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イワテバイクライフ 2017年1月後半


2017年1月31日(火)
降雪の気配は希薄で、ぼんやりと青空が滲み出し、午後には明確な晴天となった。が、街にはびこる氷の被膜は、そのまま。なにせ最高気温1度(盛岡)。



  先手を打ちたがるのは、
  先手を取られたからだ。

  違うかな?

  (後手の沼は深い)
@盛岡市

2017年1月30日(月)
ちりちり小雪は、やがて牡丹雪となり、風に吹かれて、ぐるぐる回った。夕方には底冷え。濡れていた街が凍結した。最高気温2度1分(盛岡)。



  不安が
  次々的中していく世界を
  見渡すために
  今日も、日が暮れるまで
  丘の一点に立つ姿はあるか?
@盛岡市

2017年1月29日(日)
可も無く不可も無い曇天に光がやどり、昼前後は鮮明な青空が現われたが、早々に曇り空へ戻っていった。最高気温4度(盛岡)。



  よいことは
  飛び火する。

  それを怖れる群は、
  厳冬に燃え盛る炎を、
  暗い手口で消していく。
@岩手山麓

2017年1月28日(土)
冬雲は徐々に払われ、じわり青空出現。岩手山も白いベールを脱ぎ捨て、陽射しを浴びて見せた。最高気温2度6分(盛岡)。



  聳えたがる仕組の
  最大の目標は、
  機能することではなくて、
  在り続けることなのだろう。

  そんなものに
  終止符を打つのは、
  流れ過ぎた歳月や、
  新たな時の波濤だ。

  
@盛岡市

2017年1月27日(金)
朝から一切の期待を受け付けない曇天。霙は小雨に移ろい、窓を覆う水滴をもたらし、しっかり街を洗い、雪を崩し、とかした。最高気温3度4分(盛岡)。



  自由という大空への助走は、
  想像以上に長い。

  大地に触れるか触れないか、
  ぎりぎりの間合いで
  滑走しながら、
  切り離すものを決めていく。

  ついに離陸を果たす時に、
  決別するのは何だ。

  そんなことが、
  案外、翼の骨格となる。
@盛岡市

2017年1月26日(木)
午前中、しばらく大きな青空を見た気がするが、午後は薄雲に覆われ、陽射しも途切れていった。寒さも幾分やわらいで、最高気温4度8分(盛岡)。



  そうですか。
  100m8秒台を
  目の当たりにしてきたと。
  そのような世代なのですね。
  でしたら、
  了見の更新をお済ませ下さい。

  10秒台に驚き、賛辞を惜しまず、
  20秒台を可として、拍手を送り、
  30秒台に共感して、抱きしめる。

  (状況は、そこまで来ています)
 

2017年1月25日(水)
朝は、そこそこ冷えて、最低気温がマイナス8度7分。日中は曇って小雪が舞うこともあったが、晴れ間もあって、まずまずの一日。最高気温2度1分(ともに盛岡)。



  見上げれば希望の風。
  眼下には理想の大河。
  橋上を行き交うのは、
  今日それぞれの現実。
@盛岡市

2017年1月24日(火)
夕べ、また少し積ったようだ。かすかにふっくら厚みを増す雪の行方が恐ろしい。太平洋に出て見れば幻の様な青空。最高気温マイナス0度3分(盛岡)。



  ひとつひとつの港に
  あの日の記憶が
  係留されている。

  吹雪のあとの
  冬晴れに染まり、
  かすかな波に
  きしみながら、
  あの日の海を語り出す。
@三陸沿岸北部

2017年1月23日(月)
そこそこの青空に誘われ飛び出してみれば、やがて視界を覆う吹雪。が、それも束の間の事で、明暗を繰り返す曇り空に落ち着いた。最高気温プラス0度9分(盛岡)。



  二周目?
  そんなものが、あるのかい?

  (目を凝らすがいい)

  見たことも無い風景が、
  傲然たる突風に運ばれ、
  山岳を越え、叩きつけて来る。

  想像を蹴散らす明日が、
  野性の唸り声とともに
  雪原を跳び、噛み付いて来る。

  眼前の道は、
  終りに向って苛烈をきわめていく
  永久の一周に違いない。
@盛岡市近郊 

2017年1月22日(日)
脅かされていた積雪もなく朝を迎えた。まあ、午後には小雪がちらつき、少し冷えたが、この地を知らぬ人々が騒いだ程度で、いたって平穏。最高気温0度2分(盛岡)。



  どんなに無残な楽譜を渡されても、
  涼しい顔でステージに立ち、
  奏でる技で
  もてなし、
  しのぐ。

  拍手が起きれば、もうけもの。
  深々頭を下げて、
  引き下がる。

  (日々の舞台の、それも、ひとつ)
@岩手山麓

2017年1月21日(土)
夕べは積雪の予報に脅されたが、何事も無く朝を迎えた。日中は、そこそこの青空や陽射しもあった。雪は沿岸北部に集中した。最高気温2度4分(盛岡)。



  寒さを口にするだけで「不満」とされ、
  意見を表明しても
  事実を述懐しても
  異議申し立てまで
  「不満」の類とされるのか?

  (飼い馴らされた言語)

  明日の姿をめぐって
  議論し、白熱することさえ、
  「不平不満」の発露と
  見做されるのか?


  (果てし無い矮小の壁)
@岩手山麓

2017年1月20日(金)
朝から順調に青空が広がった。温厚な陽射しだったが、前日の雪をとかす力は無かった。やがて、薄雲に覆われ、蒼白い夕暮。最高気温2度4分(盛岡)。



  窓辺の春は、
  不思議に
  真冬の昼下がりに訪れる。

  (フェルメールという名の光)
@三陸沿岸 H詩の秘密基地 

2017年1月19日(木)
朝方、結構な勢いで雪が降った。まあ、足首に届くかどうかの積雪で済んだ。ほどなく青空と陽射し。最高気温4度1分(盛岡)。


 
  雪解けを待ってからでは、
  遅過ぎる。

  決断の醸成は、
  澄んだ寒気と
  底なしの孤独と、
  何より無垢な天地にいだかれて
  進むのだ。

  (そのために冬は、ある)

  
@岩手山麓

2017年1月18日(水)
早朝は小粒の雪が舞っていたが、日が昇るにつれて青空が広がり、夕方まで上々の光にみたされた。最高気温2度8分(盛岡)。



  それぞれの街に
  それぞれの言葉。

  それぞれの翼に
  それぞれの試練。

  それぞれの空に
  それぞれの明日。
@青森県

2017年1月17日(火)
街は新たな雪の積み増しも無く、ほぼ晴天と言ってよい一日だった。山間部は美しい圧雪路で岩手らしさを満喫。何より寒さも少しやわらぎ、最高気温プラス2度(盛岡)。



  佇む鉄馬を
  記憶に焼き付けるのも
  いいのだけれど
  道の先に待つものの
  予感や気配を写し撮れたら
  素敵だな。
@岩手県北部 

2017年1月16日(月)
青空と雪雲は隣り合わせで、黙々と積ってみせた雪を、陽射しがとかし、風が吹き払った。それでも、しぶとく舞った小雪に軍配か?最高気温プラス0度8分(盛岡)。



  さて
  今日の雪の気持は、どうだ?

  音の消えた大地に、耳を澄ます。
@盛岡市

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