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イワテバイクライフ 2016年2月前半


2016年2月15日(月)
突発的な春以上の陽気から一転、冬へ引き戻された。盛岡も昼過ぎから氷点下が続き、小雪がちらつくなど、ほぼ真冬日。それでも、時折、雲間に青空がのぞき、陽がさし、やわらいだ。



  この辺で、ひとつ、
  本気で学問などして、
  すらり背筋を立て、
  太い骨を残そう。
@岩手山麓

2016年2月14日(日)
暖かい南風が北へ吸い込まれた。久慈市で22度など、沿岸を中心に夏まがいの大気。盛岡も劇的に雪解けが進んだが、もののわかった地元民は、誰も騒がない。



  季節外れの温もりに喜んでみせながら、
  気紛れな二月の陽気など、
  誰も信用していない。

  心を入れかえるとか、
  生まれ変わるとか、
  そんな甘い約束も似たようなものだ。


  (苦し紛れの春ほど、あやしいものはない)


  ※当然のことながら、画像と本文は無関係です。
@三陸沿岸

2016年2月13日(土)
山田町で19度9分(2月としては観測史上最高)など沿岸部を中心に気温上昇。盛岡は5度2分と控え目ではあったが、雪はとけ街を濡らした。天気は・・・曖昧な光が唯一の印象。



  王様が拓いた道は、
  玉座の交代によって消えるとは限らない。
  そのまま延命されて、
  ある方角へ利益を運び続けることもある。

  (遺産ほど面倒なものはない)


  ※当然のことながら、画像と本文は無関係です。
@三陸沿岸

2016年2月12日(金)
大きく冬を崩す動きは二月恒例だが、今年も来た。最高気温は沿岸の宮古で10度8分。内陸の盛岡で5度4分。日陰の頑固な氷もとけて流れ出した。



  知らされないことに
  知らないふりをする。

  そんなことで
  身を守るようになったら、
  暗黒時代だ。
@岩手山麓

2016年2月11日(木)
ぶっちゃけ、二月なんて、さっさと消え去ってほしいだけだ。のどかな青空なんてもったいない。音も無く過ぎ去ってほしいのだが、微細な春を予感させる光に和んだ。最高気温4度1分(盛岡)。



  みたされ、
  穏やかに、
  何事も無き日々を辿る。

  それだけのことを受け入れられずに、
  無縁な道に分け入り、
  似合わぬ衣装を纏い、
  形だけの台詞を並べ、
  無駄な時を流すのか?

  その虚しさに気付くために、
  取り返しのつかない日々を
  飲み込むほかはないのか?
@姫神山麓

2016年2月10日(水)
春を求め手を伸ばしていれば、最低気温が氷点下2度4分も最高気温2度4分(盛岡)も、ひどく冷たく感じられるだろう。弱気な青空や陽射しも褒められることはないだろう。



  柵の外へ
  はみ出し
  とび出す。

  その勇気があれば、
  世界は一気に広がることを確かめたくて、
  今日も、柵の内側からスタートを切り、
  気付けば、埒外の風となっている。

  (仕事の話さ)
@岩手山麓

2016年2月9日(火)
ふわり3cmほどの雪を積み増して朝を迎えたが、最低気温が氷点下1度1分(盛岡)では、ごくもろい湿り雪。最高気温4度4分(盛岡)の中、みるみる崩れてとけて街を濡らした。まずは印象希薄な曇天。



  賛否両論の波にもまれて
  表現は初めて立つものだ。

  一糸乱れぬ称賛だけを求めるのは、
  教養の構築過程に起因するものだろう。
@岩手山麓

2016年2月8日(月)
けして暗い空では無かったはずだが、小雪が舞っていた。その雪も、けして積る気はない様で、むしろ街の氷雪は、ゆるみ、とけて、痩せ衰えた。最高気温3度2分(盛岡)。



