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イワテバイクライフ 2012年2月後半


2012年2月29日(水)
最高気温3度7分(盛岡)。数値じゃない。まぎれもない春霞だった。写真を撮るだけで汗が滲んだ。



  広大な檻に棲む群は、
  檻のことを忘れている。
  閉ざされた中で自由を謳歌し、
  区切られた空の下を闊歩する。

  檻の外の無数の目には
  ついに気付かない。

  (檻の意味さえ問うことはない)
HONDA ベンリィ50S @岩手山麓

2012年2月28日(火)
寒気健在。最低気温・氷点下11度3分(盛岡)。だが陽射しの柔らかさは、春。雪をとかし崩して、プラス1度1分まで押し上げてみせた。



  周到な者は眠らない。

  常に最強の悪魔の出現を想定し、
  戦略を突き詰める。
  だから、気付けば、もう朝だ。

  どれほど見切っていても、
  決して手はゆるめない。
HONDA ベンリィ50S @岩手山麓

2012年2月27日(月)
良く晴れていた。でも、岩手山は、もやもやと冬雲に包まれていた。結局、真冬日。夕刻の国道4号線の気温表示は氷点下5度だった。



  誇りに思うのです。
  鉄拳で躾けられた子供時代や
  激論で鍛えられた青春時代や
  真剣で切り結べた壮年時代を
  宝だと思うのです。

  この薄ぼんやりした時代や、
  びくびくするだけの群の中で、
  あの日々に感謝するのです。
HONDA ベンリィ50S @岩手山麓

2012年2月26日(日)
眩しい青空を時折雪雲が横切った。山間部は思いのほかの積雪だったが、目に見えてとけていた。最高気温1度7分(盛岡)。



  自分の意志で道筋を決める。
  自分の決断で目標を定める。
  自分の責任で挑戦を楽しむ。

  輝く時間は自分で創り出せる。
@花巻市(山屋トライアルパーク)

2012年2月25日(土)
雪とも雨ともつかない氷の粒が、チリチリと休みなく垂直に突き刺さり、まあ、そこそこの積雪となった。



  強面と呼ばれる者に共通するのは、
  無理を好むことだ。

  一歩余計に踏み込み、
  一手余計に押し込み、
  力任せに進めようとする。
  その過剰な突破力に酔いしれて
  必要以上に破壊する。

  その勢いを貰って返す一刀は
  必殺の剣となる。
HONDA ベンリィ50S @岩手山麓

2012年2月24日(金)
最高気温プラス4度5分。加えて、そこそこの陽射し。屋根から滑り落ちる雪の音が轟いた。



  固く凍ったものは、
  春が来れば、
  自然にとけて消えちまうのに
  人は、割ったり、砕いたり、
  闘いたがる。

  そんなことで
  束の間、寒さを忘れる。
HONDA ベンリィ50S @岩手山麓

2012年2月23日(木)
朝方は湿り雪。昼過ぎから雨。ぐちゃぐちゃとける雪。夜空に星。最高気温は 深夜に至ってプラス4度を越えた(盛岡)。



  怒りは、
  瞬間冷凍しておくんだよ。
  じっくり眠らせておいて、
  ここぞという時に解凍するんだよ。
  (覚えていますか?)と微笑んで
  滴る鮮血を添えて突き出すんだよ。
HONDA ベンリィ50S @盛岡市

2012年2月22日(水)
快晴の一日。最低気温が氷点下10度6分でも、プラス2度6分まで上昇する。それが、止められない季節の勢い。



  変な村では
  変な者が中心を占める。
  そうでない者は
  「変な者」として
  村外れに追いやられる。
  だから、文化は周辺に宿る。



  ※本文と画像は一切関係ありません。
HONDA ベンリィ50S @岩手山麓 撮影日2012年2月21日

2012年2月21日(火)
早朝、思いついたように10cmほど積雪。その直後青空が現われ、最高気温は3度(盛岡)までいったから、降った雪の大半は消えた。



  数字合せのために
  不正を重ねた者は、
  人間を扱わせても
  きっと、ごまかす。
  汚く辻褄を合せる。

 (一事が万事だ)

HONDA ベンリィ50S @岩手山麓

2012年2月20日(月)
明朗な青空、温厚な雲、快活な陽射し、乾いた幹線道路。どう考えても春の兆し。なるほど最高気温は3度2分(盛岡)だった。



  道具というものはね、
  それを使う者の技量以上の仕事は
  しないんだよね。

  物でも人でもね、
  そうなんだよね。
HONDA ベンリィ50S @岩手山麓

2012年2月19日(日)
氷点下9度8分(盛岡)の最低気温にも驚かなくなった。当然のように真冬日ではあったが、時折の陽射しの強さに峠を越えたことを確信した。



  ねえ、タケちゃん。
  よくぞ、この故郷へ帰って来てくれたね。
  
  ねえ、タケちゃん。
  よくぞ、後輩たちを育ててくれているね。

  ねえ、タケちゃん。
  よくぞ、鮮やかな印象を残してくれるね。

  もはや引退と思われる私さえ、
  あなたの轍を辿ってみたくなる。
  それほど燃えて来る。
ライダー:takahasi takehiro(国際A級) @花巻市 

2012年2月18日(土)
朝方の薄らの雪は美しい圧雪路を生み出し、濃厚な青空のもと春を思わせる陽射しを浴びて、強烈な照り返しとなった。

 

  もう、俺はね、
  雪の中に倒れたいのかもしれない。
  凍結して眠りたいのかもしれない。
  春を迎えて腐乱して、
  夏を迎えて骨となり、
  秋を迎えて塵となり、
  風に飛ばされ舞い散って、
  冬を迎えて雪となり、
  この大地を白く染めてみたい。
HONDA Ape100 @岩手山麓  

2012年2月17日(金)
最低がマイナス9度8分で最高がプラス0度2分(盛岡)で、まあ冷えたのだが、穏かな晴天は、まぎれもない春の兆し。



  ああだこうだと言われたくなければ、
  ぐうの音も出ない仕事を
  ばしっと決めて、
  ほらよっと突き出せばいい。

  それが出来ないなら、
  どんな理不尽にも唯々諾々と従い、
  世間の風とやらに
  ほっぺたをひっぱたかれているがいい。
HONDA ベンリィ50S @岩手山麓

2012年2月16日(木)
再びの寒気の気配。けれど、陽射しは強く、空の蒼さは濃度を増すばかり。街の雪はとけ、乾き、春先の雪を迎える準備は整った。



  崩れ去りたくても
  立ち続ける他ない。

  大爆発したくても
  静寂を保つ他ない。

  眠り続けたくても、
  春に燃える他ない。

  季節を受け入れ、
  歳月を乗り越え、
  この私という瞬間に向き合うあなたの
  何という慈愛だ。
HONDA Ape100 @岩手山麓 

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