イワテバイクライフ 2013年9月前半
2013年9月15日(日)
朝方は、ぼんやりとした曇天。やがて雨音に包まれ、昼前後には白糸を引く降雨。宮城県内では道路の冠水被害も。台風18号の先ぶれと言うべきか。
僕たちは、 ベストを尽くしてトライする。 それでも、 完膚なきまでに叩きのめされる。 だから、今日という日は燃え出す。 これでは済まないという思いが 明日に火をつける。 ひとつの失敗は 万の執念を呼び、 困難の山岳に 希望の鋼を点々と突き立てる。 |
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東北トライアル選手権シリーズ 第7戦 宮城大会 @スポーツランドSUGO |
2013年9月14日(土)
台風18号の気配は、南からの暖かく湿った風が運んで来た。最高気温30度4分(盛岡)。白濁の晴天。夜になって薄雲が広がって来た。
良いことも そうでないことも、 みるみる遠ざかる。 どんどん流れ去る。 歳月の川に腰まで浸かり、 愛しい記憶を握りしめ、 川上を見据えれば、 得体の知れない明日が流れて来る。 受け止めようとすれば、 抱きしめるものを手放す他はない。 おいおい泣きながら、 どれほどの昨日と決別すれば、 心安らかな川になるのだ。 |
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MOTO GUZZI 850GT @岩手山麓 |
2013年9月13日(金)
南太平洋から北上する台風18号。だから、という程の関係も無い曇天と局地的な降雨。ただ、空気は湿潤で、どこか汗をさそい、最高気温25度5分(盛岡)。
あれほどの大問題が、 今では、一行にもならない。 ことさらに触れようとする筆も無い。 一番新鮮で一番売れる時だけ、 これでもかと大見出しを踊らせておいて、 回り舞台は、次の気分へ急ぐ。 そんな眺めを追っていては、今日を見失う。 そんな流れに乗っていたら、明日は来ない。 |
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MOTO GUZZI V7 Classic @姫神山麓 |
2013年9月12日(木)
まずは温厚な曇天。山沿いには黒く垂れ込めた雲から水滴が舞い落ちて来たが、市街地には時折、夏の余韻を含む陽がさし、かすかに蒸し暑かった。最高気温27度1分(盛岡)。
ひとつひとつ 受け止め、抱きしめ、 この地に心を植える。 すっかり、思ひは繁り、 土地の歳月に身を横たえようとする時 ひとつ、またひとつと 奪われ、失い、途方に暮れる。 ひとつとして 思い出のままあり続けるものは無い。 置き去りにされる悲しさを振り払って、 人は、まだ見ぬ明日へ走り出す。 |
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MOTO GUZZI V7 Classic @小岩井農場 |
2013年9月11日(水)
予報が言う程の青空は無く、無愛想な曇り空。それでも、曖昧ながら薄陽も射し、24度9分(盛岡)。夜になって心地良い風が吹き渡った。
どこに何が在り、 どんな人が居て、 そんなこんなを覚えながら、 街の一部になっていく。 なのに、ある日、 いつもの風景が欠落し、 見知らぬ街になっていたりする。 記憶を握り締めたまま、 いつもの路地で迷子になる。 (街の歳月は、その繰り返しだ) ※本文と画像は一切関係ありません。 |
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HONDA Monkey @盛岡市 |
2013年9月10日(火)
早朝の大気に秋の冷たさはなかった。やがて、曖昧な雲は払われ、思いのほかの晴天となったが、かすかな蒸し暑さが残念。盛岡で26度9分。
黒いものと 黒く闘って 白さを守る。 黒いものと 白く闘って 黒く汚れる。 好きな方を選びなよ。 真っ赤な血が流れるのは、 同じだから。 |
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MOTO GUZZI 850GT @八幡平 |
2013年9月9日(月)
秋晴れ。それも不意打ちの雨の気配も無い晴天。ただ漂う雲は、はかない秋の雲と積乱雲が混在。最高気温も26度4分(盛岡)で秋本番とは異質。
丁寧に家を清め、 庭の雑草を抜き、 本棚や机を整え、 季節の花を飾り、 新聞は寸分たがわぬ場所にあり、 そのような暮らしに 珈琲の香りがゆらめく朝であれば、いい。 次のステージに備えるのなら、 まずは、そこからだ。 |
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Harley‐Davidson XL1200CA @岩手県沿岸北部 |
2013年9月8日(日)
不穏な雲の帯が日本列島を通過して行った。午後には、局所的な降雨。道は濡れたり乾いていたり。それでも明日の晴天を告げる夕焼けが現れた。
