ほら)
  暗闇と闘うことで
  君は明々と発光しているのだから、
  それでいいんだよ。
HONDA Ape100 @岩手山麓 撮影日2010年1月7日

2012年1月6日(金)
そこそこに青空はあり、雲も流れた。まずは平穏な冬の一日。ただ、最高気温が1度7分(盛岡)でも、氷はとける気配無し。



  状況を冷静に点検していくと、
  人間の素性は見えてくる。
  誰が何者なのか判明している。
  けれど、それらの事実は、
  暗黙の了解というフォルダーに
  収まっているから、
  敢えて開こうとする者は稀だ。

  ともすると、私たちは
  驚くべき事実と隣り合わせで
  暮らしている。
HONDAベンリィ50S @盛岡市 撮影日2012年1月2日

2012年1月5日(木)
青空は早々に広がったが、山々からモヤモヤした雪雲が払われることは、ついに無かった。



  飲み屋では、
  女将とツーカーの仲であれば充分。
  隣の酔漢と
  意気投合する必要は無い。

  戦の場では、
  ひと言で通じる戦友がいれば幸い。
  口先の兵を
  かばって死ぬ義務は無い。

  世の中では、
  良識の人々とわかり合えれば上等。
  黒い噂の輩と
  肩を組み合う義理も無い。

  (馬鹿げた満点は、いらない)
HONDA Ape100 @岩手山麓

2012年1月4日(水)
最低気温・氷点下7度2分でも氷柱が少ないと実感がわかない。最高気温1度7分でも陽射しがあればぐっと有難い。



  悩み抜くことは、
  若者の特権であり義務だよね。
  それをスルーしたまま
  中年になっちまうと、
  山積みの宿題に取り組むような
  面倒が待っている。
  幼稚園並の問題さえ
  解けなくなっている。
HONDA ベンリィ50S @岩手山麓

2012年1月3日(火)
朝方も、さほどの冷え込みではなかった。日中は2度近くまで気温が上がり(盛岡)、そこそこの青空のもと雪がとけてくれれば、まずは上等。



  正月だろうと
  寒かろうと雪だろうと
  まずは始めることだ。
  そこが起点となって、
  この一年が流れていくんだからね。

  気分じゃなくて、
  状況じゃなくて、
  つまり自分がどうしたいのか、
  決意表明する。

  ささやかな一歩でも、
  眼前の大地に思いを打ち込む。
  
  (厳粛な儀式だ)
花巻市(山屋トライアルパーク)

2012年1月2日(月)
わずかに雪が厚みを増した夜明け。けれど柔和な青空のもと最高気温が5度8分(盛岡)では、雪も水に還るほかなかった。



  少しの陽射しでいい。
  血流を取り戻せるのなら
  受止めている。

  少しの晴れ間でいい。
  笑顔を取り戻せるのなら、
  見上げている。

  ごく短い細道でいい。
  希望を取り戻せるのなら。
  歩いていける。

  ほんの少しでいい。
  それで人は生きていける。
  そのように人は出来ている。
HONDA ベンリィ50S @岩手山麓

2012年1月1日(日)
朝方は氷点下8度1分(盛岡)と冷え込んだ。日中は時折湿った雪が舞った。かろうじて真冬日は回避したらしい。



  そこそこ、がんばろう。
  立ち止らない程度にね。

  たまには、工夫しよう。
  やり過ぎない程度にね。

  そろり、進んでいこう。
  踏み外さない程度にね。

  特別なことはいらない。
  ほど良く平凡であれば、
  無駄な戦をせずに済む。
HONDA ベンリィ50S @岩手山麓

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