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イワテバイクライフ 2015年3月後半


2015年3月31日(火)
午前中は霧の為か、白濁の大気。午後には、明確な青空と陽射し。最高気温は、宮古市で22度6分など、岩手全体に初夏の風。



  春の恩に報いることなど、できない。
  恩人は、瞬く間に過ぎ去っていく。

  ならば、
   ひたすらに新しい冬を乗り越え

  新しい春に辿り着くだけだ。

  幾度でも同じ道を歩き、
  ふくよかな陽光を浴び、
  微笑むことで、
  せめてもの恩返しとしよう。
@葛巻町

2015年3月30日(月)
まあ晴れの部類だろう。だが、春霞とは異質な、異国の汚染物質だったり、花粉だったりの不透明と見た。最高気温12度3分(盛岡)。



  「まさかとは思ったけれど、
  ほんとうに来たんだね」

  そう迎えてもらえると、
  道程の「あれこれ」が
  とけていく。

  (照れ笑いで終れる旅)
@三陸沿岸

2015年3月29日(日)
日中は予報程の青空ではなく、夕刻には予報に無かった雨。・・・だめじゃん。最高気温18度2分(盛岡)。



  ひと冬を
  思惑通りに運んだら、
  ほくそ笑み、
  高笑いするがいい。
  けれど、その筋書だけは、
  明かしてはならない。

  (地の果ての海鳥にさえ、だ)
@三陸沿岸

2015年3月28日(土)
沿岸では20度を越えて初夏の陽気。内陸も春爛漫。風は太陽の熱を含み、心はとけた。最高気温17度2分(盛岡)。



  影を従え、
  光を吸い
  一歩先へ
  飛び込む。

  その果てし無い繰り返しで、
  春を走らせる。
@岩手山麓

2015年3月27日(金)
景気の良い晴天予報とは異質の薄暗い朝だった。それでも、まあ、ゆっくり雲は払われ、陽射しはあったが、風が強く、かすかに冷えた。最高気温13度2分(盛岡)。



  雪でさえ、そうだ。
  今年の雪は、去年の雪じゃない。
  大地は、新しい雪解け水を吸って、
  今年の土になる。

  まして人の群は、
  刻々更新され、
  昨日の面影すら残さず、
  きれいさっぱり、今日の顏だ。
@岩手山麓

2015年3月26日(木)
朝方の晴れっぷりときたら春全開だった。ただ風が強い分だけ肌寒く、夕刻には時折、雲に陽が遮られた。最高気温9度2分(盛岡)。



  いずれ捨てられるものには、
  優しく出来る。

  遂に縁を切れないものには、
  厳しく当たる。

  それが分っていれば、
  面倒は無い。

  (今日もポーカーフェイスだ)
@岩手山麓

2015年3月25日(水)
雪はとけたが、もやもやした雲の出入りが目立ち、見た目に薄ら寒い一日。それでも夕刻には明確な青空と陽射しがあった。最高気温6度9分(盛岡)。



  良いことがあると、
  さっと懐にしまい込むのは、何故?

  悪いことがあると
  殊更に笑って見せるのは、何故?

  嫌な人物に会うと
  親し気に声を掛けるのは、何故?

  馬鹿な苦労を重ねると、
  身につくのは無用な知恵ばかりだ。


  ※当然ながら、画像と本文は関係ありません。
@三陸沿岸

2015年3月24日(火)
お約束の寒の戻り。前日の在庫一掃的ななごり雪も消えるばかり。冷えた空には説明の付かない青空もあったが、時折舞う雪の欠片が主役だった。最高気温5度5分(盛岡市)



  筋書が決まったら、
  それを、どう崩してみせるか。

  舞台を壊さぬ程度に遊び切れるなら、
  飽きることがない。
@盛岡市

2015年3月21日(土)
週明けには寒が戻ると告げられる中、霞んだ春の空は、今日一日を楽しめと微笑んでいた。最高気温12度(盛岡)。



  ある日、道の先に
  自由という翼が舞い降り、
  見据えて来る。

  「さあ、背中につけて,飛んでみろ」と
  誘って来る。

  空を覆う翼が、
  陽光を撹拌し、霞をはらい、
  壮大な断崖が出現する。

  (恐怖と紙一重の春が押し寄せる)
@岩手山麓

2015年3月20日(金)
晴れていた気もするが、空の青は薄雲との共存で、どこか曖昧だった。それでも陽射しの印象は強かった。最高気温12度3分(盛岡)。



  始めることより、
  終わらせることは、
  よほど難しい。

  それ以上の歩みを断念させるほどの
  確証や選択は、
  到底、言葉には出来ないことが多い。

  あまりの落胆。
  あまりの憤怒を口にすれば、
  過ぎた日々が哀れだ。

  一切を、ありきたりな事情で覆い隠し、
  誰にも振り返られることなく
  消えていくことの困難は、
  決別のハイライトなのだ

  
@三陸沿岸

2015年3月19日(木)
雨は、お昼前には止んで、地上は乾き始めた。夕刻には、かすかな明るさすら感じた。最高気温9度8分(盛岡)。、



  ねえ、パパ、どうしてかな?
  どうして、その時、そこに、ゴジラが現れるって
  わかっていたのかな?
  どうしてカメラを持っている人が
  そこに居たのかな?

  父親はこたえた。
  「プロはね、先回りが、お仕事なんだよ」
@岩手山麓

2015年3月18日(水)
高気圧の戯れ。春の陽気。春霞は、やがて、本当に白濁の空となり、曇っていった。最高気温15度3分(盛岡)。



  会心の物語は、
  一切合切を言葉にする必要はない。
  あたかもトルソーの様に佇めばいい。

  (妄想を誘う程度の立ち姿が、いい)
@三陸沿岸

2015年3月17日(火)
まずは広く晴天。景気の良い予想最高気温に「春霞」と言ってはみたものの、少し山に近付くと、思いのほかに冷えていた。最高気温16度2分(盛岡)。



  春は
  待っていても埒が開かない。
  迎えに行かないと、
  瞬く間に夏だ

  人は、
  言葉を尽したって動かない。
  飛び込まないと
  すぐに無縁だ。

  (世界は高速で素通りしていく)
@岩手山麓

2015年3月16日(月)
もはや天気が良いなどと言う話では無く、三月としては掟破りの太陽の熱。わずかな残雪も根こそぎとかされた。最高気温13度3分(盛岡市)。



  幾度、姿を変えても
  幾度、生まれ変わっても、
  記憶は受け継がれていく。

  迷うことなくその場所に佇んだ理由は、
  どれほど嬉しい記憶?
  どれほど悲しい記憶?

  それを、すっかり思い出すために
  生きていくんだね。
@盛岡市  

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