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イワテバイクライフ 2016年12月前半


2016年12月15日(木)
ふんわり10cm近い朝の積雪は、少し湿っていて、お昼にはとけかかったが、夕刻前に吹雪いて化粧直し。最高気温1度6分(盛岡)。



  書類整理の名のもとに、
  歴史には、欠落や空白が生じる。

  敢えて残されて来た理由を
  受け止め切れない知性が、
  ほら、今日も、
  棚と格闘している。

  無かったことにする情熱だけが、
  濁った汗をしたたらせる。
@岩手山麓

2016年12月14日(水)
最低気温がプラス。それだけで和らぐ。日中は湿った曇天から水滴をもらったが、夕刻前に空が僅かに明るくなった。最高気温3度1分(盛岡)。



  聞き耳を立てる鴉には、
  どんどん話を運んでもらう。

  じっと監視する鵺には、
  どんどん幻を運んでもらう。

  冬の喰い付きは、
  すこぶる単純明快だ。



  ※本文と画像は無関係
@北東北

2016年12月13日(火)
冷えた曇天は、午後になって、所々途切れ、青空でもなく宇宙でもない空間を出現させた。まれに雪粒が舞った。最高気温4度6分(盛岡)。



  寂し過ぎたり、
  悲し過ぎたり、
  そんな眺めは、
  少し離れてごらんよ。

  すべては、
  天地の間の出来事だって
  風が告げている。
@岩手山麓 

2016年12月12日(月)
朝から晴れていた。太陽は天空に在るのだが、てんで大気に熱は伝わらない。まあ、風が無かったのが救い。最高気温4度5分(盛岡)。



  氷河期だ。

  やっと冬タイヤに交換した。
  そろり夢物語を撤収させた。
  ずしっと鋼鉄の殻を閉じた。

  で、テレビの電源を抜いた。

  (心に蝋燭を立てた)
@盛岡市

2016年12月11日(日)
日中の青空なんて、さておき、とにかく冷えた。朝は頑丈な霜柱。夕刻は強力な冷凍庫。みしっと音を立てる厳冬。最高気温2度3分(盛岡)。



  時代の変化?
  なるほど、
  うまい括り方だ。

  進歩も後退も
  熟成も劣化も
  完成も崩壊も
  希望も絶望も。

  そのひと言に丸め込んで、
  何食わぬ顔をしていれば、
  いいんだね。

  (三日ともたない者もいるけれど)
@盛岡市

2016年12月10日(土)
予想以上に晴れたが、陽射しには微熱さえ無く、ひたすらに冷えた。岩手山にもやもや雪雲が絡み付いていた。最高気温2度9分(盛岡)



  (力はね)

  自分の為に使うと、
  やり過ぎてしまう。

  誰かの手に渡すと、
  利用されてしまう。

  (ならば)

  世の為と心を決めれば、
  美しい汗となるのか?
@盛岡市

2016年12月9日(金)
昼過ぎ、しばらく快晴だった気もするが、全体的には雲の印象が強かった。ただ、一昨日の雪は、かなり解けた。最高気温7度2分。



  人は、
  誰かに見られているものだが、
  その両者を俯瞰する目も、
  また存在するのだ。
@岩手山麓 

2016年12月8日(木)
内陸で雪景色の朝を迎えた。盛岡で7cmの積雪。初雪の観測だそうだが、そんなものか?日中は晴れて、雪も順調に解けた。最高気温4度7分(盛岡)。



  来年のクリスマスには、
  もっと幸せでありたい。
  そう願うのは素敵だが、
  そのような視野だけで、
  百年先に向けた方針を
  立てて貰っても、困る。
@岩手山麓

2016年12月7日(水)
断片的な青空。闊歩する冬雲。陽はさし、陽は翳り、大気だけは確実に冷えて、最高気温3度8分(盛岡)。水溜りが底まで凍っていた。


  
  緊急のテーマに限って、
  最後列に押しやられる。

  複雑な諸問題に限って
  ごく手短に知らされる。

  深めたい議論に限って、
  何故か結論が走り出す。

  空疎な祭り騒ぎの陰で、
  とてつもないことが
  音も無く決まっていく。
@盛岡市

2016年12月6日(火)
前夜から朝にかけての雨で濡れた街や道は、駈け回る木枯しで乾いた。空は、冷えた雲と青空が重なり合い、寒風が身にしみる夕暮れだった。最高気温9度3分(盛岡)。

  

  かつて
  冬の夕暮れは
  凄まじかった。

  今では、
  燃え殻の眺めだ。

  思いを遂げた後の荒野なんて、
  何の舞台でもない。

  (幌馬車の隊列さえ動き出す

@盛岡市   

2016年12月5日(月)
曇りのち晴れ?相変らずの大外れ。総じて暗い曇天。午後には瞬間的な青空もあったが、所により小雨。最高気温度分(盛岡)。



  うんざりするものと、
  競わない争わない。

  千年の無縁が保障される日まで、 
  能面の微笑み。
@北東北

2016年12月4日(日)
初めこそ曖昧だったが、見事に晴れてみせた。冬装備で少し野外を歩き回ると汗が流れた。最高気温12度9分(盛岡)。



  振り返ることがある時、
  けして私情をはさまないのなら、
  遠くの山を仰いでからにしようか。
@岩手山麓 

2016年12月3日(土)
雲ひとつない晴天。陽光は温和。風は柔和。厳冬の前の幻の如き極楽。最高気温10度4分(盛岡)。



  ひとたび
  すべてを賭けてしまったら、
  あとは、買いかぶり、賛美を尽し、
  過大評価を積み重ねる他はないのか。

  そうでもしていなけりゃ、
  救われないというのか。
  だから、とりあえず、
  今日も盛り上がるのか。

  (先は、とてつもなく長い)
@岩手山麓

2014年12月2日(金)
昼前後は、そこそこ晴れ間もあったし、空気はかすかに和らいでいた。ただ、風音の印象は高かった。最高気温6度2分(盛岡)。



  今日という一瞬の眺めに
  堆積した歳月の色相を重ねていくと、
  心底の思いが現像され
  眼前に吐き出されることがあるのか?

  (立ち会ったことは、まだ、ない)
@北東北

2016年12月1日(木)
何の期待も許さない曇天で始まり、午前中から雨が降り出し、時に強く、やがて弱く、一面を濡らした。最高気温8度2分(盛岡)。



  何故、ここにいるのか、
  思い出せないほど、
  雨に打たれるがいい。

  何故、走り出したのか、
  説明できないほど、
  雪に埋もれるがいい。

  言葉を失い、
  息を切らせ、
  喘ぐうちに、
  時は進んで、
  気が付けば
  一面の春だ。
@岩手山麓

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