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イワテバイクライフ 2016年4月後半


2016年4月30日(土)
内陸の午前中は雲が多く、所により道路が濡れており、風に水滴が混じった。午後には爽やかな青空が広がったが、やや冷えた。最高気温13度6分(盛岡)。



  どんな了見で
  あなたを見ているかわからない闇の為に
  意味不明な苦労を重ねるより、
  あなたを愛している人の為に
  あなたが愛している道の為に
  力を尽くせばいいじゃないか。

  笑顔にしておやりよ。
  青空におなりよ。
@三陸沿岸

2016年4月29日(金)
街の朝は、しっとり濡れていた。昼ごろから交互に薄日と小雨。夕刻には眩い斜光。洗いざらしの青空。しかし冷えた。山間部は白く染まっていた。最高気温11度2分(盛岡)。



  お前さんが生れる遥か前、
  二十歳そこそこの天才が、
  鋭く見抜き、
  深く読み解き、
  見事に言い切ったことを、
  よぼよぼになったお前さんが、
  たどたどしく後を追って綴って
  さて、今さら何だ。

  老いて、やっと気付いたことなど、
  懐に大切にしまっておいてくれ。

  どうしても言ってやりたくなったら、
  人影の無い場所で、
  大声で自分に聞かせてやってくれ。

  (天地が赤面するまでやってくれ)
@岩手県

2016年4月28日(木)
朝から霧と雨。もやもや、しとしと。洗うような叩くような降雨ではなくて、新しい緑を潤わせる雫たちだった。昨日までの初夏の陽気が、今日の10度7分(盛岡)をひどく冷たく感じさせた。



  お化けは存在する。
  お化けは現われる。
  心の準備をしよう。

  常日頃、そう言い聞かされていれば、
  お化け「のようなもの」が出現しても、
  誰もが、取り乱すことなく、
  ありのままを受け止める


  「やっぱり出たね」と頷き合う。
@盛岡市

2016年4月27日(水)
はなから天気は崩れるものと思っていたが、白く濁った空に青空が戻り、陽射しやわらかく、吹く風の心地良さ。上出来の一日。最高気温20度5分(盛岡)。



  暖簾が大切なら、
  ひとつ、お願いです。

  一方的な拘りや
  作法の強要、

  鬱陶しいだけの薀蓄、
  気位や好き嫌いの臭気、
  意味不明の沈黙より、

  あたりまえの笑顔をください。

  求められているのは、
  御大層なものじゃありません。
  普通でいいから、
  凡庸でもいいから、

  いろはの「い」を、
  お願いします。
@岩手山麓

2016年4月26日(火)
午前中は晴れて春霞。午後は薄雲が広がり陽が陰ったが、夕刻には爽やかな斜光。そのように一日はまとまった。最高気温21度4分(盛岡)。



  人にあれほど痛めつけられ、
  天地にこれほど優しくされる。

  (その逆も、あるには、あるけれど)
@北東北

2016年4月25日(月)
昨日と酷似の空。だが、大気の透明度は今日。吹く風の純度も今日。まずは上等な春爛漫。最高気温21度4分(盛岡)。



  結び上手は、
  解き上手。

  絆は、
  締めては、たるませ、
  間は、
  詰めたり、広げたり。

  (寄せては引く波の如し)
@北東北

2016年4月24日(日)
よく晴れた。黄砂が流れ込んで、風景はやや曖昧だったが、温和な大気が一切を救った。最高気温19度6分(盛岡)。



  下の下を酷評するより、
  正しく美しいものの理由を語り明かす。

  (まずは、そのあたりから)
@北東北

2016年4月23日(土)
昼頃までは、そこそこ陽射しがあり、青空めいた方角もあったが、午後には薄雲がまんべんなく空を覆って、何ともつまらない空気。最高気温18度4分(盛岡)。



  私憤は、
  時に、義憤の蓑を借りて
  躍り出る。

  (春の光が受け流す)
@三陸沿岸

2016年4月22日(金)
午前中は花曇り。午後には青空が滲み出し、春霞の夕暮れとなった。最高気温18度6分(盛岡)。陽光が体温を高め、皮膚が初夏を呼吸した。



  山も川も
  空も海も
  そして花さえも、

  人の手が入り過ぎると
  不自然なことになっちゃうのかな。

  道理や経験では説明し難いことに
  なっちゃうのかな。
@岩手県

2016年4月21日(木)
午前中は、うっすら青空や陽射しがあり、山の眺めがあった。やがて雲は厚みを増し、雨の匂いが漂って夜を迎えた。最高気温21度4分(盛岡)。



  めざしたところへ届くために、
  人間が選択する行動は二つ。

  失敗を繰り返して這い上がるか、
  インチキを重ねて名を汚すかだ。

  (心の支配構造が見えて来る)
@岩手県

2016年4月20日(水)
午前中は、まあ晴れてはいた。が、午後には春霞とか花曇りとは別種の白濁の空。所在なく山が立っていた。最高気温15度5分(盛岡)。



  お国の桜を広く世に披露して、
  故郷に錦を飾ってみたい。

  そんな老境の
  つつましい願望に
  寄り添った一日だった

  終りゆく者を恍惚へいざなうためなら、
  このへそ曲がりも、
  その程度のことはする。
@岩手県

2016年4月19日(火)
使えない一日かと思っていたが、どうしてどうして楽しめた。午後は雲の多い空だったが、夕刻再び光が戻った。それにしても桜花だらけ。最高気温14度4分(盛岡)。



  昔々、三匹の蛙がおってな、
  夢を膨らませる大道芸を
  嘲笑って言ったとさ。

  「何を生意気な」
  「片腹痛いわい」
  「臍が茶を沸す」

  やがてな、夢を見ぬまま、
  一匹は車に轢かれ
  一匹は蛇にのまれ、
  一匹は一杯の茶も沸せず、
  井戸の中で逝ったとさ。


  (どんどはれ)
@岩手県

2016年4月18日(月)
夕べの雨や風の余韻を残して、かすかに明るく朝を迎えた。まずは終日の曇天だったが、所により晴れ間や降雨。最高気温16度1分(盛岡)。



  海原の現実に直面して
  船は鍛えられ、構えは形成される。

  人の佇まいも、また、
  不条理の歳月にもまれ、
  長い夜の果て、野性の横顔になる。


  ※確認。本文と画像は無関係。
@三陸沿岸

2016年4月17日(日)
昼前には雨が降り出した。やがて大気不安定。とどろく雷鳴。竜巻注意報。強風にあおられ暗い雲が轟々と流れたが、所々に青空の記憶。最高気温15度7分(盛岡)。



  終った人?

  (違うな)

  新しい旅のために、
  昨日までの道を
  終わりにする者は、
  確かにいる。
@盛岡市

2016年4月16日(土)
おととい震度7で始まった熊本地震は、強烈な余震の連続で、被害は拡大の一方。岩手でも支援活動の動き。春の感触も虚ろ。最高気温15度4分(盛岡)



  何か変よね、と君が呟く。
  確かに変だ、と僕は返す。

  「何故、今、それ?」
  同時に叫んで、顔を見合わせれば、
  胸騒ぎの翼が空を覆い尽くす。


  ※確認。本文と画像は無関係。
@青森県

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