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イワテバイクライフ 2012年4月前半


2012年4月15日(日)
圧倒的な快晴。強烈な光線。たじろぐほどの空の蒼さ。こういう一日が、稀にやって来る。最高気温19度2分(盛岡)。



  今日この風を得て、どこまで舞う?
  今日この空を得て、どこまで飛ぶ?
  今日この光を得て、どこまで挑む?
  今日この友を得て、
  わたしは、どこまで夢を広げるのだ?

  (春爛漫は、幸せな問いの連続だ)
紺野賢二選手(国際A級・宮城)@トライアル岩手県選手権大会(花巻市)

2012年4月14日(土)
午前中は曇っていたが、午後は薄日も射した。どこか霞んで青空の印象は希薄。最高気温14度(盛岡)。



  自分の技量が届かない世界のことを
  どう受け止めるか。
  指導者の器は、それでわかる。

  いつか挑むべき境地として
  若者達に夢を託す者。

  あたかも邪教の如く忌み嫌い、
  若者達の目を塞ぐ者。

  (指導者との出会いは博打だ)
YAMAHA YB1(2スト) @岩手山麓

2012年4月13日(金)
明け方の雨に濡れ、やや雲は多かったものの、まずまずの晴天だった。さほどの温もりは感じなった。石川啄木の101回目の命日。



  天気の行方は、つまり雲次第だ。
  雲の上は常に青空であり星空なのだ。
  永久の静寂の下の
  束の間のあれこれに
  人は一喜一憂する。
  (地上は、いつも大騒ぎだ)
MOTO GUZZI 850GT @岩手山麓

2012年4月12日(木)
青空の濃度。大気の透明度。光の純度。いずれも2012年屈指の一日。最高気温14度(盛岡)。



  直感することを
  見えるようにする。
  聞えるようにする。
  それを表現と言うのなら、
  芸術は、
  心の中で99パーセント完成しているんだな。

  敢えて現して落胆するより
  静かに胸の奥にしまっておくがいい。
HONDA Ape100 @盛岡市

2012年4月11日(水)
朝から雲は低くたれこめ、ゆっくり泣きだした。南風はやさしく最高気温を14度2分(盛岡)に導いた。



  降る雨は止められない。
  溢れる涙も止まらない。

  それでいいんだよ。
  だから、この地上は潤う。
  だから、心は癒やされる。

  清々しい雨上りのために、
  束の間濡れていよう。
  フランソワーズ・アルディを
  聴きながら。
HONDA Monkey @盛岡市(中津川) 撮影日2007年4月14日

2012年4月10日(火)
彷徨う雲ひとつない青空。春霞。吹き渡る風のやわらかさ。雪解け水きらめいて魂を洗う一日。最高気温14度9分(盛岡)。



  見ている人はね、見ているよ。
  見ているふりをして、
  見ていない人もいるけどね。
  だからさ、
  見せるために頑張るのは
  おやめよ。
  (やりたいようにおやりよ)
MOTO GUZZI 850GT @岩手山麓

2012年4月9日(月)
午前中は、小雨断続の灰色。午後になって薄日射し、夕刻にはさっぱりとした晴天。最高気温13度6分(盛岡)。



  人間も機械も、
  ほんのちょっとしたことだ。

  歯車の間合ひとつ。
  交わす笑顔ひとつ。

  それでほら、うまく回り出す。
YAMAHA YB1(2スト) @盛岡市

2012年4月8日(日)
岩手全体、まずまずの晴天。最高気温も8〜9度におさまって春の実感は希薄ながら、陽射しは四月そのものだった。



  神様はね、
  残酷な彫刻家だ。
  心という粘土の塊から
  夢や希望を削り落としていく。
  容赦なく削ぎ落としていく。
  そのようにして完成した作品は、
  現実の中に夢や希望を見い出して、
  逞しく歩き出す人間なのさ。
ヘリテイジ ソフテイル クラシック @岩手県沿岸南部

