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イワテバイクライフ2018年9月前半


2018年9月15日(土)
ひたすらの曇り空。ただ、暗い印象は無く、かすかに、ほんのかすかに陽射しの感触もあった。湿度が高く、秋とは別物だった。最高気温24度6分(盛岡)。



  ひとつの
  ちいさな輪の中の理(ことわり)を
  あたかも全世界のことのように
  謳い、押し付け、拡大し、  
  天地を一色に塗り潰したがる。

  そんな風は、
  軽やかにかわして
  虚空の彼方へ
  見送ればいい。
@北東北

2018年9月14日(金)
晴れてはいたが、岩手山の全体が現われたのはお昼頃だった。午後も大気は熱を帯びて不透明で、秋の山姿は見当たらなかった。最高気温28度5分(盛岡)。



  過去を知らなければ
  今日の意味など
  飲み込めるはずがない。

  まして
  未来に無関心であれば。
@北東北

2018年9月13日(木)
朝から雲が多かった。日中は青空も広がったが、夏のそれで、清々しさにはほど遠く、おまけに最後まで曖昧な雲を引きずった。最高気温25度4分(盛岡)。



  ばれることはないと
  調子に乗る鬼たちは、
  夜毎天地に手を入れ
  風を操り、酒盛りか。

  ひずみ
  ゆがみ
  きしみ
  くずれ
  未来が悲鳴を上げるている。



  ※本文と画像は無関係
@岩手山麓

2018年9月12日(水)
もやもやした雲は昼前には消えて、すっきり晴天。夕刻の秋雲の乱舞は季節の深まりを語った。最高気温23度3分(盛岡)。



  メリーゴーランドに乗る子は、
  笑顔ではしゃぐと
  大人は決めつける。
  さみしい詩を口ずさむなんて
  あってはならないことだと
  信じ込んでいる。
@岩手山麓

2018年9月11日(火)
思いのほかに朝方は暗い雲が残っていた。さすがに県境を越える頃には濃厚な秋の青空。日中はかすかに汗が滲んだ。最高気温23度1分(盛岡)。



  己の風景を
  殊更に謳いあげず
  過去に送り流す。

  はて、さて
  何があったか思い出せぬと
  笑える日まで
  童のように遊び呆ける。

@北東北

2018年9月10日(月)
この地にしては丸一日の雨。時折あたりを白く煙らせる雨。明日はピーカンだから、まあいいか。最高気温16度7分(盛岡)。



  訊ね来る
  影無き日々の
  軽やかさ、
  傍若の風
  ススキ蹴散らす。


  ※画像は過去のもの
@岩手山麓

2018年9月9日(日)
朝から雨だった。時折、雨脚は強まって、水の被膜が浮き上がった。梅雨より梅雨らしい一日だった。最高気温19度2分(盛岡)。



  この街が好きだった。
  真っ白なスケッチブックは、
  まわりを観察するゆとりもなく、
  筆と絵具を選ぶことさえもどかしく、
  今思えば無謀なひと筆書きだった。

  消すことのできない日々の手をひいて、
  頭を下げてまわる。



  ※本文と画像は無関係
@盛岡市

2018年9月8日(土)
徹頭徹尾、愛想の無い曇天。時折の小雨。街は生乾き。最低気温20度、最高気温22度1分(盛岡)。どこか、ひんやり。



  暗闇の
  揺れを噛みしめ
  耳を立て、
  そう来たかいと
  呻く剃刀。
@盛岡市

2018年9月7日(金)
もう泣けと言わんばかりの曇天。頭上に垂れ込める暗いベール。それでも、時折の水滴程度で、よくもったものだ。最高気温24度(盛岡)。



  変なものを
  変だと言うことが
  変な行為だと見做される。

  そんな時代には、
  スマホでも凝視していれば
  いいのかい。
@盛岡市

2018年9月6日(木)
そこそこ晴れた、雲が拡大した時間もあったが、穏やかな夕空になった。気温も上がったが、風は乾いて爽快だった。最高気温29度(盛岡)。



  人波を避け、
  人から逃れ、
  ここまで来たのに
  気が付けばまた
  人の網に掬われ
  人の縄に縛られ
  人波のまんなか。
@岩手山麓

2018年9月5日(水)
台風21号は前夜超高速で日本海を北上。北海道方面で温帯低気圧になった。台風一過の秋晴れとは言い難い夏の余韻。最高気温30度8分(盛岡)。



  どんな凡戦も
  史上最大の決戦と謳った以上、
  ファウルボールのひとつに
  実況は絶叫し
  リポーターは、
  最前列でひとり大興奮するのか。

  日が暮れるまで
  夜が明けるまで
  ひたすら凄いことにするのか。
@岩手県北部 

2018年9月4日(火)
見上げても見渡しても暗い雲ばかり。いつ降り出すか時間の問題という空気の中で、今日も夕方まで降らなかった。最高気温26度8分(盛岡)。



  飲酒も大食もテレビも
  生活習慣病のひとつだ。

  ばっさり切れば
  すっきりするさ。
  我にかえるのさ。
@岩手県北部

2018年9月3日(月)
陽射しは一瞬あったが、ほぼ曇天。午前中は水滴を感じた。日中は、まあ、よく堪えてくれた。秋とはほど遠い空気の気怠さ。最高気温25度1分(盛岡)。



  譲らない
  曲げない
  合せない

  だから
  頑固者と呼ぶのかい。
  あるいは
  変人と言いたいのかい。

  無理難題を飲まない者は、
  そう呼ばれて
  輪の外に置かれるのかい。

@岩手山麓

2018年9月2日(日)
青空は、ゆっくり現われ、午後にはすっかり秋晴れ。温厚な光と、乾いて軽い空気。ほっとひと息の一日。最高気温27度2分(盛岡)。



  許すことを覚えようか。
  許しを請う勇気を持とうか。

  (そろそろ、どうだい)
@岩手県北部

2018年9月1日(土)
はじめは曇っていた。波乱を含むような空ではなかった。夕刻前には明るくなり、晴れ間も現れた。最高気温26度2分(盛岡)。



  まっとうな人々が
  私心を捨て
  理想を求め
  誠を貫けば
  とうの昔に
  清浄で強靭な大地のはずなのに、
  今夜も月の裏に支配され
  見渡す限りが
  立ち枯れていくのか。



  ※本文と画像は無関係
@岩手山麓

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