  どこへ、どう行こうと、風任せだが、
  何処でほっとひと息入れるかは、
  容易く譲るわけにはいかない。
@岩手県三陸沿岸北部

2016年2月7日(日)
最低気温が氷点下8度8分の盛岡から三陸方面をめざせば、温もりの快晴を思い浮かべてしまうのだが、実際は、陰気な雲が陽を遮ることもあった。



  ひと月先の道を探って、
  太平洋へ出た。

  山野には、
  いまだ、おびただしい雪の堆積。

  ところが、
  ひとたび海に至れば、
  心は帆を広げ、滑り出そうとする。

  春の道は、
  思い次第で用意されている。
@青森県太平洋沿岸

2016年2月6日(土)
昨日は桜島の噴火。今朝は台湾の大地震。それでも、春の気配は西日本から寄せる気配。本日の盛岡はそこそこの青空。最高気温3度2分。



  「敵ながらあっぱれ」
  それでいいじゃないか。

  互いに己を貫き、
  迎合はしないのさ。
  妨害なんざ論外さ。

  (ま、基本だな)
@岩手山麓

2016年2月5日(金)
最低気温が氷点下0度4分をニュースと感じない者に、最高気温が3度3分の意味もわからないのだろう。目に見える青空と雲がすべてなのだろう。



  監視する者は、
  監視されているものだ。

  どんな群に紛れ込んでいても、
  その間合や
  その体温や
  その呼吸が、
  あまりに異質で、よく目立つ。

  監視しているつもりの影の主が、
  ほら、後ろに立っていたりする。
@岩手山麓

2016年2月4日(木)
青空を諦めさせる天気予報を嘲笑って、のどかな青空と陽射しが微笑んだ。夕方になって雲が広がり、宵の内には積る気も無い湿り雪が派手に舞っている。最高気温3度3分(盛岡)。



  この日々の到来を知っていた。

  微熱を含んだ静けさと、
  叫び出したくなる自由と、
  美しい四季の螺旋階段。
  もう、ずっとずっと昔に確信していた。

  だから、汗を流した。血も流した。
  けれど、遂に道は譲らなかった。
  ひたすら此の地に立ち尽くし、
  同じ空を見上げ、待っていた。

  案の定、千秋楽の幕とともに
  至福の翼は舞い降りて来た。

  (すべては、はかったように、ぴたり、おさまった)
@岩手山麓

2016年2月3日(水)
青空の独占を許さない雲が間断なく流れ、時折、陽を遮ったが、雪を含むような一団ではなかった。最高気温3度2分(盛岡)。



  今日という日の一切は、
  時が経てば、形を失い、
  人が替れば、心も変り、
  風が吹けば、塵と散る。

  それでよしと言えるまで、
  存分に生きてみる。
@岩手山麓

2016年2月2日(火)
基本、薄ら寒い曇り空。時折、おまけみたいな晴れ間や薄日。ただ、記憶に残るのは時折の小雪。最高気温1度1分(盛岡)。



  痩せ犬は、
  尻尾を振れば餌をふるまってくれる主を求め、
  前足に棘を刺し、後ろ足を血に染めながら、
  彷徨うのだろう。


  だが、厳冬の真実を悟った獣は、
  遂に、二本の足で立つのだろう。

  (仕様がねぇなぁ)と舌打ちして、

  すっくり、しゃんと、立つのだろう。
@岩手山麓

2016年2月1日(月)
青空で始まった気がする。が、やがて冷えた雲の拡大を見ることになる。最高気温は一瞬プラスとなって0度6分(盛岡)。実態は、ほぼ真冬日。



  確かに、峠を越えようとしている。
  心は目も眩む春爛漫へ駆け出す。
  すると、凍結の闇が行く手を塞ぐ。

  鬩ぎ合う季節は混沌の筆となり
  異形の眺望を描き出してみせる。

  (凍土の国の如月幻想)
@岩手山麓

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