2012年4月7日(土)
午前中は青空と雪雲が激しく入り乱れた。最高気温は4度3分(盛岡)で2月下旬並み。岩手全体に低温注意報。



  憑かれたように
  「絶対」という言葉を繰り返す者がいる。

  ぜったいの「ぜっ」に酸っぱい汗が匂う。
  ぜったいの「たい」に耐え難い口臭が匂う。

  そのひと言で
  情を押し切り、
  理をねじ伏せようとする者には、
  およそ書物の香りがしない。
スポーツスター883R @岩手山麓

2012年4月6日(金)
青空や雪雲。あわただしく交錯した。少し落ち着いた夕刻は、気温も2度を下回ろうとしていた。3月中旬に逆戻り。



  (もし、あなたがリーダーなら)

  吹雪の原野に出向くべきだ。
  炎天の荒地に出向くべきだ。
  そこに人の姿がなくても、
  あなたのフィールドを確認すべきだ。
  うららかな風と光に包まれ、
  仲間の笑い声が絶えない場所にも
  現われるべきだ。
  心を同じくして楽しむべきだ。
  それが出来なくなったら、
  立場は返上すべきだ。

  (机上のリーダーはいらない)
YAMAHA YB1(2スト) @雫石町

2012年4月5日(木)
穏かな朝だった。ああ4月を迎えたんだと思った。ところが、昼過ぎから雨やみぞれが断続。夕刻ようやく安定。



  堆肥が甘酸っぱく香る場所ではね、
  その日その日の
  俳句や短歌や川柳があれば、
  ほくほくと心がやわらぐよ。
  ほら牛も馬も豚も笑ってる。
  狐や狸もみんなが上機嫌だ。
  (気難しい言葉に用はない)
MOTO GUZZI 850GT @岩手山麓

2012年4月4日(水)
台風並みの低気圧は暴風をもたらし、死者一人。建物被害。停電。交通の混乱。おまけに朝方は猛烈に吹雪いて束の間の銀世界。夕刻、ようやくの静けさ。



  「あれから一年」と振り返ることは大切。
  「これからの一年」を思い描くこも大切。
   そして、未来へ希望を走らせることは、
   もっと大切。

YAMAHA YB1 @盛岡市

2012年4月3日(火)
台風並みの低気圧の接近で、雲はみるみる厚くなった。夜へ向う程に風雨は強まる。これも、ひとつの春の嵐。



  信じ抜くということは、
  難しいことだ。
  幾多の妄想や誘惑、
  毒のしたたる噂や、
  去来する絶望感を乗り越え、
  ついに信じ切って報われる者は、
  それ以後、
  おそろしいほどに心静かだ。
  
HONDA Ape100 @盛岡市

2012年4月2日(月)
4月にしては、控え目な青空だった。柔和な光線や大気の霞み具合は春の類だったが、どこか薄ら寒く、最高気温は6度1分(盛岡)だった。



  善意だとか
  美談だとか、
  そのようなものに
  異議を唱えてはならない。

  どれほど無理があり、
  どこか不自然であっても、
  疑問符を投げつけてはいけない。

  それで束の間、
  救われる魂があるのなら、
  微笑んで見つめるほかはない。
HONDA Ape100 @盛岡市

2012年4月1日(日)
宮城県南部はうららかな春の陽射し。岩手に戻ってみれば冷えて湿って薄ら寒い雪化粧。東北道の旅は、春と冬の間の往復だった。



  ねえ、タケちゃん。
  僕はね、いつも見上げているよ。
  同じ道の遥か先を行く姿を。
  同じ山の遥か上に立つ力を。
  そしてね、タケちゃん。
  同じ道に続く仲間のために、
  もっと正しく
  もっと優しく
  もっと楽しく
  挑もうとして
  ひそかに心を砕き、
  時に孤独なあなたの
  渾身の軌跡に、
  僕はね、
  言葉を忘れて拍手するばかりだ。
  
東北トライアル選手権シリーズ第1戦・宮城大会 高橋健啓選手(国際A級)

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