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イワテバイクライフ 2014年7月後半


2014年7月31日(木)
前夜の一時的な強い雨に濡れて夜は明けた。徐々に陽射しは強くなったが、空は白く濁って、不快指数の高い一日だった。最高気温32度2分(盛岡)。



  想定外の行動?

  思い描いた瞬間をとらえ、
  すぱっと決断し、別世界へ飛ぶ。

  (それだけのことさ)

  慣例のベッドに沈む者にとっては、
  毎日が想定外なのだろう。
MOTO GUZZI V7 Classic @岩手山麓

2014年7月30日(水)
朝方の白く霞んだ空は、午後になって俄然張り切り、眩暈を誘う太陽光線。周囲の山並みも疲弊してぼんやり。動かず淀む熱気。最高気温33度1分(盛岡)。



  暗い群の
  そまつな小細工に
  眦をつり上げてはいけない。

  ささやかな不利益など
  涼しい顔で蒙っておけばいい。

  その正体が露になるまで、
  お人好しの風となればいい。

  (すでに、毎日が楽園だから)
Harley‐Davidson XL1200CA @北東北

2014年7月29日(火)
気象的には「晴れ」だった。が、白く濁って、彼方の山並みをぼんやりさせる大気は、少し陽が陰っただけで曇天の気分になる。最高気温31度2分(盛岡)。



  流れないものが、在る。
  その器をみたしたままのものが、在る。

  けれど、
  記憶の通りの蒼さは、そこに無い。
  あの日の波紋は、ついに無い。

  立ち尽くす者に湖水は呟く。

  「私は、どこまでも昨日のまま。
  あなたの心は、昨日とは別の何か。
  それを、ありのままに映せば、
  見わたす限りが、見慣れぬ今日となる」
Harley‐Davidson XL1200CA @十和田湖

2014年7月28日(月)
迎えた朝の涼やかさが、違っていた。岩手の梅雨明けだ。午後は薄雲がかかって風景の眺めは無かったが、爽快な夕風に、人の心は、まろやか。



 「もう、なにも耐えることはない」
  その虚しさに
  耐えられなくなるのだ。

  だから
  炎渦巻く場所へ
  単騎向うのだ、今日も。
MOTO GUZZI V7 Classic @岩手山麓

2014年7月27日(日)
秋田の田沢湖周辺は、朝方の濃霧、午前中は時折強く吹き付ける雨。ただ、暑さから解放されたのは幸運。盛岡に帰ってみれば、けだるい青空。



  どんな天候でも、
  どんな地形でも、
  バランスを崩さず越える力と技。
  僅かな空間と時間で一切を試され、
  即座に結果を突き付けられる。

  (スポーツとは、そういうものだ)

  だが、人生というセクションは果てしない。
  歳月の中で、出口と入口は時に曖昧で、
  日々の力闘の意味さえ霞んでくる。

  それでも、めざす一点を見据えて前進する心は、
  張り詰めた今日のトライの一瞬に酷似する。

2014年7月26日(土)
朝のけだるい曇天は、強烈な真夏の青空に豹変。午後は、再び雲が出たが、大気は煮えたぎり、岩手各地で33度〜34度。夜になっても、西日本的な熱帯ムード。



  隙間だらけの監獄の話を
  聞いたことはあるかい?

  夜毎、抜け出し、楽しめる。
  遊び疲れたら戻って昼寝する。
  その静けさは、とびきりで、
  退屈な世間話もせずに済む。
  危ない獣は番人が追い払ってくれるし
  時間になればメシも出る。

  へたな自由より、よほど快適らしい。


  ※画像は、本文と一切関係ありません。
Harley‐Davidson XL1200CA @三陸沿岸

2014年7月25日(金)
岩手全体、この夏一番の暑さ。30度を少々上回った程度で「それがどうした」と言いたいところだが、北国だからこそ熱気が際立つのだ。



  天気が良かろうと悪かろうと、
  時が過ぎてくれれば、いい。
  (いずれ日本晴れだから)

  役者が良かろうと悪かろうと、
  舞台が回っていれば、いい。
  (いずれ別の物語だから)

  今日が良かろうと悪かろうと、
  夜が明けてくれれば、いい。
  (いずれ過去の話だから)

  新しい風を待てば、いい。
Harley‐Davidson XL1200CA @八幡平市

2014年7月24日(木)
朝から、想像もしなかった青空。かすかに秋がとけこんだ雲は、やがて夏の姿に移ろい、強烈な陽が一面を焼いた。



  そのような空。
  そのような所。
  そのような私。

  それぞれが、今日という日を選んで、
  一度限りの風となる。

  
MOTO GUZZI V7 Classic @岩手県北部

2014年7月23日(水)
豪雨とは無縁の単なる曇天を梅雨空とは思わない。「梅雨明けは8月になるかも」と気象予報士が嬉しそうに話す程度のことだ。高校野球の決勝進出ニ校決まる。



  退屈な安定?
  それとも
  波乱の自由?

