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イワテバイクライフ 2016年8月後半


2016年8月31日(水)
台風10号の爪跡は深い。河川の氾濫は人の命を奪い、街を泥水に沈めた。嵐の後の青空を見上げる気にもなれない。最高気温29度3分(盛岡)。



  明日へ向うために
  昨日の記憶を整理し、
  思いのひとつひとつを心に刻む。
  そのために今日という日がある。

  (いつも長い一日だ)
@八幡平

2016年8月30日(火)
台風10号は午後の沿岸部を直撃。強い風雨、河川の氾濫、高潮による潮位の上昇。が、内陸は比較的静かな夜を迎えられた。最高気温は午前10時過ぎの31度3分(盛岡)。




  ひとたび「絶望的だ」と言い出したことは、
  最後まで絶望していなくちゃいけないのか?

  幼子の笑う夜など、
  あってはならないのか?


  安らかな寝息など、
  もってのほかなのか?


  夢を見ることなど、
  もはや大罪なのか?
@岩手山麓

2016年8月29日(月)
台風10号の先ぶれに身構えていたら、曇天どころか鮮明な青空が広がり、陽射しは強烈で、熱風の疾駆に疲労困憊。最高気温31度6分(盛岡)。



  空の高さなんか、
  測ったことはない。
  (見上げるだけだ)

  志の高さなんか、
  確めたことはない。
  (ただ走るだけだ)

  高さの起点には、
  いつも人間が立っている。
  (それだけだ)
@北東北  

2016年8月28日(日)
太平洋側は曇りで日本海側は晴天。まあ、そんな感じだった。朝方こそひんやりしたが、日中は汗を誘う陽気だった。最高気温26度4分(盛岡)。嵐の前の静けさか。




  月の無い夜、
  沖の彼方に
  聞いたことも無い音が轟くというのか。
  大気を軋ませ
  海原を震わせ
  眠りを歪ませ、
  夢まで奪い去っていくというのか。
  まんじりともせず耳を澄ませた一夜のことなど、
  語り出す者はいないというのか。

  一切を早く伝えなければ、と焦るほど、
  それは近付いて来る。

  (そんな夢を見た)
@北東北

2016年8月27日(土)
台風10号の射程圏外ということか、思いの他に青空が広がった。ということ以上に北東北の涼しさに包まれた。最高気温は23度8分(盛岡)。



  遠い異国の学者が、
  この島の空気を知りたいと
  訪ねて来たので、
  サンプルとして
  テレビニュースを薦めておいた。


  すると、5分も視ないうちに
  「これはヤバイ」と首をすぼめ、
  「マジですか」と笑って帰って行った。

  (そんな夢を見た)



  ※本文と画像は無関係
@北東北

2016年8月26日(金)
迷走台風10号は遥か南だが、暖かく湿った空気を送り込んで来る。日中は大雨に関する騒ぎに終始。夜を迎えて静けさは戻った。最高気温25度9分(盛岡)。



  「これは変だ、と叫ばずに
  一日過ごせるようになったら、
  もう、大丈夫。

  穏やかな暮らしは、そこからです。
  だって、一番変なのは
  あなた御自身かもしれませんものね」

  老骨の手を撫でさする囁きに、
  思わず「これは変だ」と叫び出す。

  (そんな夢を見た)
@岩手山麓

2016年8月25日(木)
まあ、曇ってはいたが、ほのかな明るさもあり、風も案外さらりとしていて、悪くない肌触りだった。夕刻に至り雨の気配。最高気温28度9分(盛岡)。



  すべからく是々非々。

  ゆえに、清々しき「仲間外れ」。
  ついに、痛快至極な自由。

  ニュートラルな者は、
  生れた時からニュートラルだ。

 

@岩手山麓

2016年8月24日(水)
朝の天気予報は「午後には曇って所により激しい雷雨」を告げていた。澄んだ晴天を見渡せば、それは机上の予想だとわかった。最高気温31度1分(盛岡)。



  正体が暴かれる寸前まで、
  人は、とてつもなく優しく美しい。
  思わず世界を託してしまいたくなるほど、
  優しく美しい。
@岩手山麓

2016年8月23日(火)
深夜、いxとき雨音を強めただけで台風は過ぎ去った。明けて、台風一過の快晴を期待したが、所々水滴をばらまく不穏な雲も残留した。最高気温31度2分(盛岡)。



  惨憺たる夜は、
  青空に白いインクで
  詫び状をしたため、
  海原の彼方へ
  飛び去った。
@三陸沿岸

2016年8月22日(月)
台風9号は、大雨と強風で関東を揺さ振り、岩手を睨んで北上中。日中は、時折の雨や風も、ごく弱かった。山場は深夜以降。最高気温31度6分(盛岡)。

 

  迫り来て、
  荒れ狂い、
  命奪うは、
  天災のみにあらず。

  嵐に紛れ、
  這い寄る影こそ
  恐ろしい。  
 @八幡平市

2016年8月21日(日)
朝方は清々しい青空と秋の気配を含む陽射しがあった。午後には曇り空へ移ろったが、地を叩くような降雨は無かった。最高気温30度9分(盛岡)。県南では猛暑日。




  去りゆく姿は様々。

  最後の一滴まで蜜を貪り、
  不毛の地を残し消える者。

  過酷な開拓に魂を捧げて、
  命の大地を残し旅立つ者。

  (天は、その歳月の一切を知る)
 
@岩手山麓

2016年8月20日(土)
台風11号は岩手の沖に北上の構えだ。午前中は街を白く煙らせるスコール。午後は、不穏な雲も目立ったが、時折の陽射し。凄まじい蒸し暑さ。最高気温30度4分(盛岡)。




  前には出ず、
  声を上げず、
  旗は振らず、
  名も連ねず
  片隅で笑い、
  塒をたたむ。


  旅の途上は、風の日々。
  記憶を残さず去っていく。
@岩手山麓

2016年8月19日(金)
予報を塗り潰していた雲のマークを蹴散らして夏空拡大。ひどい蒸し暑さ。それでも夕刻の青空は澄んでいた。最高気温32度4分(盛岡)。



  光を求めて影に出会う。
  影に連れられ光に届く。

  心の表裏は風を受け、
  光と影を繰り返し、
  今日も人を走らせる。
@岩手山麓

2016年8月18日(木)
台風7号は北海道に被害をもたらした。岩手は沿岸を中心に雲が垂れ込め、所により雨。内陸には時折の陽射し。日中は湿度が高く消耗した。最高気温29度2分(盛岡)。



  たまにドカンと金メダルもいいが、
  日々負けない力は、
  もっと凄い。
  それを涼しい顔でやられたら、
  敵わない。

  (と、火縄銃は思う)
@岩手県

2016年8月17日(水)
台風7号は岩手県沖を北上して去った。嵐がどこまでも続くかのような騒ぎをよそに、午後3時前には青空が現われた。最高気温26度5分(盛岡)。



  此処で静かに生きているだけで、
  他人(ひと)の波長を乱すことなど、あるのか?

  (それは罪になるのか?
@北東北

2016年8月16日(火)
台風の影響は徐々に濃くなり、午後には雨の予報だったはずだが、実際は、日中の降雨も稀で、薄日どころか、明確な青空が現われた。最高気温32度(盛岡)。



  読み解く力は必要だし、
  感じる心は、もっと大切だけれど、
  時代とともに、それは移ろうものらしい。

  そこんとこを飲み込めないまま、
  古色蒼然の何かを積み上げても、
  ぽかん、とされるだけだ

  (蠅も止まらない



  ※本文と画像は無関係
@北東北

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