流れてくる、 轟々と明日が流れ来る。 流れていく。 黙って昨日が流れ去る。 嗚呼、天地は呼吸する。 今日も、その只中で、 世界とつながる。 過去と未来の狭間の 激流を受止める。 |
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MOTO GUZZI V7 Classic @岩手山麓 |
2013年9月7日(土)
午前中は、道が白く乾いていた時間帯もあった。午後は、小雨模様。風景全体が黒く濡れた。最高気温21度2分(盛岡)
道は、どう流れていくのか。 そんなことを気にしているから、 足が止まるんだよ。 道は、人の願いや思惑など お構いなしに続くんだよ。 ああなっていてほしい。 こうなっていてほしい。 そんな願望を追いかけるうちに 落胆することを恐れるようになる。 歩みが重くなる。 道は、無心に辿る者だけを導くのに。 日々の風景に戸惑っていては、 流れるものさえ、 淀み、すくみ、途切れ、枯れていく。 さあ、今日の道を颯爽と始めよう。 |
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MOTO GUZZI 850GT @岩手山麓 |
2013年9月6日(金)
朝方の澄んだ青空。すっきりした岩手山。久しぶりの晴天も、午後には曖昧になり、幸い雨が降らなかっだけの展開。最高気温26度(盛岡)。
縁が無ければ、 やがて、遠ざかり消えて行く。 けれど、肝心なことは、 その日を迎えるまでの振る舞い方だ。 必要の無いものと争わず、共存し、 おだやかに疎遠になるのが、 まあ、大人というのかな。 |
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MOTO GUZZI 850GT @岩手県北部 |
2013年9月5日(木)
未明には猛烈な雷雨。大気を震わせ、地を叩き潰す勢いだった。曇天は、ゆっくり光を含み、回復へ向ったかに見えたのだが・・・。
粗雑に生きていると、 大気に流れる野太い韻律は、 気取った歌にしか聞こえない。 到底、受け止め切れず、 ついに無縁な世界であることだけは 直感できるから、 ひたすら嘲り、否定し続けるほかはない。 (そうでなければ、惨めだから) |
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Harley‐Davidson XL1200CA @八幡平市 |
2013年9月4日(水)
20度を越える気温で夜は明け、日中は湿気を含んだ大気。小雨断続。まれに青空も現れた。夜になって、一気に涼やか。
拠り所も無き日々の中にこそ、 強靭な精神が叩き上げられる。 迷いと不安に満ちた夜にこそ、 夢へ連なる道筋が見えてくる。 全てを失った者であればこそ、 新しい世界の扉を開けられる。 激流の中に生まれるものこそ 真実を掴み取る力は凄まじい。 苦しい時代が一番輝いている。 |
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HONDA ベンリィ50S @岩手山麓 |
2013年9月3日(火)
朝の降水確率からすれば、よくぞまあ、というほど空は堪えてくれた。夜になっても、乾いた夜気に鈴虫がコロコロ。
調教師なら 自分が手塩にかけた馬の結果を 確かめるものだ。 もし無関心なら、 縁が無かったのだろう。 放置された馬は哀れだし、 跨る者の前途も暗い。 だから、 どれほど無理をしても、 一からやり直さなければならない。 どくどく血を流しても、 一新しなくてはならない。 |
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NONDAベンリィ50S @盛岡市 |
2013年9月2日(月)
朝からの雨は、日中、思いのほかに強まった。関東では竜巻被害。どうも、日々、異常が日常に変容していく。夕刻には雨も止んだが、秋の虫は息をひそめている。
顧みれば、 あれが手切れの金だったのか。 そう思える支払いがある。 これでお終い。これが最後。 そう心に決めた時、 人は、妙に爽やかで、 内訳など訊ねず、 まして値切ることもせず、 すんなり差し出すものだ。 落胆を噛み締めると、 人は、そよ風のように去っていく。 |
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XL883R @岩手山麓 ※画像は過去のものです。 |
2013年9月1日(日)
岩手から秋田に入ると雲は厚く、午前中は小雨断続。昼過ぎ、ようやくの晴れ間、岩手に戻れば、澄んだ夕暮れ。
僕たちは、星座の中に生きている。 心通う人々と 時々再会することで、 自身が、どこで、どう生きているのかを 確かめる。 同じ道を行く人々と、 時々並走することで、 自身が、なにを、どう育んでいるのかを 確かめる。 星々は、互いに引き合って、星座を形成し、 闇に光を送り続ける。 |
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トライアル東北選手権シリーズ 第6戦・秋田大会 @田沢湖高原 |