  ま、どちらでも、いいさ。

  安定に波乱の羽を付ければ、
  ほら、ジェットコースター。

  自由に退屈の傘など差せば、
  ほら、威風堂々の一人旅だ。

  安定も自由もままならない中で、
  組み換え自在の気分を楽しむが、いい。
MOTO GUZZI 850GT @三陸沿岸

2014年7月22日(火)
朝方からしばらく空を覆った雲も、日中には消えて夏空。いささか白濁の気だるい真夏の大気。最高気温は30度(盛岡)。



  あの男を知っている、だって?
  (決闘でもしたのかい?)

  あの女を知っている、だって?
  (毒でも盛られたかい?)

  あの道を知っている、だって?
  (その果てを見たかい?)

  ひとつまみの印象ではなくて、
  結局のところ、どうなんだい?
MOTO GUZZI 850GT @姫神山遠望

2014年7月21日(月)
雨季の果てに立つ青空は澄み切り、大気は乾いて軽く、光線は見渡す一面に精気を与える。沿岸まで走ったが、冷えた霧に押し返された。



  「道を切り開いたのは、私だ」
  「新海を発見したのは、私だ」
  「地上を救済したのは、私だ」

  支配することに酔うと、妄想は果てしない。

  そんな玉座に平伏す群は、
  ついに目的地へ辿り着けない道や、
  いずれ暗礁に乗り上げる大航海や、
  変移を繰り返えす国境線の記憶を
  語ることはない。
MOTO GUZZI 850GT @七時雨遠望

2014年7月20日(日)
大雨や雷に身構えながら、道を辿っても、酷いことにはならず、ついつい距離を重ねてしまう一日。梅雨らしい空の暗さがすべてだった。



  およそ無縁な場所に
  まったく偶然に
  立ち止り、
  佇めば、
  誰でもない人影でいられるのだろうか?

  持ち歩く記憶など、
  ぽいと港に投げ捨てれば、
  通りすがりの旅人になれるのだろうか?
MOTO GUZZI 850GT @三陸沿岸

2014年7月19日(土)
大気不安定。不穏な雲の群が、雷鳴の幻聴を誘う。それでも、天空に青空の印象が滲み出し、吹く風は、どこか軽く、降雨の記憶は希薄。最高気温27度2分(盛岡)。高校野球ベスト8決まる。



  雨を覚悟すれば、
  一瞬の青空さえ、鮮やかだ。

  嵐に身構えれば、
  吹き渡る風さえ、愛おしい。

  闇に抜刀すれば、
  幼鳥の囀りさえ、高らかだ。
MOTO GUZZI 850GT @北上高地

2014年7月18日(金)
ぼんやり曇って、空気は湿って、気持ちは動かず、典型的な梅雨の一日だったが、不思議な程に雨の記憶が無いのだ。最高気温23度6分(盛岡)



  雨を厭わず、
  雪に埋れず、
  そこに立ち現れる意志がある。

  風に倒れず、
  嵐に折れず、
  そこに高笑いする未来がある。

  この大地には、
  どれほどの物語が埋蔵されているのだ。
BMW R1150GS Adventure @北上高地

2014年7月17日(木)
まあ、夏の陽射しは充分だったが、晴天とは断定しかねる空で、夕刻には不穏な暗さもあり、雷雨に身構えるほどだった。最高気温29度6分(盛岡)。



  行きたい所まで、
  杓子定規に面倒な道を辿る気は、さらさら無いが、
  いつものカウンターで
  ふた昔も前から馴染んだ仲間建に夢を語るだけで、
  軽やかに,、其処へ届きそうで、怖くなる。
@蔵王山麓 ※過去の画像です

2014年7月16日(水)
梅雨の空気が濃厚な曇り空。九州南部の梅雨明けなど、遥か異国のお話。午後2時頃には小雨が降り出した。最高気温は27度1分(盛岡)。



  暇を埋めようとして 
  多忙の波を呼び込む。

  無駄を斬ろうとして、
  核心まで削り落とす。

  ちょうど良い塩梅を
  あれこれ探りながら、
  見知らぬ自分になる。

  だからさ、授けられた日々はね、
  ゆっくり愛撫して、やおら丸飲みするんだよ。
Harley‐Davidson XL1200CA @八幡平市

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