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イワテバイクライフ 2016年6月後半


2016年6月30日(木)
梅雨も折り返しに差し掛かったか?曇ってはいても雨の気配は無く、稀に陽射しの気配。ずっと北には、ごく普通に青空。最高気温度分(盛岡)。



  机の上で一切を解決してきた者にとって、
  日々の天気は、魔術の仕業。
  人々の思いは、魔物の気紛れ。
  きれいに割り切れないものは、
  ごみ箱へポイ、だ。

  (故に、回収する生業が生れる)
@北東北

2016年6月29日(水)
朝から晴れた。ためらいがちの予報を蹴散らして青空鮮明。陽射し強烈。熱気充満。最高気温29度(盛岡)。



  よくよく見渡してみたら、
  ずっと昔に打った石が、
  まだ生きていたりする。

  ますます意味を含み、
  明日の成り行きを
  睨んでいる。

  だが、そういうものは、
  忘れたふりでいよう。

  触れないからこそ
  使えるものもある。
@岩手県

2016年6月28日(火)
いつ降り出してもおかしくない曇天だったが、しぶとく堪えた。しかも日暮れ時に眩しいほどの斜光。夜の入り口には薄っすら晴れ間。最高気温22度1分(盛岡)。



  ほら、今日も
  歳時記の様に
  ニュースが流れているよ。

  毎年繰り返されるフレーズは、
  すっかり記憶にしみついて

  テレビのお姉さんと
  声を合せて照れ笑い。

  そんなこんなで、いつまでも、
  昨日と一言一句変わらぬ未来とやらで
  声を合せて老いていく。
@岩手山麓

2016年6月27日(月)
北へ走るほど空は澄み渡った。梅雨の最中の大気らしく潤いを含み、陽射しもどこか控え目、浮雲の影も濃淡をおりまぜ、旅人をもてなした。最高気温23度5分(盛岡)。



  夢に
  届いてしまったら
  つまらない。

  まして夢を
  追い越してしまったら、
  さみしい。

  だから、
  殊更にゆっくりな風となる。
  夢の背中が、
  道の彼方に遠のくまで、
  波と戯れる。
@北東北

2016年6月26日(日)
三陸方面には明確な青空があったが、内陸の空には我の強そうな雲が跋扈し、晴れ間を蹴散らしていた。最高気温21度9分(盛岡)。



  成熟、自立の精神のもと、
  それぞれの道を
  互いに見届け、
  その健闘を讃え合うというのは、
  もう無理な話なのか?

  (個の無い全体は虚ろなばかりだ)
@北東北

2016年6月25日(土)
凡庸な曇天は、午後になって青空をのぞかせたが、同時に雲も厚みを増し荒々しく踊って見せた。最高気温25度1分(盛岡)。



  城の奥深く籠る者は、
  大抵そうだ。

  黒い謀議の最中か、
  光に晒されることを怖れているか。
  どちらかだ。

  笑顔ひとつで薫風を起こし、
  人々の窓を次々開く器の到来は、
  実に稀だ。

 

@岩手県

2016年6月24日(金)
イギリスのEU離脱が決まる。週間予報も大きく方向転換。日曜日から青空の連続。その前ぶれか、時折陽射しがこぼれた。最高気温23度6分(盛岡)。



  巨大な出来事の理由を、
  多くの人が知ってしまうと、
  その後の様子が
  ぷつりと伝わって来なくなる。

  事実の神隠しは、
  真実以上に雄弁だ。
@岩手県

2016年6月23日(木)
小雨に煙って、ぼんやり梅雨の一日。午後は1時間に4ミリ前後の降水量。気温も15度台にとどまったままで、若干の肌寒さ。



  保身が
  最初に覚える猿芝居は
  「謙虚」だ。

  天狗が、
  絶頂の中で演じるのは、
  「粛清」だ。

  権力が
  末期にすがる厚化粧は
  「迎合」だ。

  (いつの世も、定番)
@岩手県

2016年6月22日(水)
朝の予報では、てんで使えない梅雨空の一日だったはずだ。大外れも、ここまで来れば可とするか。蒸し暑かった。最高気温25度4分(盛岡)。



  どんな憎まれ者でも、
  良い仕事には拍手を。

  例え無二の親友でも、
  酷い仕事には否決を。

  私は、てっきり、
  それが基本だと思っていました。

  (どおりで話が通じなかったわけです)
@岩手県

2016年6月21日(火)
昼前後は、そこそこ晴れていた。だが、雨は夜になってからという予報を嘲笑って夕刻早々のスコール。おいおいおいおい。最高気温27度9分(盛岡)。



  金銀が底を突くと
  名誉という札の
  偽造乱発が始まるのか?


  (それで暴動は回避できるのか?
@北東北

2016年6月20日(月)
おいおいおいおい。雨のち曇りどころか、晴れるなんて聞いてなかったぜ。そういうことは、朝の内に言っておいてくれよ。最高気温24度6分(盛岡)。



  見知らぬ爺様が
  土間に転げ込み、
  泥酔いのまなこを
  私に投げ付けると、
  胆汁を吐くように言葉をしぼった。

  「おめえさんの絵には、
  血も涙もねぇんだよぉ」

  沈黙の間合いを払ったのは、
  夕餉の片付けを終えた女房だった。

  「あのね、おじさん。
  この人はね、冷血なんかじゃないの。
  生業なの。仕方ないの。
  そういう感じの絵で食べている人なの」


  (そんな夢を見た)
@岩手山麓 

2016年6月19日(日)
期待された梅雨の晴れ間だったが、空は白く霞んで、青空の印象は無かった。やや蒸し暑く、夕刻には風に水滴が混じった。最高気温25度2分(盛岡)。



  みんなで誰かの噂をしていると、
  それは吾輩のことか?と
  首を突っ込んで来る影がある。

  (埒外な者に限って、そうだ)
@北東北

2016年6月18日(土)
想像を遥かにこえて晴れ渡った。梅雨の晴れ間などではなくて、広大な青空と好ましい光、そして風にみたされた。最高気温24度5分(盛岡)。



  まあ、毎日のことだからね。
  特別である必要はないんだよ。
  邪魔にならず、気にもならず、
  でも、きちんと一日を締めくくる。
  そんな感じで、いいんじゃないかな。

  みんなが黙り込むような事など、
  やってみせるのは、
  余計なことだよね。
  (そもそも続かないし)

  毎日は、相変わらずだからこそ
  回っていけるんだし。
@岩手山麓

2016年6月17日(金)
週末の梅雨の晴れ間へ向けて、曇り空も僅かにゆるみ、陽射しを許す時もあった。空気も湿り気がとれて、まずまず。最高気温23度7分(盛岡)。



  風景から風景へ
  移動する時間が
  たぶん99%だ。

  舞台から舞台へ
  駆け回る時間が
  実に大半なのだ。

  無意識な瞬間の
  道の横顔にこそ、
  あの日がにじむ。
@北東北

2016年6月16日(木)
朝から霧と小雨。午後は、人の気分を探るような小止みの状態。静かに梅雨は進行している。最高気温19度6分(盛岡)。



  のんびりした土地に来ると、
  誰もが自然体になろうとする。

  頑張り過ぎず、
  無理などせず、
  楽しくやろうと、
  微笑んでいる。

  (因習という重力を、まだ知らない)
@岩手山麓 

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